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シンプルに、そしてエレガントに。試行錯誤しながらも、そんな人生を送りたい。

明治村・東山梨郡役所&札幌電話交換局

2010年03月13日 | ★ヴォーリズ&その他近代美建築(中日本)

 

 

 

 

 

明治村のレポートに戻ります♪
続きまして・・・
東山梨郡役所 《重要文化財》
旧所在地 山梨県山梨市日下部町 建設年代 明治18年(1885)

前回の、旧三重県庁舎に続いて、こちらは、県の下に配される
郡や市などの庁舎建築です。



この郡役所を計画した当時の山梨県知事、藤村紫朗は大変開明的な人物で
地元に多くの洋風建築を建てさせているそうで、「藤村式」と呼ばれていたそうです。

ベランダのある中央棟に左右対称で両翼のように建物を構成する形式は、
旧三重県庁舎と同様、当時の官庁建築の特徴だそうです。

実際に建築したのは、地元の職人だそうです。
壁面の角の部分には黒漆喰を用いて隅石積の形を塗り出しています。
レンガ建築で、レンガと白い花崗岩と組み合わせて凹凸模様を
建物の角に造り出しているのは、良く見ますが、
こんな風に、黒と白の漆喰で、同じようにしていると、
和モダンな雰囲気になりますね~



入口の照明のメダリオンは、こんな和風のデザインでした!
和風のメダリオンは、初めて見たように思います。粋ですね。






重厚な雰囲気漂うこちらは、
札幌電話交換局 《重要文化財》
旧所在地 札幌市大通 建設年代 明治31年(1898)



1階の窓は葉飾を刻んだ要石(かなめいし)を持つアーチ窓、
2階は小庇のついた四角な窓、その窓の間に連続して刻まれているのは、
胴蛇腹花紋と言うそうで、全体の雰囲気を和らげる効果を狙っているそう。
壁面を胴蛇腹で分け、上下階の窓のデザインをかえる手法は、
西ヨーロッパでよく用いられたものだそう。

手前の赤紫色の乗り物は、村内巡回バスです。
なかなかレトロです。巡回しながら、建築物の説明をしてくれます。




こちらも、村内移動に使う京都市電。
日本で最初に開通した路面電車は、京都市電だそうです。
内部は、今の殺風景な電車とは大違い!!
たしか、木材部分は、総ケヤキと説明されたような・・・
籐で出来ている釣り手も1つ1つ手作りだそうです。
窓も1つ1つがアーチ型で、日差し避けのシャッター(?)もちゃんと付いています。
窓の上部には、すりガラスが付いています。
通勤電車が、こんな雰囲気だったら、少しは癒されるのに・・・


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