7月になりました。
もう1週間後には披露宴ですよ。
と思いながら出張していると思います。
さて、時間の限界もあり簡単な記事を書いてしまいます。
6月中に健康診断で心電図などをいろいろ見たり、説明したりしていましたが、最近の心電図は解析能力があるじゃないですか。それで横に「異常の心電図」と書かれると皆ドキドキするわけです
「先生、何が異常なんですか」
確かに異常だったので精密検査に出した人もいますが、多くの人は過去の心電図と比較しても変化はなく、症状もない状況でした。みんな若いしw
で、ある方にはこう言いました。
「心電図というのは心臓の電気の流れを見ています。それ故、絶対に診断できるというものは不整脈以外にはないです。脈が跳んだり、すごく遅くなったり、異常に早くなったりとかですね。他に心筋梗塞を疑ったりとか、他の病気をひっかけるためにあります。」
「なるほど」
「で、電気の流れる方向や電極の位置によっては波形が変わるわけです。○○さんは、心電図を取り始めてからずっとこの波形です。心電図の電極の位置ではうまく心臓の電気の流れがつかめないような向きになっているのではないかと思います。僕たち医者は検査結果を治療するわけではないです。患者さんが何かの症状があって、それで何かを疑って検査をして、診断につなげていきます。」
「私は特に病気はないと思います」
「であれば、検査結果は検査結果でよいと思います。僕はこの波形で心筋梗塞を疑いませんし(異常Q波と解析していたと思います。ちゃんと前にr波があるんですが)、○○さんも症状がない。そして検査結果はいつも同じ。先ほども言いましたが今の時点では病気と考えなくてよいと思います」
あとは右脚ブロックだったり、なんだったりとかだったと思いますが、ほとんどの方は精密検査は不要と考えました。
心電図は負担も少ないのにある程度の情報が得られる良い検査です。健診ではいろいろメリットがあると思います。
しかし、基本的にはスクリーニング検査(ひっかける検査)であって、診断能力が高いわけではないです。心筋梗塞を疑ったとしても心電図だけで心筋梗塞と診断する医師はいないと思います。
血液検査+画像検査を行うはずです。
そういう意味では心電図はよい検査ですが、限界もあるということを書いておきたいと思います。
けど、医師が精密検査がいると言ったら病院に行ってくださいね
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。