さて、休む前に一つ
さすがにこれは厳しいだろうと思いましたが、やはり見送りですか・・・。
抗がん剤による副作用被害を救済する制度を議論してきた厚生労働省の「抗がん剤等による健康被害の救済に関する検討会」(座長=森嶌昭夫・名大名誉教授)は13日、最終報告書の取りまとめに向け議論し、「現時点では、制度の導入は結論が出せる段階にない」などと、制度導入を見送ることで大筋一致した。
また、制度を導入した場合の因果関係の判断で、抗がん剤の副作用と、がんによる症状との違いや、放射線治療などに起因する副作用・合併症との区別が難しいと指摘。抗がん剤の適正使用の判断などで、医療萎縮が生じる恐れのほか、訴訟リスクや拠出金コスト増への懸念で、製薬企業が日本での抗がん剤の開発・販売に消極的になる可能性などを、制度導入のデメリットとして挙げた。
新たな救済制度については、現行の医薬品副作用被害救済制度を拡充する案が出ていたが、出席委員からは、「これまでの論点は、(抗がん剤を加えて)拡充するのは不可能だと意味している。拡充したら、現行制度の維持可能性を壊してしまう」(齊藤誠・一橋大大学院教授)、「医療人として、制度があれば救われるが、社会制度として成り立つかは別。現時点で結論は出せないが、がん治療は緒に就いたばかりで、社会として患者に何ができるかを、もう一度考えてもいいのではないか」(長谷川好規・名大大学院教授)などの意見が出た。
同検討会では、次回会合で最終報告書を正式に取りまとめる。【君塚靖】
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これに対して、イレッサの原告側が声明を出しています。
抗がん剤救済制度先送りの方向、非常に残念- 薬害イレッサ弁護団など
阿部事務局長と、薬害イレッサ弁護団の小池純一弁護士は、この日の検討会に参考人として出席し、弁護団などがまとめた救済制度の試案について説明した。
会見で阿部事務局長は、「試案をたたき台にして、議論を継続してほしかったが、試案の討議は全くされないまま、まとめに入ってしまった」と述べ、悔しさをにじませた。
小池弁護士も、「具体的な検討なしに最終取りまとめが行われようとしているのは、非常に残念」と同調。その上で、「取りまとめでは、具体的な検討をすべきと書き込んで、次年度に具体的な制度設計を考える場をつくっていただきたい」と述べ、制度導入に向けた議論を続けるよう求めた。【佐藤貴彦】
会見で阿部事務局長は、「試案をたたき台にして、議論を継続してほしかったが、試案の討議は全くされないまま、まとめに入ってしまった」と述べ、悔しさをにじませた。
小池弁護士も、「具体的な検討なしに最終取りまとめが行われようとしているのは、非常に残念」と同調。その上で、「取りまとめでは、具体的な検討をすべきと書き込んで、次年度に具体的な制度設計を考える場をつくっていただきたい」と述べ、制度導入に向けた議論を続けるよう求めた。【佐藤貴彦】
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気持ちはわかるのですが、今の時点では僕も難しいと思います。
でも書きましたが、すべての抗癌剤を対象とすると制度は成り立たず、イレッサだけを対象にすれば記事にも書かれていますが、不公平感が出るかもしれません。
試案に関して、そこで発表したのであればすぐには返事はできないでしょう。会議なんだし・・・。
作った人が有利になりますからねぇ・・・。
事前に話を通して摺合せをしないとダメな気がします。
それでは、僕は明日に備えます。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。