AN現代針灸治療

ANとは「にただあつし(似田敦)」のイニシャルです。現代医学的知見に基づいた私流の針灸治療の方法を解説しています。

令和6年、針灸奮起の会忘年会と新年からの計画

2024-12-09 | 講習会・勉強会・懇親会

令和6年も12月を迎え、忘年会シーズンが到来。
針灸奮起の会の忘年会は、12月7日(土曜)に有志8名が集い、立川市の中華料理店「華縁」で実施した。
各人、来年の抱負を語っていた。私は来年の針灸奮起の会のテーマとして、柳谷素霊著「秘法針灸一本針伝書」を現代針灸的立場から解説し実技すると説明した。3~4回シリーズで行うことになるだろう。本書については何度も本ブログAN現代針灸治療で取り上げており、その再整理の形となると思う。

奥左より、岡本雅典・似田敦・加藤美香子・小野寺文人
手前左より、笠貴乃・岩下宗子・吉田美沙子・服部政博(敬称略)

<秘法一本針伝書目次>

第1 上歯痛の鍼(客主人) 
第2 下歯痛の鍼(頬車)
第3 鼻病一切の鍼(印堂) 
第4 耳鳴の鍼(頬車) 
第5 耳中疼痛の鍼(完骨) 
第6 眼疾一切の鍼(風池) 
第7 喉の病の鍼(合谷)
第8  上肢外側痛の鍼(肩髃) →「四十腕五十肩の鍼」参照
第9  上肢内側痛の鍼(肩貞)  →「四十腕五十肩の鍼」参照
第10 下肢後側痛の鍼(外大腸兪・坐骨神経ブロック点)
第11 下肢外側の病の鍼(環跳)  (「下肢内側の病の鍼」含む)
第12 下肢前側の病の鍼(居髎) 
第13 急性淋病の鍼(中極・関元)  
第14 実証便秘の鍼(左四満外方5分)
第15 虚証便秘の鍼(左四満外方5分)
第16 四十腕五十肩の鍼(肩髃、肩髎) 
第17 肩甲間部のコリの鍼(缺盆) 
第18 肩甲上部のコリの鍼(肩井移動穴)
第19 上実下虚証の鍼(崑崙)
第20 五臓六腑の鍼(華陀鍼法)(脊柱棘突起外方5分)


第9期針灸奮起の会「整形外科の現代針灸」実技講習会、終了しました。

2024-09-16 | 講習会・勉強会・懇親会

針灸臨床を初めて早や40年が経過しました。先輩方の模倣からスタートした治療でしたが、少しづつ自分なりの治療体系を構築し続けて現在があります。私の治療もベースは現代針灸ですが、現代針灸治療を実践されている先生方は他にも大勢いらっしゃるわけです。そこで私の現代針灸スタイルを、AN現代針灸 (英語名 AN modern acupuncture)と標榜 することにしました。AAとは  ATSUSHI NITADAすなわち似田敦のことです。この変更に伴い、本ブログは「現代針灸治療」から令和6年7月6日より「AN現代針灸治療」とタイトルを変更しました。

先回の令和5年春には、第7期針灸奮起の会「五官科の現代針灸」を、同年秋には「内科症状の現代針灸」の針灸実技講座を実施しました。今回は一周回って元に戻り令和6年「整形外科の現代針灸」の実技講座を行います。講習会の内容も次第に洗練されてきました。以前、参加されたことのある先生方でも満足されることと信じています。
今回の整形外科実技では、これまでの整形の現代針灸内容を取捨選択する一方、新規内容を取り入れています。病態生理と病態把握に立脚した現代針灸治療をご披露し、この技術をお伝えすることが目標です。重要なことは効かせる技術ですが、効かせる技術とは、秘伝ということもなく現代針灸の初歩的理論の中に含まれるものです。初学者対象の講習会が多い中にあって、奮起の会は臨床に勤しむ中堅の先生方を受講対象にしています。これまで奮起の会に参加された先生方の平均治療経験は、約十年です。
実技助手として小野寺文人氏、岡本雅典氏のベテラン勢も配置しました。受講生12名に対してスタッフ3名。受講生は2人がペアとなって実技練習をすることになるので、2ペアに1人が指導するという万全の指導体制です。

参加者の声(M.I先生):
針灸奮起の会!このような勉強会は学校でも一般の講習会でも無いです。遠方からご指導を受けられるのも納得します。
皆さん迷走している中、似田先生のご指導が暗闇のなかの光に感じられていると思います。こんなにご指導頂いている私ですが、まだちょっと闇の中でオロオロしております。患者情報とご指導頂いた内容がすぐ結びつくようにしなければと解っていても、後から『さっきのはこうだった~』と後悔してみたり。こうならないように先生のご指導を叩き込みます。


奮起の会マスコット「放心状態で考える君」

1.スケジュール開催時間:午後5時30分~8時頃
各回の定員:12名(定員になり次第〆切)

第1回 令和6年3月3日(日曜)  午後5時30分~午後8時 背腰痛 終了しました。 
第2回 3月17日(日曜)  午後5時30分~午後8時 腰下肢痛 終了しました。


 

第3回 4月 7日(日曜)  午後5時30分~午後8時 膝痛 終了しました。
第4回 5月19日(日曜)  午後5時30分~午後8時 頸痛  終了しました。 
第5回 7月21日(日曜)  午後5時30分~午後8時 肩関節痛 終了しました。
第6回  月  1日(日曜) 午後5時30分~午後8時 上肢症状 終了しました。
第7回  9月15日(日曜) 午後5時30分~午後8時 下肢症状 終了しました。

令和6年9月15日をもちまして第9期奮起の会(7回シリーズ)も、無事終了。記念に集合写真を撮りました。半年前(3月17日)の写真と比べると、服装が大きく違っていますね。
奮起の会の準備に追われ、8月下旬以降はブログに新規投稿できませんでした。ネタがなくなったワケではないので、今後はブログ投稿を再開する予定でおります。

 

「終講」といえば、東京都町田市にあるアルファ医療専門学校鍼灸学科で臨床鍼灸の講義・実技も7月23日に終講を迎え、上写真はその記念写真。撮影者は、鍼灸科学科長の寺田奈生先生。私の向かって右隣で目を閉じているのは実技助手の小野寺文人氏。彼とは、彼が鍼灸学校入学時から20年以上のおつきになりました。

 

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         2.講習会会場::国立市中1丁目集会所
    東京都国立市中1丁目10-34       
  JR中央線国立駅、南口下車徒歩3分
     

3.持参品:筆記用具程度。各回オリジナルカラーテキストを配布し、針灸実技用の道具類は支給します。

4.会費:針灸有資格者7,000円、針灸学生6,000円  見学3500円(2名以内)

5.懇親会:講習会後、駅前の居酒屋にて。飲食費は実費で3000~3500円程度(当日受付)

6.受講お申し込み方法

参加御希望の方は、①参加希望会のテーマと開催予定日、②氏名、③住所、④電話 ⑤eメールアドレスを、eメールまたは電話でお伝えください。 折り返しご連絡を差し上げます。参加費は当日現金でお支払いください。領収書発行します。 お申し込み〆切り日は各回とも開催前日午後3時頃までです。ただし参加者12名に達した場合、その時点で受付は終了します。なお各回ごとに見学者は2名以内でお引き受けしています。

あんご針灸院 似田 敦(にただあつし) 電話042(576)4418 
メールアドレスnitadakai825@jcom.zaq.ne.jp


講習会内容 

A.腰背痛
A4版,9ページ

A1基礎:撮診法の臨床応用
①撮診と浅層ファッシアの関係
②脊髄神経後枝走行と撮診法の関係
③撮診法に対応した背部一行刺針で、高い治療効果を生む理由

A2症状:膈兪~肝兪付近(胸椎部で肋骨がある部)に感じる痛み
  <胸椎後枝症候群>
①腰背筋痛は、浅層にある起立筋ではなく、深層の横突棘筋(半棘・多裂・回旋筋)に原 因がある。
②治療は、背部一行刺針(棘突起外方5分)から深刺する。刺針体位は、腹臥位よりも側腹位で行う方が効果的。

A3症状:脾兪~腎兪付近に感じる痛み 
 <メイン症候群(胸腰椎接合部後枝症候群)>
①胸椎は回旋可動性に富むが腰椎は回旋できないので、第12胸椎の回旋させる力は第1 腰椎椎体に受け流すことができず、力学的ストレスが生じやすい。これをMaigne 症候群(胸腰椎接合部後枝症候群)とよぶ、
②本症候群には側腹位。Th/ L1棘突起間直側への刺針が効果的である。
③上殿部痛は、メイン症候群ではなく、上殿皮神経痛の場合もある。後者では、腸骨陵を縦走する上殿皮神経のワレーの圧痛点を発見し、この部から水平刺して筋膜癒着を剥すことを考える。

A4症状:上体前屈時にL5~S1椎体間に感じる痛み
<腰椎-仙椎移行部多裂筋過緊張症>
①腰椎は前後屈の可動性に富むが、仙椎椎体は可動性は全くない。
に加わった前後屈の力学的ストレスは、仙椎に受け流すことができず、L5/S1椎間関節は強い力学的ストレスが生じやすい。
②この結果、L5/S1椎間関節と多裂筋がダメージをうけやすく。L5/S1一行刺針が効果的になる。

A5症例:志室あたりの起立筋外縁の鈍痛
<胸腰筋膜癒着または大腰筋筋膜症>
①脊柱起立筋(後枝支配)の外縁には腰方形筋(前枝支配)があり、両筋間には強大な腰仙筋膜(=胸腰筋膜)が発達している。この部の筋膜が緊張すると、腰部深部に広範な鈍痛を起こす。志室から腰仙筋膜に深刺入するとよい。
②腰仙筋膜深部には、腰神経叢があるので、ここから出る神経枝症状に対しても志室深刺が効果がある。大腿外側、陰部鼠径部、大腿前面、体内内側痛に対しても腰神経叢刺針を行う適応がある。
 
A6症状:下背部で起立筋外縁の鈍痛
<外縫線部の筋膜癒着>
①胃倉あたりは外縫線とよばれ、脊髄神経前枝支配筋と後枝支配筋の境界領域である。このあたりは筋構造が複雑であり、筋膜癒着が起こしやすい。
②側臥位で、胃倉から横突起方向に深刺すると、中~下背部に広範に針響を与えることができる。広範囲におよぶ背痛に適応がある。慢性背痛の他に胆石症の鎮痛にも効果がある。

A7補講:八髎穴への刺入技法と治療点の選択
①次髎穴の後仙骨孔から針を入れて貫通させるコツを紹介。
②仙骨神経叢はL4~S3の高さから起こるので、代表治療点としてはS2(次髎)を選穴する。陰部神経はS2~S4から出る体性神経なので、代表治療穴としてはS3(中髎)を選択する。端的にいえば、整形疾患では次髎を使い、泌尿婦人科疾患では中髎。
②ただし実際には、神経枝は後仙後仙骨孔から仙骨骨膜に沿うように広範に分布しているので、後仙骨孔内に入れる必要はなく、むしろ仙骨骨膜刺激を目的とする水平刺を行った方が効果的である。


B.腰下肢痛
A4版,10ページ

1症状:片側の殿部~大腿後側~下腿(前面・外側・後面)が痛む。知覚低下部はない。
<梨状筋症候群>
①梨状筋症候群の真因は、坐骨神経痛ではなく、坐骨神経周囲の梨状筋ファッシア興奮による筋膜痛である。坐骨神経ブロック刺針(中国流環跳)刺針が効果的になる。
②腰椎椎間板ヘルニアは、腰部神経根症状ではなく、腰部椎間関節部の筋膜重積症状である。腰椎椎間関節部~横突棘筋への刺針が効果的である。

B2症状:上外殿部から大腿外側が動かすと痛む。
<中・小殿筋緊張症>
①臀部筋すべては知覚支配はないが、運動成分はあり、トリガーポイントが発生。
②とくに中・小殿筋の筋緊張は臨床で頻回に遭遇するので、側臥位で日本流環跳から深刺すると効果的である。難治性の中殿筋緊張では、横座り位で施術すると効果絶大になる。
③上殿部の強い痛みは、中・小殿筋の痛みではなく、上殿皮神経痛の場合があり、この時トリガーポイントは腸骨陵の腰宜穴あたりに出現する。

B3症状:上殿部外側の痛み・鼠径部痛。歩行時の鼠径部に感じる違和感
<変形性股関節症>
①変形性股関節初期は、 筋緊張で股関節変形に起因した筋膜痛によるものなので、日本流環跳から深刺により速効で鎮痛できるが、変形が進行すると効果は持続しない。短い場合はせいぜい1~2日間にとどまる。自発痛があるような進行期であれば、針灸無効である。
②初期~中期の変形性股関節症では、筆者考案の徒手矯正手技が有効だ。

B4症状:同じ姿勢を続けている時に生ずる腰部の鈍重感と下肢不定症状
<仙腸関節機能障害>
①大多数の腰殿痛は、運動時痛だが、仙腸関節機能障害は静的腰殿痛、すなわち同じ姿勢を続けていると痛くなる。筋膜や靱帯の持続的負荷による痛みの悪循環が正体。
②仙腸関節の関節裂孔底まで刺針し、股関節の屈曲外転自動の運動針が効果的。

B5症状:5分間ほど歩行すると足が前に出にくくなる。 腰をかがめて数分間座っていると、再び歩けるようになる。
<馬尾性間欠性跛行症>
①間欠性跛行は、動脈性と神経性があり、前者は下肢閉塞性動脈硬化症、後者は馬尾性間欠性跛行症でともに難治である。しかし中には陰部神経を圧迫が、間欠性跛行をもたらす場合もあり、針灸適応になる。   
②陰部神経が仙棘靱帯の狭隘部分で圧迫されている場合、この局所への深刺が効果的である。
③内閉鎖筋中をアルコック管が通過する部位での陰部神経絞扼が症状をもたらしていることもあり、アルコック管刺針が適応となる。(ただしアルコック管部の陰部神経絞扼の場合、肛門症状は生ずるが間欠性跛行症状はない)

 

C.膝関節痛
A4版,11ページ

C1症状:慢性的な膝関節前面が痛む。鶴頂穴圧痛(+)。
<大腿直筋過収縮>
①膝関節痛は、大腿四頭筋力低下ではなく、四頭筋の膝蓋骨停止部の過緊張で、痛みを生じていると仮説。
②仰臥位膝関節屈曲位で鶴頂穴を刺激すると効果的。この治効はⅠb抑制理論で説明できる。

C2症状:膝蓋骨外縁(外膝蓋)または内縁(内膝蓋)の痛み。
<外側広筋または内側広筋の過収縮>
①前述C1症例と同様に、外膝蓋や内膝蓋の痛みは大腿膝蓋関節の関節痛によるものではなく、外側広筋、内側広筋の停止部痛である。
②仰臥位膝屈曲位にて外膝蓋や内膝蓋を刺激すると痛みが軽減する。外膝蓋穴や内膝蓋穴から膝蓋大腿関節裂隙に刺入する意味はない。
③膝蓋関節圧迫テスト(+)は、関節痛ではなく四頭筋伸張痛の結果である。

C3症状:膝関節前面の痛みで、内・外膝眼圧痛(+)
<膝関節包緊張症>
①内・外膝眼穴の圧痛は、膝関節包の過敏状態を示す。膝痛で膝を動かさない→関節周囲の筋力が低下→膝関節の動作不安定→関節包が牽引→さらに関節の痛みと炎症を生じる。
膝下脂肪体の増殖は、外的刺激から膝関節を保護する目的がある。
②内膝眼、外膝眼への刺針は、仰臥位で行うより立位で四頭筋に力を入れさせて行うと治療効果が増す。すなわち膝関節包緊張状態にさせての関節包刺針が効果的。
   
C4症状:膝関節内側の鵞足部の痛み
<鵞足炎>
①大腿内転筋群が集合腱となって脛骨内縁部に停止する部を鵞足とよび、伏在神経が皮膚知覚支配している。浅層ファッシアの癒着により伏在神経が興奮した状態。
②鵞足部撮痛(+)は、伏在神経痛によるものでり、圧痛点の皮膚刺激(皮内針など)が有効になる。
③鵞足炎ではハンター管症候群は合併しやすく、ハンター管症候群には陰包刺針が有効。
④鵞足部から下行する伏在神経内側下腿皮枝は、三陰交や地機の皮膚知覚を支配するので、
婦人科症状に多用するこれらの穴は、伏在神経痛軽減意義があるのだろう。

C5症状:膝窩が鈍く痛む
<膝窩筋腱炎>
①大腿四頭筋筋力低下すると膝折れを生じやすくなる。これを防止するため腿四頭筋は瞬時に緊張するが、この結果は脚が棒のように伸びて滑らかな歩行ができなくなる。
②棒のようになった脚を元に戻して膝ロックを外し、歩行可能にするが膝窩筋の役割だろう。
④膝窩筋が過収縮すると、歩行時の膝窩鈍痛を感じることがある。この時の膝窩筋のコリは膝90°屈曲の膝立ち位にさせ、膝窩筋の緊張を触診し、コリ中に刺針すると効果的。
                                           
C6症状:中学生。脛骨粗面部の痛み    
<オスグッド病>
①成長期(10~15才頃)の運動ストレスが膝蓋腱付着部の脛骨粗面部に集中し、膝蓋腱が脛骨粗面部の脛骨靱帯を引っ張ることで生ずる骨軟骨炎で、疼痛は伏在神経膝蓋下枝神経痛による。
②局所治療:筋腱付着部症と捉え、膝蓋靱帯の脛骨粗面付着部のピンポイントとして出現する圧痛点を刺入点とし、浅刺斜刺。Ⅰb抑制として働く。
③膝蓋靱帯と脛骨間に、これを開けるような気持ちで術者の両手母指先を差し入れる。これがⅠb抑制として働き、四頭筋の緊張が緩む。
④仰臥位で膝屈曲にしても脛骨粗面の膝③大腿四頭筋を緩める目的で、拮抗筋であるハムストリングの緊張を高める。(Ⅰa抑制)

 

D.頸腕痛

A4版,11ページ

D1基礎:後頸部の筋構造
①頸は頸椎自体の前屈伸展・左右回旋の動き、および頭蓋骨の前屈伸展・左右回旋動きをする部でもある。
②頭蓋骨を可動させる筋は、後頭骨-C2間にある後頭下筋で、後頭骨-C1は前屈10°伸展25°ROMをもつ。C1-C2は左右回旋45°ずつのROMをもっている。
③頸椎と頭蓋骨を併せたROMは、前屈60°、左右回旋60°後屈50°  語呂:ハイとイイエは60°
④胸腰部浅層には棘筋・最長筋・腸肋筋という固有背筋があるが、頸椎はこれらとは異なり、浅層には板状筋(頭板状筋、頸板状筋)が回旋運動の主動力となっている。頸椎は左右回旋ROMが大きいので、板状筋という回旋専門の筋が発達したのだろう。
⑤胸腰椎浅層筋にある固有背筋は、上半身の重力を支持する抗重力筋としての役割をもつので、強い筋力を必要とする。頸椎における抗重力筋は頭半棘筋で、胸腰椎における抗重力筋と比べて、重力支持するものは頭蓋骨だけなので、強い筋力は不要なのだろうが頭半棘筋一つが大黒柱としての重積を担うこととなった。頭半棘筋がゆるむほどの泥酔状態では、電車のシートに座っていられず、倒れ込んでしまう。

D2症状:顔を下に向けづらい(顎を引けない)。 項部に痛みはないが凝りが強い。
<後頭下筋(とくに大後頭直筋)緊張症>
①後頭下筋は後頭下神経(脊髄神経C1後枝)が運動支配するのでコリを生ずるが、痛むことはない。後頭下筋が収縮不足では、顔を天井にむける動作(うがいなど)ができなくなる。
②大後頭神経と三叉神経(とくに第1枝)はC1~C3脊髄部で連絡している。ゆえに項部が凝る と眼精疲労が生じやすい。(大後頭三叉神経症候群)
③大後頭直筋への刺激は、上天柱から深刺する。大後頭直筋に達する手前で、針は頭半棘筋に入る。頭半棘筋は大後頭神経(C2後枝)を貫いており、C2後枝興奮では大後頭神経痛が生ずる。頭半棘筋自体は知覚支配がないので、痛むことはない。
④大後直筋への効果的な刺針技法は、座位で下を向かせた肢位で上天柱から深刺する。

D3症状:頭を左右に回すと痛む。
<頭板状筋緊張症>
①頭蓋骨の左右回旋は主にC1-C2の間の動きによる。この動きは主に頭板状筋の収縮による。本筋の代表刺針点は下風池が適切になる。
②下風池から刺入すると浅層にある頭板状筋を刺激できる。座位で患側の頭回旋筋を伸張状態にさせた肢位で、同筋に刺針すると効果的である。

症状D4症状:顔を下に傾けたデスクワーク姿勢を続けていると後頸~上背部が疲れる。
<頭半棘筋緊張症>
①頭半棘筋とは頸胸腰部の深層にある固有背筋(半棘筋、他裂筋、長短回旋筋)の一つである。頭半棘筋は、頭蓋骨の重量を支持する大黒柱の役割があり、また頸椎の前後屈の動きの主動作筋である。
②頭半棘筋の下には頸半棘筋があり、その下には胸半棘筋がある。これらの半棘筋は頭や頸は前方に垂れ下がるのを防止している。
③要するに、頸を前後方向に動かしにくい場合、後頭部~Th7の一行刺針が有効である。この一行刺針の高さは、脊髄神経後枝の撮痛帯を調べることで治療点を決定できる。
                                                                                    
症状D5:1週間前の交通事故後、その翌日からいわゆるムチウチ状態になった。痛むので頸を動 かすことが非常につらい。
<外傷性頸部症候群(頸部捻挫、むちうち症)>
①車に乗っていて後から追突された場合、胸鎖乳突筋の過剰伸展による筋微小断裂が生ずる自分の車が前の車に衝突した場合、後頸部の横突棘筋の微小断裂が生ずる。
②胸鎖乳突筋が瞬間的に伸張された直後から、二次的に短縮状態となる。短縮した筋を伸張させる動作で、痛みを生ずる。筋短縮には安静を守るといった合目的性があるので、受傷後1週間程度は安静が重要である。1週間経過後からは、胸鎖乳突筋を伸張させた肢位で刺針する。
③突然加わった外力に対しては、横突棘筋などの力を受け流す遊びがない短い筋ほどダメージをうけやすい。頸部一行刺針を行う。頸部一行の位置ぎめは、撮診法で行う。

D6症状:頸部が痛く、片側の上肢の感覚が鈍い。前中斜角筋に圧痛(+)
<(前)斜角筋症候群>
①胸郭出口部において、椀神経叢と鎖骨下動脈が圧迫されて生ずる上肢の痛みや痺れを胸郭出口症候群とよび、圧迫部位により、頚肋症候群、肋鎖症候群、(前)斜角筋症候群、過外転(=小胸筋)症候群の4つに分類されている。
②近年、MPS(筋筋膜性疼痛症候群)の考え方が発展しており、胸郭出口症候群に限らず頚部神経根症も、筋膜症のことが多いのではないかと認識されるようになった(筋の萎縮がみられれば、これまでの認識による神経根圧迫と考えてよい)。
③さらには椎体の横突起部(関節包)に刺激を与えることが、従来の神経刺激よりも有効だとする見解もみられるようになった。横突起付近は種々の筋が密になっている部なので、癒着が起こりやすいというのがその解釈である。
④針灸治療は、C5~Th1椎体の横突起付近の筋膜癒着部に刺入し、針響を症状部へ与えることになる。代表刺針点は、中国式天鼎(=腕神経叢ブロック点)および大椎一行になる。

症状D7症状:頸部が痛く片側の上肢がピリピリとしびれる。烏口突起内側の圧痛(+)
<小胸筋症候群(=過外転症候群)>
①胸郭出口症候群の一つに小胸筋症候群があり、小胸筋が緊張して、小胸筋と肋骨間を走行する椀神経叢と鎖骨下動脈圧迫されて起こる症状の痛みや痺れをいう。
②小胸筋の緊張を緩める目的で、中府あたりからの直刺を行い、上肢症状部へ響きを与える。

 

.肩関節痛
A4版,13
ページ

症状E1:肩関節の外転90°を超えると、肩関節~上腕・肩甲骨周囲に痛みが出現し、それ以上の外転できない。(他動外転では肩関節ROM制限はない)
<肩腱板炎とくに棘上筋腱炎(または棘上筋腱部分断裂)> 
①筋腱の障害があるとROM制限がおこる。たとえば肩腱板炎では自動 ROMは低下する。凍結肩では他動ROM制限が起こる。
②上腕外転作用があるのは、三角筋と棘上筋で、棘上筋腱の方が構造的に脆弱で、健付着部症を起こす。健付着部を刺激するとが治療になる。巨骨または肩髃から棘上筋腱部に刺入する。

症状E2:中華料理人。鍋を振る時、左上腕外側に痛みが出て力が入らない。    
<三角筋停止部症>
①上腕挙上しての継続作業は、三角筋粗面の健付着部症を起こす。局所である臂臑運動針が有効である。その時の刺針肢位は、上腕外転90°位にする。

症状E3:結髪動作をすると肩痛が生ずる。(他動的には可能)
<肩腱板障害(結髪動作制限)>
①運動制限の原因は主動作筋の筋力低下ではなく、その拮抗筋の過緊張(=短縮)にあり、それを伸張させようとする運動により筋の伸張痛が生ずる。
②結髪動作は、肩関節の屈曲(前方挙上)+外転+外旋の複合運動であるが、屈曲と外転は結帯動作をするための一連の動きなので必ずしも障害されている訳ではない。結帯動作制限の中核となるのは内旋筋で、この過収縮が症状を形成している。それに該当するのは肩甲下筋と大円筋なので、それぞれ肓水平刺(肩甲骨-肋骨間に入れる)や肩貞の運動針が有効となる。
③外転制限に対しては、症例1と同じように考え、棘上筋腱への刺針を併用する。

症状E4:肩関節前面~外側の動作時痛。結帯動作で痛み出現。結髪運動は可能。
<肩腱板障害(結帯動作制限)>
①運動制限の原因は主動作筋の筋力低下ではなく、その拮抗筋の過緊張(=短縮)にあり、それを伸張させようとする運動により筋の伸張痛が生ずる。
②結帯制限は、肩関節の伸展(後方挙上)+外転+内旋の複合運動であるが、伸展と外転は結髪動作をするための一連の運動なので必ずしもROM制限がある訳ではない。結帯動作制限の中核は、外旋筋の過収縮であろう。外旋筋過収縮しているのは、棘下筋と小円筋肩甲下筋なので、それぞれ天宗や臑兪の運動針が有効となる。
③外転制限に対しては、症例1と同じように考え、棘上筋腱刺針を併用する。

症状E5:五十代男性。肩の動きが悪く、結帯動作、結髪動作ができない。自動・他動とも外転70°制限。肩関節の痛みはほとんどない。
<凍結肩(癒着性関節包炎)>
①凍結肩は、急性期、慢性期、回復期という3期に分けられる。急性期は肩関節痛が主訴で関節可動域はあまり制限を受けていない。慢性期は疼痛みに代わり拘縮症状が中心で、肩関節可動域制限が現れる。回復期は、肩関節可動域制限が緩み自然治癒に向かう時期である。一連の経過には6ヶ月~2年を要する。
②凍結肩の急性期初期の段階では、凍結肩に移行するか否かは不明だが、五十才台が最も炎症が拡大しやすく凍結肩に移行しやすい。移行を食い止めるため積極的な運動療法が必要となる。
③五十肩の中心となるのは凍結肩期で肩関節包が癒着した状態(癒着性滑液包炎)である。
この段階になると、有効な治療法は乏しくなるが、少しでも肩関節拘縮を緩めるため、治療院内でも適切な運動療法が行われる。ここでは現在当院が行っている2つの方法を紹介する。
a.仰臥位にさせ、術者は患側上腕を引っぱりつつ、他動的な外転動作を繰り返すことで
癒着を緩める。術者の足は、患者の側胸部にあてるようにする。
b.患者は立位で、術者は患者の患側に移動。柔道の一本背負いの要領で、患者の腋窩を術者の肩甲上部にあて、患者の肘は軽く屈曲させ、上腕を術者がつかみ、腰を曲げる。すると患者の肩関節が引っ張られるとともに、足が浮き上がる。

 

F.上肢症状
A4版,14ページ

 症状F-1   テニスで、右バックハンドでボールを打ち返す際、右肘付近が痛む。
<診断>バックハンドテニス肘(上腕骨外側上顆炎)
  
症状F-2 ゴルフクラブでボールを叩く時、利き手の肘内側が痛む。
<診断>ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎) 

症状F-3 重いものを右手に持つと右側母指の橈側基部が痛む
<ド・ケルバン病(狭窄性腱鞘炎)>

症状F-4 右IP関節を屈曲した母指を伸展しようとしてもスムーズにできない。無理に伸ばそうとするとバネのように弾けて伸びる
<母指バネ指(弾撥指)>
  
症状F-5 右手の母指と示指でモノをつまむ時、右側合谷深部に痛みを感じる。
<母指内転筋症>
  
症状F-6 手掌全体とくに手掌側の母指・示指・中指にピリピリ感疼痛がある。
<手根管症候群>

症状F-7 50才女性。2~3ヶ月前から右示指のIP関節部が腫れて痛む。     
<ヘバーデン結節>

総括F-8  橈骨・正中・尺骨神経麻痺の学習ポイント


G.下肢症状
A4版,11ページ

症状G-1 歩行中に左足首をひねり、歩くと足外果の直下が痛む。痛みを我慢すれば、何とか歩くことができる。
<足関節外側捻挫>
  
症状G-2 両側の足母指基部が「く」の字型に曲がり、腫れて痛む。
<外反拇趾>                          、

症状G-3 ランニングをしていると土踏まずあたりが痛み、運動を続けられない。
<足底筋膜炎>
  
症状G-4 歩行時に、足の第3~第4指がビリビリと痛みが走る。
<モートン病>   

 症状G-5 陸上競技選手。短距離走直後に、下腿の脛骨後内側が痛む。     
<シンスプリント>

 

 

 


令和6年、玉川東洋医学交友会集会 ver.1.1

2024-04-25 | 講習会・勉強会・懇親会

今回の玉川東洋医学交友会開催時から、山田勝弘先生に代わり、私がOB会会長となったことをご報告申し上げます。交友会開催の準備として玉川病院東洋医学科OB住所録を整備し、すでに当該の方々にはネットまたは郵送にて住所録をお送りしました。しかしながら移転先不明方も何件がでてきました。お名前、ご住所、電話番号、メールアドレスを当方にお知らせ頂ければ、改訂版住所録をお送りします。令和6年4月25日 似田敦 


令和6年4月20日、9年ぶりで新宿にて玉川病院東洋医学交友会を実施しました。玉川病院研修生はのべ百名ほどいたのですが、研修生制度がなくなってすでに22年が経過し、住む場所も置かれた立場も異なり、集まる機会も減りました。7年前、代田文誌・文彦両先生の墓参りを兼ね、中央線の高尾駅に集まったのは30名を越えたのに、今回は12名と半減以下となり、淋しさを感じます。とはいえ、ある意味で立派なものだといえるかもしれません。集合写真を撮ったので、記録として当ブログに残すことにしました。

2015.5.12  代田文彦先生十三回忌法要

https://blog.goo.ne.jp/ango-shinkyu/e/89915d838cfae4e1a7b547a7cb86db57

 

 

玉川交友会開催の翌日、パソコン内のデータを検索していたら、1982年頃の玉川東洋医学科の集合写真が出てきました。まだデジカメが普及していなかった頃。
代田文彦先生も現役、本田徹先生も写っています。代田先生と本田先生の間で赤いポロシャツを着ているのが29才の私。それにしても皆、若い。人生これから。



心霊写真?

左下段にいるのは山田先生。その上にいる黒い服が菊池先生、その右隣で首を出しているのが佐藤先生です。ところで菊池先生の両肩に置かれた手は、いったい誰のものでしょうか? 写真を鮮明化して推理しました。佐藤先生の右にいる盛山先生(白ワイシャツ姿)の右腕が佐藤先生の右肩にかかり、佐藤先生の右腕が菊池先生の右肩にかかっているのではないかと。盛山先生も佐藤先生も右手首に腕時計をしているようです。 


「現代針灸臨床論」テキストCDの販売内容

2024-01-23 | 講習会・勉強会・懇親会

1.現行の現代針灸臨床論CD内容

「あんご針灸院ホームページ」にて紹介している「現代針灸臨床論2023版」CDを発売して十年以上(テキスト作成開始から三十年)が経過している。内容は時々修正されるが、最新版は次のようになっている。

1)「現代針灸臨床論Ⅰ」 整形・ペインクリニック (315ページ)
第1章 頭痛
第2章 頸腕痛
第3章 肩関節痛
第4章 背腰痛
第5章 腰下肢痛
第6章 膝関節痛
第7章 顔面症状
第8章  上肢部症状
第9章 下肢部症状
第10章 歯科症状
第11章 治療効果を高める理論

2)「現代針灸臨床論Ⅱ」 内科・泌尿器・婦人科・五官科(389ページ)          
第1章 上中腹部消化器症状
第2章 下腹部消化器症状
第3章 鼻科・咽喉科症状
第4章 胸部症状
第5章 末梢循環器症状
第6章 全身症状
第7章  腎、泌尿生殖器症状 
第8章 産婦人科症状
第9章 眼症状
第10章 耳科症状
第11章 皮膚科症状
第12章 精神症状
第13章 RAと脳血管障害

2.鍼灸奮起の会テキスト内容と新規販売

5年ほど前から<鍼灸奮起の会}を立ち上げた。これは針灸実技指導を中心に行うことを主眼にしている。受講生を12名に対して3名の指導という充実した教育環境を提供している。この実技講習会用として新たにテキストを執筆した。タイトル名「現代針灸の理論と技法」があり、当初は実技講習会時で使用することを前提とした内容だった。1回講習会の時間は2時間半と定め、その時間内に終わらせる内容にするため、臨床各論や診察概論的内容を省き、一般的鍼灸治療法の紹介さえも省き、私が考えるベスト治療を中心に紹介している。これまで次の3分野にわたり講習会を実施した。

1)「整形現代針灸の理論と実技」 (73ページ)
第1章 背腰痛
第2章 腰下肢痛
第3章 膝痛
第4章 頸腕痛
第5章 肩関節痛
第6章 上肢症状
第7章 下肢症状

2)「内科現代針灸の理論と実技」  (86ページ)
第1章 上・中腹部消化器症状
第2章 下腹部消化器症状
第3章 胸部症状
第4章 腎・泌尿器症状

3)「五官科現代鍼灸の理論と実技」  (76ページ)
第1章  耳科
第2章 歯科
第3章 鼻科
第4章 咽喉科
第5章 眼科
第6章 皮膚科

鍼灸奮起の会用のテキストは、講習会参加者限定として配布してきたのだが、最近はこのテキスト執筆に重点をおいたので、冒頭の現代針灸臨床論テキストの改訂が間に合わなくなってきた。そこで今後は、<現代針灸臨床論Ⅰ、Ⅱ>と並行して<鍼灸奮起の会>のテキストをお分けすることにした。なお奮起の会用テキストを加えたが、価格はこれまでと同額に据え置いている。

 3.その他のテキスト
私がこれまで書いてきたテキスト。上記CDテキスト購入した方に限り、無料でお分けした。

1)「医語呂1100」67ページ
基礎医学、臨床医学、東洋医学系の語呂約1100題を収録。これだけ数がまとまった内容は他に類がない。とくにこれから鍼灸国家試験を受ける鍼灸学生には強力な武器となるだろう。

2)「五十音順 経穴名の語源」  18ページ
針灸学校で学習する354正穴についての語源を記した。他の書籍やネット情報を集め、また漢和辞典を元として漢字の成り立ちを元として自分なりに考えた。ツボ名の理解を深めることは、ツボの位置の記憶を助けることでもあり、印象に残るようになる。写真やイラストも多く掲載。

3)「経穴経絡学サブノート」
かつて私が鍼灸学校で「経絡経穴概論」を教えていたときに、作成したもの。ぼかすことなく、周囲の筋とともに経穴位置を明示した。イラスト多数。ただし現行の経穴位置とは若干異なる部分がある。

4)「中医学テキスト」
かつて私が鍼灸学校で「東洋医学臨床論」の中医学パートを教えてた時に作成したもの。私なりに独自の解釈がある。

4.入手方法
1)商品
①コース:「現代針灸臨床論Ⅰ」+「整形現代針灸の理論と実技」 6,000円
②コース:「現代針灸臨床論Ⅱ」+「内科現代針灸の理論と実技」+「五官科現代鍼灸の
     理論と実技」 6,000円
③コース:①+②同時購入   11,000円
※「医語呂1100」「五十音順 経穴名の語源」「経穴経絡学サブノート」「中医学テキスト」は無料同梱する。

2)ご購入手続き
 a. ①購入希望のコース番号、②お名前、③住所、④電話、⑤Eメールアドレス
   b.ご購入リクエストを受領した旨のメールを差し上げますので、所定の代金を以下までお振込み下さい。
  お振り込みした後、その旨ご連絡下さると処理スピードが速く   なります。
     三井住友銀行 国立(クニタチ)支店 普通預金口座 口座番号5389422
     名義人:似田敦(ニタダ アツシ)
 c.お振込み確認後、商品を郵送します。その際、領収書も添付します。
 d 銀行振込み手数料は、ご負担ください。CD郵送料は当方で負担します。

3)テキスト購入に関するお問い合わせは、以下まで御願いします。
  電話O42(576)4418    Eメールnitadakai825@jcom.zaq.ne.jp
    住所 〒186-0004 東京都国立市中1-11-26 あんご針灸院
  氏名 似田 敦 (にただ あつし)


古希祝いと第八期針灸奮起の会打ち上げ

2023-12-11 | 講習会・勉強会・懇親会

令和5年12月10日は第八期奮起の会の最終回「腎泌尿器の針灸治療」を行った。先月私は古希(70才)になったこともあって、奮起の会常連の方を中心に私を含めて十名の方が参加し、盛大にお祝いをしていださった。勉強会終了したのが当日午後8時。午後8時30分頃から国立市のイタリアンに席を用意してくれた。なかなか雰囲気のよいレストランで、和気あいあいで楽しむことができた。

来年からの奮起の会は、久しぶりに整形ぺイン領域に戻り、5~7回シリーズで考えている。また<奮起の会ベーシック>初心者向けの内容や、動画をアップすることも模索中。まだまだ引退できそうにない。

 

 


第8期針灸奮起の会「内科症状の現代針灸」無事終了しました。

2023-12-09 | 講習会・勉強会・懇親会

先回の令和5年春には、第7期針灸奮起の会「五官科の現代針灸」を実施しましたが、今回は令和5年10月1日~12月5日に第8回針灸奮起の会「内科症状の現代針灸」を開催します。首尾一貫した内科針灸学を学習できる希有の機会になります。皆様のご参加をお待ちしています。

 


鍼灸奮起の会マスコットキャラが誕生しました。
「放心状態で考える君」です。
人気者に育ってくれると嬉しいなぁ

 

内臓症状の現代針灸テキスト 序文より

よく現代針灸は、整形外科疾患には適しているが、内科などの治療には向かないとの声を耳にする。それは本当なのだろうか。自分に対する言い訳ではないだろうか。現代針灸を学習しようとする場合、優先順位として遭遇する機会の多い整形疾患の治療から学習を始めるのが普通なので、内科針灸の学習を後回しにするのはやむを得ない。とはいえ、あとになって内科針灸を学習するのかと思いきや、代表的な内科症状のいくつかに対する定番的治療点を教えるだけという状況では、とても内科針灸治療学とよべる内容ではない。針灸師があまり内科に興味を持てないもう一つの原因は、内科学は膨大な知識量なので、何から手をつけてよいのか分からないことが挙げられよう。指導する側にしても、内科疾患を実地で診た経験不足から、自信をもって教えることができないという葛藤があるだろう。
   私はかつて病院の東洋医学内科に5年半所属していたので、現代医療に関するある程度の現場的知識と経験を積むことができた。ただし現場での内科の針灸は、バックボーンがなかった。恩師の代田文彦先生にしても質問には答えて下さったが、講義形式で教わった記憶はない。治療法は各人のやり方に任せられてた。要するに内科の針灸臨床体系づくりができる段階にはなかった。
代田先生は鍼灸師とも医師なみに知識を獲得するのは何年くらいかかるものかという研修生の問いに、20年かかるだろうと回答した。だいたい玉川の鍼灸師は長くても10年程度だったのだ。内科針灸学みたいなものをつくることは夢物語だったのだろうか。内科針灸学の構想は、内科学教科書の延長上からは生まれない。オリジナルな内容を必要としている。その実現に向けて、結局は自分なりにテキストを何十回も書き直しを行い、少しずつ完成度を高めていく方法をとった。今回の内科講習会では、針灸師が内科知識を現代針灸臨床をどのように取り入れるべきか実際の治療方法を示した。

第1章 上・中腹部消化器症状[p21]     
 第1節    内臓体壁反射と体性神経反応 
 第2節    横隔神経と体壁反応 
 第3節 針灸院に来院する胃十二指腸疾患  
 第4節 胃症状の針灸治療 
 第5節 鼓腸と押圧治療  
 第6節 胆道疾患と針灸治療  

第2章 下腹部消化器症状[p21]

    第1節 下腹部臓器の体壁反射 
    第2節 針灸院での下腹部症状の診察手順  
    第3節   下痢  
    第4節 便秘  
    第5節 下痢・便秘の針灸治療 
    第6節 S状結腸~直腸の反射 
    第7節 痔疾  

第3章 胸部症状[p23]

    第1節 内臓の自律神経支配区分  
 第2節 狭心痛と針灸診療 
 第3節 胸壁性胸痛の針灸治療
    第4節    動悸・息切れ 
 第5節 咳嗽と喀痰の針灸治療 
    第6節 気管支喘息と針灸治療  

第4章 腎・泌尿器症状[p21]
 第1節    腎・泌尿器疾患と体壁反応 
    第2節    膀胱~尿道と睾丸の体壁反応  
 第3節 排尿痛と針灸治療 
 第4節 頻尿・尿失禁・排尿困難  
    第5節 夜尿症 
    第6節 勃起障害(ED)


1.スケジュール(残席数は、11月24日時点です)
            
第1回 10月1日(日)  上・中部消化器症状  終了しました。


 

第2回 10月15日(日) 下部消化器症状    終了しました。
第3回 11月5日(日) 胸部症状 終了しました。
第4回 12月10日 (日) 腎・泌尿器症状 終了しました。 

2.開催時間:午後5時30分~8時頃、実技助手として小野寺文人、岡本雅典の両名も参加します。
3.毎回の定員:12名(定員になり次第〆切)
4.持参品:筆記用具程度、   毎回オリジナルカラーテキストを進呈。針灸実技用の道具類は支給します。
5.講習会費:針灸有資格者7,000円、針灸学生6,000円 
6.会場:国立市中1丁目集会所

 

6.懇親会:講習会後、駅前の居酒屋にて。当日払実費(希望者のみ) 

7.受講お申し込み方法

参加御希望の方は、①参加希望会のテーマと開催予定日、②氏名、③住所、④電話 ⑤メールアドレスを、メールまたは電話でお伝えください。 折り返しご連絡を差し上げます。参加費は当日お支払いください。領収書発行します。 お申し込み〆切り日は各回とも開催前日午後3時頃までです。ただし参加者12名に達した場合、その時点で受け付け終了させていただきます。
 
あんご針灸院 似田 敦(にただあつし) 電話042(576)4418 
メールアドレスnitadakai825@jcom.zaq.ne.jp

 


ブログ「現代針灸治療」とテキスト「現代針灸臨床論」10年前との比較

2023-12-09 | 講習会・勉強会・懇親会

「現代医学的鍼灸」という気負ったタイトルでブログを開始したのは、2006年3月11日からであった。今から17年9ヶ月前で、私が53才の頃だった。すなわち現在、古希を迎えた。あとどれくらい頑張って続けられるかは分からない。当記事約1年ほど前からは、タイトルを現在の「現代針灸治療」とシンプルなものにした。

最初の頃は、「現代針灸臨床論」という鍼灸学生用テキストとしてすでに存在した内容を、ブログとして発表しただけだったので、とくに苦労を感じなかった。現在の発表ブログ数は473題だが、200題を越えた頃から、発表するネタがなくなっていった。そこから先は、考えたり調べたりして新たな内容を創作し、その内容をテキスト内容に付け加えるという作業を繰り返しつつ現在に至った。


「現代針灸臨床論」では授業時間の兼ね合いから、一つの章を基本的に20ページ未満とにし、プリント配布の関係から白黒印刷に対応する図しか載せられなかった。しかし現在、教員を辞めて以来、こうした制約はなくなり自分の思うようなテキストに変化してきた。

その結果、テキストページ数は、かつての1.5倍で、必要に応じて、カラー図も増えていった。ネット上で「現代針灸臨床論」(売価11,000円)このテキスト販売を開始してから、約十年が経過した。コンスタントに月平均4枚程度購入希望者が連絡してくるのを嬉しく思っている。このテキストは頻繁に内容が刷新されているが、平成29年4月4日時点で目次は次のようになっている。

 

5年前に平成29年4月4日で目次を記したが、本日は令和4年4月26日で、あれから5年が経過した。この5年間にテキストがどのように変化したのか比較してみた。新たな内容を加えつつ、ページ数増大を防ぐため削除した内容も少なくなかった。全体で10%程度ページ数が増加となった。ブログ発表数は418題で、5年前の316題と比べ102増えた。
5年前が黒字、現在が赤字。

 

現代針灸臨床論Ⅰ(H29.4.4  計297ページ)→(R4.4.26  計330ページ)
整形・ペインクリニック領域

第1章 頭痛(p19)(p23)
 1節 針灸不適応の頭痛の除外
 2節 針灸適応となる頭痛の概要
 3節 頭痛の鑑別診断
 4節 頭痛の針灸治療

第2章 頸腕痛(p35)(p31)
 1節 頸腕痛疾患の概要  
 2節 頸肩腕症状の鑑別診断  
 3節 頸肩腕痛の針灸治療
 4節 肩こり性 

第3章 肩関節痛(p22)(p29)
1節 肩関節の動きと作用筋
2節 肩関節疾患の概要
3節 肩関節痛の鑑別診断
4節 肩関節痛の針灸治療

第4章 腰痛(p24)(p26)
1節 腰痛疾患の概要

2節 腰痛の不適応の判定
3節 効かせるための針の技法  
4節 殿部痛

第5章 腰下肢痛(p31)(p39)
1節 腰神経叢症状
2節 仙骨神経叢症状と腰椎椎間板ヘルニア
3節 脊柱管狭窄症  
4節 股関節疾患

第6章 膝関節痛(p29)(p31)
1節 針灸不適応の膝痛疾患  
2節 膝関節痛の鑑別診断  
3節 針灸適応の膝関節痛の針灸診療
4節 変形性膝関節症の針灸診療

第7章 顔面症状(p22)(p25)
1節 顔面痛
2節 顔面神経麻痺   
3節 顔面部の痙攣

第8章 上肢部症状(p34)(p36)
1節 肘関節痛 
 2節  手関節痛・手指痛
 3節 上肢の神経麻痺と神経絞扼障害

第9章 下肢部症状(p34)(p41)
1節 下肢の常見疾患 
2節 足部の常見疾患
3節  下肢の神経麻痺と神経絞扼障害

第10章 歯科症状(p21)(p24)
1節 歯の基礎知識
2節 歯科の主要疾患
3節 歯科領域の針灸治療
4節 口内炎
5節 顎関節症

第11章 治療効果を高める理論(p26)(p25)
1節  神経線維と運動制御
2節  MPS(筋膜性疼痛症候群)
3節『鍼治新書』の要点
               


現代針灸臨床論Ⅱ(H29.3.24 計356ページ)→(R4.4.26 計393ページ)

内科・眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・産婦人科・皮膚科他 領域 
 
第1章 上中腹部消化器症状(p36) ( p39)

1節 腹痛の代表疾患
2節 針灸院における診察手順
3節 内臓体壁反射と針灸治療パターン
4節 横隔神経と体壁反応
5節 胃疾患と針灸治療
6節 肝炎患者の扱いと慢性肝炎の針灸治療
7節 胆道疾患と針灸治療
8節 膵炎と針灸治療        

第2章 下腹部消化器症状(p27)( p31)

1節 下腹痛と体壁反応  
2節 針灸院での下腹診察と針灸治療
3節 下痢
4節  便秘
5節 下痢・便秘の針灸治療
6節 虫垂炎と針灸治療
7節 痔疾と針灸治療         

第3章 鼻科・咽喉科症状  (p30)  (p33)
1節 鼻の疾患

2節  咽頭の疾患
3節 喉頭の疾患
4節 くしゃみ・しゃっくり
5節 かぜ症候群

第4章 胸部症状(p24)( p30)

1節 胸痛の針灸診療
2節 動悸・息切れ
3節 咳嗽・喀痰の針灸治療
4節 気管支喘息の針灸診療     

第5章 末梢循環器症状(p32)( p33)

1節 冷え症

2節 ほてり・のぼせ
3節 末梢動脈閉塞性疾患
4節 メタボリックシンドローム
5節 低血圧症


第6章 精神症状と全身症状( p37)(p43)

1節 不眠症
2節 疲労倦怠および貧血
3節 不定愁訴症候群・神経症・更年期障害
4節 肥満 

第7章 腎・泌尿・生殖器症状(p31) ( p35)

1節 腎・泌尿器と体壁反応  
2節 主な腎疾患  
3節 疼痛を生ずる尿路疾患
4節 頻尿・尿失禁・排尿困難
5節 夜尿症
6節 ED          

第8章 産婦人科症状( p29)(p31)

1節 性周期とホルモン
2節 婦人科の主要疾患   
3節 婦人科疾患の体表反応と針灸治療
4節 月経異常  
5節 月経随伴症状と針灸治療  
6節 不妊症 
7節 産科の主要疾患
8節 乳房症状             

第9章 眼症状(p31)(p37)

1節 眼の構造と機能 
2節  代表的な眼症状と鑑別診断
3節 代表的な眼科疾患
4節 全身疾患の一部としての眼科症状
5節 眼科の針灸治療            

第10章 耳科症状( p37)(  p39)

1節 耳の構造と機能
2節  難聴・耳鳴の診察

3節 めまいの診察
4節  中耳炎と針灸治療
5節  耳科疾患の概要
6節 難聴・耳鳴の針灸治療
7節 めまいの針灸治療    

第11章 皮膚科症状(p23)(p25)

1節 皮膚腫瘤
2節 アトピー性皮膚炎

3節 毛髪の異常

第12章 その他の主要疾患( p19)( p20)

1節  関節リウマチ
2節 脳血管障害 
3節 パーキンソン病
  巻末資料:体性神経デルマトーム図    

 

 


岡本雅典、フランス指圧講習紀行

2023-04-19 | 講習会・勉強会・懇親会

前回ブログでは、岡本雅典氏のユーチューブ動画を取り上げた。耳科の現代針灸講習会後の懇親会2次会で、そのことが話題になると、岡本氏は「こんなのもあるが」といって写真数枚をその場でPCに送ってくれた。私は翌日、この写真をユーチューブ動画記事に追加したのたが、さらに翌日、きちんと流れを追った旅行写真を送ってくれた。なかなか見応えがあった。ただ写真枚数が多いので、私がある程度整理して今回発表することにした。以下の写真と説明文は岡本氏によるもの。

1.往路

令和5年3月30日夕方まで立川の治療院で仕事しており、バスで立川から羽田空港へ。フライトは夜10時10分。ロシア上空を飛ぶことができれば、羽田~パリ間は直行便で11時間半で済むところだが、戦争中のためロシア上空を迂回して13時間半のフライトとなった。

 


31日朝7時30分、パリ=シャルル・ド・ゴール空港へ到着

 

パリは3月から始まったストライキの影響でゴミ収集車が来ない。


フランス滞在している日本人通訳者からの写真が送られてきた。ご子息の中学は、中学校を封鎖してのストライキ中。日本人にもこういう気概が欲しい

 

ストライキのせいか、予約したタクシーが来ないというハプニングがありましたが、
何とか始発駅へ辿り着き、パリ郊外からノルマンディー方面の特急電車で北へ2時間半移動。

 

2.指圧講習会

ノルマンディー地方のヴィレ・シュル・メール(Villers Sur Mer) という人口3千人以下の海岸沿いの街へ向かう。ノルマンディーは第二次世界大戦当時、フランスを占領していたドイツ軍に対して、アメリカ軍が強襲上陸した地。「地上最大の作戦」(原題 The longest day)で映画化された。
近くには、世界的観光地であるモン・サン・ミッシェル修道院(フランス語 Mont Saint-Michel et sa baie)がある。古い話になるが、大女優カトリーブ・ドヌー(Catherine Deneuve)主演のミュージカル映画「シェルブールの雨傘」(フランス語 Les Parapluies de Cherbourg) の撮影地、シェルブールもこの近く。



今回の指圧講習会広告。心憎い演出で感謝です。

<呉竹指圧と岡本雅典の研修会   ヴィレ・シュル・メールにようこそ>

ヴィレ・シュル・メールの夏、動画(1分17秒)

https://www.youtube.com/watch?v=FVBmYcofqew&t=2s&ab_channel=SpaceVillers

曇天や雨が多い地域ですが、晴天時の空と海は絶景。


見事な海原




絵画のような街並み。道路の左側にトラックが停車していたのが雰囲気を台無しにしている。

 

宿泊先はホテルではなく、アパートに。

近所のスーパーで3日分の朝食を買い込み。
無添加のフランスパン、塩気の効いたバターと生ハム、しっとりとしたチーズをサンドウィッチにした贅沢な朝食。

腹ごしらえを済ませたら、さぁ、歩いて研修会会場へ♪

講習会会場近くの公園で遊んでいた女の子

研修会会場は、室内から湖が見渡せる好立地だ。

 

我ながらNice Shot !!

 

研修風景(4月1日~3日計18時間)

現在フランスでは、医師以外の者が針灸することは認められていないが、指圧に関しては規制はない。
そうなると指圧も玉石混淆とならざるを得ない。そうした一方で日本の指圧を学ぼうとする者は、まじめに指圧を勉強しているグループといえるが、西洋人にありがちなのは東洋医学思想とくに経絡とか気といった知識を有り難がる風潮がある。(似田:困ったことだと岡本氏はぼやいていました)

 

一番手前のジル(Gilles)はモンテリマール(Montélimar)の指圧の指導者で僕の研修会は10回以上のリピーター。
その奥の緑の服を着ているのはダミアン(Damien)で今回動画を作ってくれた人。

 

イザベル(Isabelle)。この女性ももう6回くらい参加のリピーター。


初日午前終了、海辺のレストランでランチ♪
左から:日本人通訳の真弓さんでパリのオペラで鍼灸指圧院を開業している女性。動画制作者ダミアン、
今回のホストであるオリビエ(Olivier)、オリビエの協力者で、来年僕を呼んでくれると言っているピオートル (Piotr )。



世界三大珍味のフォアグラ(Foie Gras)は外せません。


昼食を食べ過ぎたので、ディナーは生ガキやエビ・蟹をボイルしたものを白ワインでさっぱりと。

 

最後のランチ後の記念撮影

 

終了証を渡した後は記念撮影のサービス、
ジル、終了証が逆さまだよ!!


指圧講習会の参加者たち。今回はアフターコロナで不景気の影響からか集まりが悪いが、いつもは50名ほど集まる。

 

3.帰路

夕方4時に講習会は終了。1時間後の特急電車でパリに戻ります。
渡仏回数を重ねるほど、パリより田舎のほうが良くなる。

車窓からの田舎の風景

 

酪農家の家と厩舎。

 

いたるところにある教会風景


4月のパリは、まだ寒そうです。

 

カフェを観ると、ここはフランスなんだなぁ・・・って痛感


さよなら、フランス

 


オーストリア上空。眼下にはアルプス連山が見える。

無事着陸、1時間遅れの午前9時30分頃、着陸ゲートに到着。フランス滞在は正味4日間。観光一切なしの弾丸ツアーでした。

昼12時ごろ立川についた途端、うどん屋へ駆け込みました(笑)
そして午後2時から仕事再開、これで時差ボケは最小限に止まります。

 

治療室ホスピターレ
〒190-0023 東京都立川市柴崎町3-3-3櫻岡ビル4F
TEL/FAX:042-526-0766 
URL:www.hospitale.jp E-Mail:mail@hospitale.jp
 

 

 

 

 


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岡本先生指圧を語る ユーチューブ動画 ver.1.1

2023-04-17 | 講習会・勉強会・懇親会

奮起の会スタッフの岡本雅典先生が、フランス人を対象に指圧講習会を行いました。

今回が約20回目の渡仏だそうです。是非ご覧下さい。時間は約10分間です。
変な姿勢でアグラをかいているのは格好つけているわけではなく、股関節が開かないため。
私のことも話しています。フランス語版、日本語版とも「いいねボタン」を押していただけると嬉しいです。

岡本先生、指圧を語る!

フランス語版

https://www.youtube.com/watch?v=JqaH7zODnBQ

 

日本語版

https://www.youtube.com/watch?v=iZzb_gzAbCk&ab_channel=Yubizen


JSカッサ入門セミナーの概要と印象

2023-04-06 | 講習会・勉強会・懇親会

去る令和5年4月2日、午後3時~午後5時30分。東京都国立市中1丁目集会所で、JSカッサ入門セミナーを開催した。参加者は20名で、これに受け入れ側としてメイン指導者の徐園子(大和かっさ治療院)、実技指導スタッフ徐由実(中央鍼灸接骨院)と上川 晋一(みその整骨院)と主催の私(あんご針灸院)、元医道の日本社編集部の赤羽博美とカメラマン木村博が加わり、総計26名となった。熱気あふれる会場となった。※いずれも敬称略
なお会場は、いつも鍼灸奮起の会(参加者定員12名)を行っている処である。

現在カッサ治療は、我が国でもいろいろな流派が存在しているが、そうした中にあって、整体やリラクセーションとは一線を画し、治すための手段に徹しているのがJSカッサでなる。ちなみにJSとは、Japanese Style の略。

私が15分ほどカッサと浅層ファッシア刺激に関する撮診法の相違点などを説明した後、徐園子先生によるカッサの理論とこれまでの症例紹介を1時間余り実施。徐園子先生は、すでに十数年間治療にカッサを取り入れて治療されていて、臨床経験は豊富なことを、私も改めて知ることができた。これまでの現代医療そして鍼灸治療においても、うまく治せなかった病態に対処できる治療技法となっている。具体的な症例を多数提示し、カッサでどのように改善したかを解説した。カッサの適応が、予想していた以上に広いものであることを認識できた。

その後、徐先生による頸肩背部のカッサのデモをした後、2人一組でカッサの実技練習を行った。
 

 

下段中央が筆者。その左隣が徐園子先生。


令和5年新年会のご報告と本年上半期の講習会計画

2023-03-03 | 講習会・勉強会・懇親会

去る令和5円1月22日(日曜)、地元の居酒屋にて新年会を行った。参加したのは私をを含めて10名。「鍼灸奮起の会」後の懇親会に毎回参加する常連の方々はもちろん、珍客も参加(徳島県からも参加)し、賑やかなひとときを過ごすことができた。

私はこの席上で、本年上半期の講習会日程を紹介した。講師として私が主導するのは、五官科の現代針灸である。なお五官科とは身体への情報入力器の総称で、眼科、耳鼻咽喉科、歯科、皮膚科のことをいう。講習会についての詳細は、後日説明していく。

1.招待講座 カッサ入門<2月13日より参加募集

4月2日(日曜) 午後3時~5時30分
<JSカッサって何? 何ができるの?>
JSカッサ治療入門セミナー 講師:徐園子(大和かっさ治療院)
会場:国立市中1丁目集会場
応募資格:医療系国家資格保持者
定員25名位 参加費4,500円(テキスト配布、黒水牛角カッサ板・オリジナルカッサオイル貸出 含む)


2.五官科の現代針灸<第7期鍼灸奮起の会><3月5日より参加募集開始>

講師 似田敦 他に実技指導員2名程度
原則として第1第3日曜の午後5時30分~午後8時
応募資格:鍼灸師または医師
会場:国立市中1丁目集会場 
各回定員12名
参加費7,000円(各回オリジナルテキスト配布)
実技時の針やアルコール綿花などは支給。筆記用具をご持参ください。

第1回4月16日 耳科の現代鍼灸技術 
第2回5月21日 歯科の現代鍼灸技術  
第3回6月4日 7月2日 鼻科と咽喉科の現代鍼灸技術 
第4回6月18日 7月16日 眼科と皮膚科の現代鍼灸技術  

何故かカメラのフラッシュが光らず、暗い写真になってしまった。
下段の女性たちは、「喜び組」日本支部の方々。

 


美容鍼入門講座(全1回)実施しました(再録)

2022-11-08 | 講習会・勉強会・懇親会

令和4年9月11日、美容鍼講座を実施した。その時の模様は、すでにブログに載せたが、別の原稿を上書きして消去してしまった。あまりのショックに長らく放置していたが、あれから2ヶ月経った。気を取り直し、まだ私の記憶に残っているうちに、かいつまんで内容を紹介する。講師の小村はるみ先生は、新潟県長岡市でエステサロンを経営していたが、約10年前から美容鍼を取り入れているとのこと。

日時:令和4年9月11日8日曜)午後4時~8時
会場:国立市中1丁目集会所
指導者:小村はるみ(新潟県長岡市にて開業)

開催者:似田敦
実技助手:岡本雅典
参加者:11名

 

美容鍼の作用の似田私見(小村はるみ先生監修)

総論
1.顔面表情筋のコリをゆるめる作用
  皮膚と筋の乖離が減る → シワ、タルミが減る
                          ↑
                  両者を密着させているのがスマス
 
2.シワ≒リガメント( 筋をつなぎ留めるクイ)リガメント部分にスマスはない。
   シワを目立たなくさせるには真皮機能を復活させる。
   それには真皮を刺激・微細内出血させ、線維芽細胞を増産すること。
   これによりエラスチン・コラーゲン・ヒアルロン酸の分泌復活。
   リガメントの上下左右にこそスマスがある。スマスが緊張すると柔軟性を失った真   皮にシワができる。真皮の柔軟性を復活させることが重要。
      ※真皮の構成語呂:エ(ラスチン)コ(ラーゲン)ヒ(アルロン酸)いきした真否

各論
1.たるんだ頬のリフトアップ
 前頭筋(前頭後頭筋の)と側頭筋(側頭頭頂筋の)の筋収縮力を復活させる?
 それには皮膚を上方に引っ張りつつ上方に向けて斜刺、数秒間そのまま。
 30分置鍼(10分程度の置鍼では不足)
    代表穴は、前者が頭臨泣穴、後者が太陽穴や曲鬢穴
2.目の下のクマ
  眼輪筋緊張度がゆるんだことで、眼球の重みに耐えきれず、眼輪筋が前方にふくれる。  これは眼輪筋の筋力トレーニングを実施。目を閉じ、自分で上まぶたをおさえながら、  目を開けようとするトレーニング。

3.ゴルゴライン
  目の下から頬にかけて斜め下方にのびる溝のこと。
  目の下のクマと同様、頬部皮下組織の重さを支えきれず、垂れ下がった状態。 
  治療:①ライン直上からは真皮に対する浅刺(リガメントに対して) 
          ②ゴルゴライン下のリガメント近辺にある拘縮した上唇挙筋郡筋腹の拘縮を取るために硬結点に15㎜ほど直刺で何本か刺針
 4.ほうれい線
   大・小頬骨筋の過収縮。顴髎のコリをゆるめる鍼。
      マリオネットラインの治療も同時に実施

5.マリオネットライン
   口角下制筋の過収縮。地倉外下方のコリを緩める鍼。

 

 

 


三重県鍼灸会館での三県合同鍼灸研修会での感想

2022-11-02 | 講習会・勉強会・懇親会

令和4年10月30日(日曜)、三重県鍼灸会館において、第55回「愛知・岐阜・三重三県合同鍼灸研修会」があり、私も演者の一人に招かれ、<根拠のある変形性膝関節症の鍼治療をめざして>といテーマで、前半50分は座学、後半50分は実技デモというスタイルで実施した。もうおひと方の演者は、砂川正隆先生(昭和大学医学部 生理学講座整体制御学部門 教授)で、<鍼灸のエビデンス>というテーマで90分の講演を行った。私とは全く異なる正当派基礎研究で、鍼灸臨床に応用できそうなネタを数多く紹介してくださった。三重県鍼灸師会の委員は、細かいところまで配慮が行き届く方が多く、かつ平均年齢も若い印象を受けた。とくに松山真理子先生は私との連絡の窓口となりお世話していただいた。この研修会のため、zoomで打ち合わせ会も行い、準備万端だった。

この3年近く、zoomによる研修をしてきており、今回が久々のリアルな研修会となったとのこと。zoomによるお手軽な参加に慣れたことと、他の研修会の日程と重なったこともあり、集まったのは21名ということだった。

津市に行ったのは初めてのことで、三重県鍼灸会館に行ったのも当然初めてだった。この会館は津駅から徒歩10分ほどで交通の便がよい。2階建てのビルで一階は事務室、二階は研修室で、定員は40名だという。横一列は、3人用長机が2台おけるので、結構ゆったりした設計になっている。

上写真は大通り沿いになり、下写真は裏通り沿いになる。普段の出入りは、裏通り側から行う。

 

 

2.似田発表「根拠のある変形性膝関節症の鍼治療をめざして」の序文

初めは「根拠のある変形性膝関節症の鍼灸治療」とのタイトルだったが、あまりに図々しいので「・・をめざして」を付け加えた次第。
スポーツ外傷のように突然生じた膝関節痛や、化膿性膝関節炎のように膝関節部に強い熱感・腫脹・自発痛がある場合は針灸不適応である。しかし慢性的な膝関節痛であれば針灸禁忌の例はまずない。慢性膝痛に対し、医師は変形性膝関節症という診断名をつけ、理学療法を行うことが多いが、理学療法は即効性に難がある。

変形性膝関節症に対する針灸治療は昔から行われてきているが、今日になっても治療理論に中身がなく、せいぜい膝周りの圧痛点に針灸をしているかのようだ。
私も鍼灸臨床を続けること四十年を越え、これまでの知識・技術を多くの先生方へ広めるべき段階となった。この機会に、変形性膝関節症の針灸治療において、①どこが悪いのか、②なぜ症状が出ているのか、③どのように施術すると症状が緩和されるのか、という一連の疑問点に、自分なりの解を提示したい。実技を交えて解説する。

3.懇親会

懇親会は津駅近くの小料理屋で開かれた。懇親会には14名が参加した。驚いたのは、鍼灸業界の重鎮である仲野弥和先生にお会いできたことで、以前お目にかかったのは私が医道の日本社新宿支店にいた頃なので、実に45年も前のこと。仲野先生は、当時の医道の日本社専務の戸部雄一郎氏(私の上司)と仲がよく、新宿支店には時々遊びにいらしていた。お二人は花田学園の同窓生であった。昔はひょうきんな感じだったが、現在では迫力が増し精力的でお元気だった。話し方も情熱で、いかにも他の先生方に影響を与えそうな印象をもった。この三重鍼灸会館建設の際も尽力されたそうだ。また名古屋でご活躍中の坂口綠先生は、私主催の<鍼灸奮起の会>の常連だが、今回の研修会にも参加されたので、旧友に再会した思いだった。

下段、左から岡田賢先生(三重県鍼灸師会会長)、私、砂川正隆先生(昭和大学医学部教授)、仲野弥和先生(日本鍼灸師連盟委員長)

 


令和2年10月4日、現代鍼灸科学研究会開催しました。

2020-10-05 | 講習会・勉強会・懇親会

1.開催日時:令和2年10月4日(日曜)  午後3時~午後5時半
2.会場:あんご鍼灸院内  国立駅南口より徒歩7分
   国立市中1-11-26 電話042(576)4418

3.発表者とタイトル

1)小野寺文人
臼蓋形成不全と診断されてから末期変形性股関節症(Otto骨盤の危険性)まで進行していると診断に至るまで、疼痛緩和が可能であった鍼灸治療の1症例(53才、女性)
   ※Otto骨盤→ 骨盤腔盤内に臼蓋底が突出している状態。変形性股関節症の重篤状態。 非常にまれ。

2)岡本雅典
アルコール性神経障害による手掌及び足底の自発痛に対する圧痛点への鍼灸刺激が奏効 した一症例(49才、男性)

3)似田敦
陰部神経刺針と閉鎖神経刺針の比較検討一覧  
(基本的陰部神経刺針、仙棘靭帯刺針、肛門挙筋刺針、大腿内側筋刺針などの技法紹介)

4)吉村英         
歩行障害の1症例(76才、男)   
-対応を誤れば慢性硬膜下血腫として致死的な転機を辿っていた可能性のあった症例-
 
5)小宮猛史
潤天堂式、徒手的な大腰筋性腰痛実技 

6).紺野康代
下顎の運動鍼について
-側頸部および肩こりに対し下関より下顎の運動鍼を試みた症例-(47才、女性)

 4.私の感想
いつもなら参加資格をゆるく、鍼灸学生も提出レポートなしの条件で、多くの先生方に参加していただく意向だったが、今回はコロナの三密を避ける意味もあって、少数精鋭の6名(最低でも臨床10年以上)にお集まりいただいた。ベテラン勢ということで、基礎的なことからの説明は要らず、質疑応答も的を得たものだった。有意義なひとときを過ごすことができたと思う。

前列左から、:村英(吉村はりきゅう院)、似田敦(あんご鍼灸院)、小野寺文人(稲穂鍼灸院・整骨院)
後列左から:紺野康代(自由ヶ丘鍼灸均整院)、岡本雅典(鍼灸ホスピターレ)、小宮猛史(潤天堂鍼灸院)

3.懇親会(午後5時頃~)    

国立駅南口バーミャンにて


現代鍼灸臨床論CDのご紹介

2019-11-19 | 講習会・勉強会・懇親会

1.序

当gooブログ「現代医学的鍼灸」を発表し始めたのは2006年3月10日のことで、今日まで約5000日が経過しました。発表した記事は377編(削除したものはカウントせず)となっている。13年前から行っている。若い読者にとっては、とくにはるか昔のことのように感じるのかもしれません。

私は、この2年近く、少人数性の現代鍼灸実技講習会<奮起の会>を継続しているが、平成元年末の第3期終了をもって一休みすることにしました。半年後をメドに再開したいとは思っています。2週に1回のペースで行ったので、現在は少々疲労困憊の状況です。疲れるのも無理ないことで、私も本日令和元年11月19日満66才になりました。指導員として講習会をお手伝いして下さった小宮猛史先生・小野寺文人先生・吉村英先生にも、多大な苦労をかけました。

一昨日の平成元年11月17日の奮起の会も満員盛況のうちに講習会を終えることができましたが、奮起の会には何度も参加しているのに「現代鍼灸臨床論」を執筆しているのを知らない先生がいたのには驚きでした。現代鍼灸臨床論テキストの存在は当然知っているものとして奮起の会参加者にはあえて説明していませんでした。 この著作は<あんご鍼灸院ホームページ>の中で紹介していますが、これも数年前の情報です。本著作は、三十数年前鍼灸学校の学生指導用としてまとめた薄いテキストでしたが、改訂を重ね、現在では現代鍼灸治療者のテキストに変化するとともにボリュームも増しました。現在の内容は次の通りです。

 

2.現代鍼灸臨床論(2019年版)目次
(令和元年11月19日現在)


現代医学的鍼灸のブログをご覧いただければ鍼灸治療を説明しているが、ブログも内容が膨大になっている。ブログは要点を整理したものであって、初学者にとっては理解しづらい部分もあるかもしれない。現代鍼灸臨床論では順序だてて説明しているので体系的に学習できるという利点がある。

◎現代針灸臨床論Ⅰ   第15版 (本文 計p313) →第16版(令和2年8月31日時点)本文p323
整形外科・末梢神経障害・歯科  

第1章 頭痛 p23  
1節 針灸不適応の頭痛の除外   2節 針灸適応となる頭痛の概要   3節 頭痛の鑑別診断   4節 頭痛の針灸治療

第2章 頸腕痛 p32 
1節 頸腕痛疾患の概要  2節 頸肩腕症状の鑑別診断    3節 頸肩腕痛の針灸治療    4節 肩こり性 

第3章 肩関節痛 p26   
1節 肩関節の動きと作用筋   2節 結帯動作制限・結髪動作制限と治療   3節 肩関節疾患と針灸治療   4節 いわゆる五十肩

第4章 腰痛 p26  
1節 腰痛疾患の概要    2節 腰痛の不適応の判定    3節 効かせるための針の技法   4節 殿部痛

第5章 腰下肢痛 p32  
1節 腰神経叢症状   2節 仙骨神経叢症状と腰椎椎間板ヘルニア    3節 脊柱管狭窄症   4節 股関節疾患  

第6章 膝関節痛 p31
1節 針灸不適応の膝痛疾患   2節 膝関節痛の鑑別診断    3節 針灸適応の膝関節痛の針灸診療  4節 変形性膝関節症の針灸診療  

第7章 顔面症状 p23  
1節 顔面痛    2節 顔面神経麻痺   3節 顔面部の痙攣  

第8章 上肢部症状 p35 
1節 肘関節痛     2節  手関節痛・手指痛   3節 上肢の神経麻痺と神経絞扼障害  

第9章 下肢部症状 p36  
1節 下肢の常見疾患     2節 足部の常見疾患   3節  下肢の神経麻痺と神経絞扼障害  

第10章 歯科症状 p23   
1節 歯の基礎知識    2節 歯科の主要疾患    3節 歯科領域の針灸治療   4節 口内炎  5節 顎関節症   

第11章 総論的知識 p26   
1節  神経線維と運動制御     2節  MPS(筋膜性疼痛症候群)     3節『鍼治新書』の要点                 

 

◎現代鍼灸臨床論Ⅱ 第22版 (本文 計367ページ)→第23版(令和2年8月31日時点)本文p371
内科・眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・産婦人科・皮膚科他    

第1章 上中腹部消化器症状  p37
1節 腹痛の代表疾患  2節 針灸院における診察手順  3節 内臓体壁反射と針灸治療パターン  4節 横隔神経と体壁反応   5節 胃疾患と針灸治療  6節 肝炎患者の扱いと慢性肝炎の針灸治療   7節 胆道疾患と針灸治療  8節 膵炎と針灸治療        

第2章 下腹部消化器症状  p27  
1節 下腹痛と体壁反応  2節 針灸院での下腹診察と針灸治療   3節 下痢   4節  便秘    5節 下痢・便秘の針灸治療    6節 虫垂炎と針灸治療   7節 痔疾と針灸治療         

第3章 鼻科・咽喉科症状  p31  
1節 鼻の疾患  2節  咽頭の疾患  3節 喉頭の疾患   4節 くしゃみ・しゃっくり   5節 かぜ症候群

第4章 胸部症状  p26  
1節 胸痛の針灸診療  2節 動悸・息切れ  3節 咳嗽・喀痰の針灸治療  4節 気管支喘息の針灸診療     

第5章 末梢循環器症状   p32 
 1節 冷え症   2節 ほてり・のぼせ  3節 末梢動脈閉塞性疾患   4節 メタボリックシンドローム  5節 低血圧症

第6章 精神症状と全身症状 p40  
1節 不眠症  2節 疲労倦怠および貧血  3節 不定愁訴症候群・神経症・更年期障害   4節 肥満 

第7章 腎・泌尿・生殖器症状  p32  
1節 腎・泌尿器と体壁反応    2節 主な腎疾患    3節 疼痛を生ずる尿路疾患  4節 頻尿・尿失禁・排尿困難   5節 夜尿症  6節 ED          

第8章 産婦人科症状  p29  
1節 性周期とホルモン  2節 婦人科の主要疾患  3節 婦人科疾患の体表反応と針灸治療  4節 月経異常   5節 月経随伴症状と針灸治療    6節 不妊症   7節 産科の主要疾患   8節 乳房症状           

第9章 眼症状 p32
1節 眼の構造と機能    2節  代表的な眼症状と鑑別診断  3節 代表的な眼科疾患  4節 全身疾患の一部としての眼科症状  5節 眼科の針灸治療            
第10章 耳科症状  p38  1節 耳の構造と機能    2節  難聴・耳鳴の診察  3節 めまいの診察  4節  耳痛と針灸治療  5節  耳科疾患の概要   6節 難聴・耳鳴の針灸治療   7節 めまいの針灸治療    

第11章 皮膚科症状 p23  
1節 皮膚腫瘤   2節 アトピー性皮膚炎   3節 毛髪の異常

第12章 その他の主要疾患  p20  
1節  関節リウマチ   2節 脳血管障害   3節 パーキンソン病  
巻末資料:体性神経デルマトーム図

◎同梱の資料(令和2年8月31日時点)
1.經絡経穴学 37ページ
2.医学語呂1100(基礎、応用、東洋医学) 67ページ
3.東洋医学臨床論(中医学)P92ページ+舌診5ページ+腹診3ページ+脈診3ページ

 

3.「現代針灸臨床論」の御購入方法

1)「現代医学臨床論」はPDFファイルで配布します。記録媒体はCDです。  内容が多いので、一度にプリントアウトしようとせず、必要に応じて章ごとに印刷して いただければと思っています。どのパソコンでも閲覧やプリントアウトできます。

2)現代鍼灸臨床論Ⅰは5,000円、現代鍼灸臨床論Ⅱは6,000円です。 同時にⅠⅡ御購入の場合、合わせて10,000円とします。
(過去に購入済みで、新版をご希望の方は、上記の半額)

3)御購入手続き  
①以下の内容のメールをお送り下さい。アドレスはnitadakai825@jcom.zaq.ne.jp  似田敦 まで
もしくは<あんご鍼灸院ホームページ>内のお問い合わせ欄から御連絡ください。 https://nitadakai825.wixsite.com/angoshinkyu

購入希望の現代鍼灸臨床論(Ⅰのみ、Ⅱのみ、ⅠとⅡ)を記載。   
お送り先の住所・御名前・電話番号を明記。   
御名前と領収書宛名が異なる場合、領収書宛名も知らせて下さい。  

②当方より了解した旨のメールを差し上げますので下記の当院指定の銀行口座に代金をお振り込みください。代金振込完了後は、「振り込んだ」旨のメールを頂くと、素早い対応ができますので宜しくお願い致します。 恐れ入りますが振込手数料はご負担ください。 
三井住友銀行 国立(クニタチ)支店  普通預金口座5389422   似田敦(ニタダアツシ)

③御入金確認後、迅速にテキストCDをお送り致します。領収書も同封します。