雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

ウナギクライシス 13

2025-02-05 00:01:42 | 美味い
こちら。
「まるはん へそ曲がり」
という鰻屋さん。
静岡県は焼津市の話が少し続いたので、
その流れで少し記したくなった西焼津にあるお店さん。
予約のみというお店なので、
門にかかっている看板は常に
「本日の分 終わりです」





土間のある古民家を利用したお店に入ると、
お店の名前が入った障子と、
ウナギさんの入った「立て込み」があります。





ウナギさんは国産もの。
時々で良きものを選んで仕入れているとのこと。
「立て込み」の水も清廉。
お店にメニューなどは一切なく、
出される料理は唯一品のみ。
座敷に上がると、その一品が届くのを待ちつつ、
座布団に座って出されたお茶をゆったりといただく......
という流れになります。



ゆったりのんびりとしたあたたかさと、
その裏に漂う不思議な緊張感。
緊張感を感じるのは、
お店のご主人のこだわりをお店の雰囲気や空気などから
自然と肌で感じ取っているからだと思われます。



きまちた!
ウナギの蒲焼定食!とでも言える一品。
もちろん、絶品の美味しさ。



なにが素晴らしいって、
ご飯のよそりかた。
作る人の几帳面さもうかがえる丁寧さ。



給仕のおばさんに

「山椒はありますか?」

と伺うと、
僕が行った時の返答は……

「香りの良い国産の山椒が高騰していて、
安価な海外産のものは出したくないので、ないのです。
ウチの大将が、ね。そこは」

ここで思い出すお店の名前。

「まるはん へそ曲がり」

そんな大将の言葉が、
お店の箸袋の内側に記されております。





僕としては印象的な言葉でもあったので、
ここにもテキストで記し残しておこうかと思います。

========================
ひとつの命を絶つ、生業として
蒲焼の内にうなぎの命を封じ込め
食した者の体内に、うなぎの命を蘇らす。
それが俺の仕事、毎日が命のやりとり。
一殺他生、輪廻転生。まるはん
========================

ウナギクライシス。
この国の美味しい鰻をいつまでもいただけますように。
お値段が庶民価格であれますように。
なにとぞ♪(^^)



☆シリーズ過去記事☆
ウナギクライシス(蓬莱軒)
ウナギクライシス 2(野田岩、桜家)
ウナギクライシス 3(川豊)
ウナギクライシス 4(川豊)
ウナギクライシス 5(美登利)
ウナギクライシス 6(加茂、いずもや)
ウナギクライシス 7(新田うなぎ)
ウナギクライシス 8(新田うなぎ)
ウナギクライシス 9(鰻松)
ウナギクライシス 10(逢坂山かねよ、京極かねよ)
ウナギクライシス 11(東山物産)
ウナギクライシス 12(伊勢定)


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