雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

一緒にな

2013-11-15 01:56:52 | サブ・タイトルの話
あるロックバンドの凄腕ドラマーだったJ君から、
LINEにメッセージが来ました。



「今朝、◯◯◯が自宅のマンションで自殺したそうです。
uzmetさんには伝えておきたくて連絡しました。
長年彼とは会っていないので詳しいことはわかりません。」



◯◯◯君はまだ30代半ばを過ぎたぐらい。
J君と組んでいた4人組のロックバンドでは作詞作曲とボーカル、
ギターまでも担っていた才人。
溢れる才能と繊細な感性は、
それ故に彼自身持て余すようなところもあって。
バンドの仲間にも外の人間に対しても、
時折激しく接することも多かったような感じで。
ビジネス部分も担うプロデューサーという立場であった僕とも
色々なことでよく衝突していたりもしていました。
そんな彼の激しさと、メンバーそれぞれの人生の歩みや考え方は、
長年活動を共にしていたバンドを分解していきました。
......もう......
かれこれ10年以上も前のことです。



「、、、そうか、、
わざわざ教えてくれてありがとう。
精一杯の冥福を祈るしかないのかな。。残念すぎる」



そんな返信をJ君にした直後に、
また別の友人から電話がかかってきました。
彼はこんな説明を僕にしてくれました。



「......ちゃんと警察も入って、鑑識もシッカリ調べて、
それでね、明らかに自殺ではないって。
常用していた睡眠薬を少し飲み過ぎてしまっていて、
横になった状態も悪くて、
喉に詰まって呼吸困難になってしまったらしい。。」



僕はまたJ君にLINEで連絡をしました。



「......で、、ね、、自殺ではないようだね」

「朝倒れていたと聞いて、、、まだ実感できません」

「......が、、で......ね、、窒息してしまったらしい」

「そうでしたか...
彼には恨みもありますが、全てを許し、
あの頃をたくさん思い出そうと思います。
死ぬまでには和解したいと思っていました」



ドラマーの彼と◯◯◯君との間で、
僕などにはとても想像できないような深い葛藤があり、
もう長いこと会っていないということはなんとなく「知って」はいました。
僕はまたJ君に返事を入れました。
今日ここに記していることは、ほぼ一字一句、この時の言葉そのままです。



「......もう五年ぐらい前のことかな。
◯◯◯から会いたいと連絡をもらってね。
ご飯を食べたんだよ。

その後の彼の歩みの中で、
色々と自らについて考えることが沢山あったようでね。
俺には、、
“あの頃の俺は間違ってました。今、やっとuzmetさんの気持ちがわかります”
と、そんな話をしてくれていてね。

その後俺は△△さんにもそのことを伝えてね。
◯◯◯も大人になって、成長していて、
何より、とても頑張っていたよ、と。

だから、ね。。

だから、、、ね。

みんなとの間でどれほどのことがあったかは想像もつかないけど、、
きっと、
◯◯◯はJにも色々と詫びる気持ちも、後悔の気持ちも、、
君とまったく同じように仲直りしたいと思うような気持ちも、、
きっと持っていたと思うな。

アチラの世界に行くとね、
人の気持ちが手に取るようにわかるんだ。
Jの、、純粋なる気持ちはちゃんと伝わってるよ。

大丈夫。

もう、和解してるよ。大丈夫」



暫くして、J君から返事が来ました。



「すみません。
言葉が何も出てきません。

ありがとうございます。

uzmetさんの言葉がなければ消化出来なかったかもしれません。
忙しいと思いますが、いつか思い出話に付き合って下さい。
俺達は戦友のようなものですから」



「みんなそう思ってるよ。
◯◯◯も同じだ。

これから先、
君が見るもの、手にするもの、失うもの、無くすもの、、
全て◯◯◯も一緒に味わってる。
戦友とはそういうものです。

君が成長すれば◯◯◯もそうなる。
君が幸せであれば◯◯◯も幸せ。

あの世とこの世はそう出来てる。

大丈夫。

◯◯◯が好きだったものを、思い出しながら食べてあげな。
きっとあいつもJを通して味わってるから。
そういうもんだ。

これからも粛々と一緒に生きよう。

俺は幸せだぜ。
Jもそうのハズだ。

一緒に生きよう」



「その通りですね......
uzmetさん、本当にありがとうございます。
いま、うまく言葉が出てこなくて、うまく感謝を伝えられません。

俺も幸せです。

今度、一緒に奴に乾杯しましょう。
久しぶりにuzmetさんにも会いたいし」



「改めてスケジュール出して、皆も呼んでご飯食べようね。
落ち着いたら仕切るよ」



「すみません。
ありがとうございます。」



「こちらこそ!
君らには昔も今も、これからも、感謝してる。
ありがとう。」



「俺もです。
最後に家に来てくれて泣いてくれたこと。忘れません。
そして、
会った時に直接謝りたいことと、感謝を伝えたいことがあります。
今日、混乱してたんですが、
uzmetさんのおかげで少し素直になれました(^_^; 」



――――――今日の通夜には、
J君も、他のメンバーも、メイン・エンジニアだった仲間も、
当時懸命に流通営業をやってくれていたスタッフの方も、
皆久しぶりに集まりました。
沢山の溢れる思いが集まりました。
葬儀壇の遺影は、昔みんなであーだこーだ言いながらデザインした
メジャーデビュー盤のジャケット写真でした。

今日の記事は、
不快に思われる方も、
色々な捉えられ方をされるかもしれません。

ただ、
このブログは、
書き出す時に幾つかの決意を自らの内に明確に刻み、
そうして記し出したブログです。
これ迄も幾度か記して来ましたが、
タイトルやサブタイトルの言葉に偽りはありません。



僕の大切な、愛する人へ。



今日の記事も、
強い意思と意味、
明確な覚悟を持って記しておこうと思います。



天国の◯◯◯に。乾杯。
な。好きだろ!?バーボンだぜ。ブッカーズだぜ。
一緒に飲もうな。
これからも、一緒に。
一緒に生きような。


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