1.診察台
当院には診察ベッドが2台あり、一台は油圧ベッドで大きさは長さ180×幅65㎝であり、もう一台は通常の固定式で長さ180×幅70×高さ60㎝である。普通、針灸院においてはベッドに市販のベッドカバーを敷き、その上に大判のバスタオルを掛けることが多いと思う。
ベッドカバーは悩みの種である。一枚の価格が4000~5000円するのは許容内としても、自宅での洗濯は難しく、クリーニングに出す必要があり、これが結構高い。
そこで当院では、ベッドカバーの使用を中止し、直接大判のバスタオルをかけることにした。その際に問題となるのは、バスタオルがずれやすいことであり、その対策として「カーペット用滑り止めマット」を使用してみた。
なお夏季以外は、ベッド暖房が必要になるので、従来から電気敷毛布を使っている。結局、ベッドには、下から、滑り止めマット→電気敷毛布→大判バスタオルの順に敷いている。
1)カーペット用滑り止めマット
いろいろ市販されてはいるが、丁度良い大きさのものは少ない。私はネットで、(有)アラトゥルカの「滑り止めマット」を見つけ購入してみた。幅80㎝(長10㎝100円)と幅60㎝(長10㎝75円)があり、長さは10㎝単位で指定できる。幅80㎝を長さ360㎝注文した。自分で180㎝長にハサミで切って使用。使用後1週間たつが、ベッドカバーがずれることはあまりない。
追伸:その後、2週間が経過した。縦方向にバスマットがずれることはないが、患者がベッドに乗り降りするため、横方向にずれることが判明した。横方向に対しては、滑り止めマットが機能していない。もっと幅の狭い電気毛布に買い換えたいと思ったが、適したサイズは市販していないようだった。
そこで、膝掛け用電気毛布を探してみると、サンヨーのBSH-K20という製品が長さ100㎝、幅60㎝であり、ジャストサイズであることを発見した。
当院のベッド幅は70㎝と65㎝なので、横方向にも滑り止めマットとバスマットが接触できる。これならば大丈夫そうである。ちなみに価格は3400円なので、2枚買いたいと思う。
追伸:膝掛け用電気毛布を購入した。しかし毛布とコードの接合部がゴロッとしている。毛布本体の大きさが小さいので、ゴロッとしている接合部もベッド面に出てしまうので実用に適さず。やむをえず家族の個人用膝掛けとして流用となった。
百円ショップに行ってみると、手頃なゴム性の編み目のある滑り止めを発見したので購入。使ってみると易い割合に具合がよく、以降は実用として使用中である。
下図で、①はベッド天板本体、②はアラトウルカの滑り止めマット、③は電気敷毛布、④は100円今回購入した100円ショップの滑り止め、⑤はトコスコで買った特大バスタオルである。
2)電気敷毛布
開業時、大型電気店で一番安いものを購入(約3千円)した。長さ140㎝×幅80㎝。既製品なので、ベッドに合わないかとも思ったが、実用上まったく問題なかった。知人の針灸院で、ホットマットという診察ベッド専用暖房器具(長さ140×幅60㎝)も見たが、ゴロンと分厚いので、使い物にならない。価格も2万円程度と安くはない。
3)大判バスマット
当院の診察ベッドの長さが180㎝なので、バスマットの長さも180㎝が必要である。
この大きさのものは元来少ない。一度医療専門業者の通販で購入したことがあったが、薄すぎて失敗したことがある。
今までで一番良かったのは、トコスコ多摩境店で売っていた製品で、この写真のものである。重さがあるので、シワになりにくく安定感がある。価格は忘れたが高くはなかった。ただしトコスコの会員になるには、年間4200円必要である。滅多に行かないので、明らかに割高である。
そこで代用品として、「タオル工場ぷかぷか」の大判バスタオルを購入してみた。サイズは180×90㎝。値段は1枚1500円と安い。厚みはトコスコの半分程度で不満だが、実用に耐えると思う。コストパフォーマンス的には合格である。
2.置針タイマーと台
置針時間の設定には置針タイマーを使う。写真の左が1000円、右が100円である。当然ながら使い勝手は左側が良い。治療院で使うタイマーは、むしろ液晶画面に秒がない方が使いよい。たとえば、5分間を設定する場合、秒があると「5・0・0」と3回ボタンを押さなければならないが、秒がなければ「5」と押すだけでよい。
ところでタイマーは、大抵は薄っぺらい形をしている。座って表示を見るにはよいが、立つと文字が見えにくくなる。そこで当院では、ホームセンターで木片(縦横とも5㎝、厚み5㎝の二等辺直角三角形の立方体、1個約100円)を買い、タイマーを両面テープで留めている。写真の木片は同一の大きさで、斜面の角度は、ともに45度である。この角度であれば立っても座っても表示が見やすい。
3.手指消毒器とホルダー
手指の消毒は、通常の逆性石けん+流水の他に、「ハンドサニターS」をを使っている。1リットル入1本1500円と、低価格の割に使い勝手がある。本品のポンプ先のノズルは噴霧性が良い。
比較的大きいので、置き場所を選ぶが、ダイソーの100円ショップで売っているワイヤーカゴの大きさがジャストサイズであること発見、このカゴを石膏ボード用フック(これも100円ショップ)を使って壁に固定している。
4.線香ケース
当院ではベッドサイドのワゴンに、線香とモグサを置いている。モグサは万能ツボに入れてある。問題は線香の置き場所である。線香は案外と長く、かつ折れやすい。かつては長鍼用針シャーレに入れていたが、フタがないのでゴミが入りやすい。
ある時、100円ショップミーツに行き、金属製のペンケースを発見した。線香の入れ物として十分な大きさがあり、当然ながら熱にも強い。中ブタがあるので、日常的に使用する線香は上段に入れておき、下段には新品線香のストックを入れることにした。
なお私は、灸治療用に細い線香を好むので、これも100円ショップ用で買う。十分実用になる。