「現代医学的鍼灸治療」に、ようこそ
これまで鍼灸を学び、迷いながら患者様のへ施術をおこなってきました、針灸臨床を始めて32年(令和2年現在)が過ぎた現在、自分なりの針灸治療も確立しつつありますが、中間報告の形でまとめることで、これまでの自分の成果を緒先生方に報告することにしました。発表するのは年令的(身体的・頭脳的に)に、余裕がなくなってきていることもあります。
結果的にですが、臨床5年経過あたりで、現代鍼灸を志すことになりました。現代鍼灸の治療は、端的にいえば論理的であることに尽きます。これまでのところ論理的に考えていこうとする鍼灸臨床理論は現代鍼灸以外にありません。なぜそのツボを使うのかとか、どうして鍼ではなく灸を使うのか、あるいはなぜその手技や体位で施術するのかなどに対し、自分なりの回答を与えました。究極の目標というより願望となりますが、現代鍼灸医学の理論体系づけにあります。
もう一つのテーマは、古典鍼灸特有の、非合理的な考え方をした理由を突き止めたいと思ったためでもあります。おもに自然の観察から人間の機能を類推したものなので、我々も古代人の気持ちに立ち返っての自然観察により、その謎も解けるのではないだろうかと考えました。古典医学そのものではなく、なぜそう考えたの方が重要なのです。
なお本ブログは、平成18年3月10日から配信開始しています。記事<「現代医学的鍼灸治療」にようこそ >の日付は、3017年となっていて誤りではありますが、ブログ閲覧で最初になるようにしたためです。
当なお、本ブログのタイトルに続くVer.○○との表記ですが、当初はすべてVer.1.0(初回版)になりますが、その数は多く、Ver.1.0に限っては表記を省略しています。後日これに改修を加えることもあって、小さな改修には、小数点以下の数字を、大きな改訂の場合には小数点以上の数字を与えて区別しています。たとえば、Ver.2.1の場合、大きな改訂を1回行い、小さな改訂を2回したことを示しています。
ブログに対して、ご意見・ご感想を頂戴することは歓迎するところです。しかし今後匿名で私に回答を強いる質問等につきましては、今後返信しないことにしました。(平成30年2月15日)
本ブログの記事(文字+図表)のみを、Wordで印刷する方法
本ブログの記事を図や写真入りで印刷して残しておきたい。余計なものは印刷したくない。そんなときの印刷方法。
①インターネット上で、プリントアウトしたい範囲を左クリックしつつドラッグ(滑らせ)選択。すると、文字、図や写真が反転。
②選択した上で右クリックし、メニューの中の「 コピー 」をクリック。(インターネットは終了してもOK)
③Wordを開く。白紙を開いて、「貼り付け」をクリック。
④余白を狭くして,改行等も編集するなど、Word上で微調整し、プリントアウトする。
このWordファイルを「名前を付けて保存」すれば、ファイルとして保存することもできる。
※一太郎で行ってみると、文字だけは上記方法でプリントアウトならびにファイル保存できるのだが、図は保存できなかった。図に対してはマウスを右クリックし、「名前を付けて保存」を実行し、パソコン画面上に一度ファイルを作成し、さきほど保存した文書ファイルに図を挿入するようにするとよい。
系統的に現代鍼灸を学習するためのCDも販売中です。これまで数百名の先生方にお求めいただきました。
現代針灸臨床論Ⅰ5,000円、現代鍼灸臨床論Ⅱ6,000円で、ⅠⅡ同時購入では10,000円となります。
◎現代針灸臨床論Ⅰ 第16版(令和2年8月31日時点) 本文p323
整形外科・末梢神経障害・歯科
第1章 頭痛 p23
1節 針灸不適応の頭痛の除外 2節 針灸適応となる頭痛の概要 3節 頭痛の鑑別診断 4節 頭痛の針灸治療
第2章 頸腕痛 p32
1節 頸腕痛疾患の概要 2節 頸肩腕症状の鑑別診断 3節 頸肩腕痛の針灸治療 4節 肩こり性
第3章 肩関節痛 p26
1節 肩関節の動きと作用筋 2節 結帯動作制限・結髪動作制限と治療 3節 肩関節疾患と針灸治療 4節 いわゆる五十肩
5節 アナトミートレイン
第4章 腰痛 p26
1節 腰痛疾患の概要 2節 腰痛の不適応の判定 3節 効かせるための針の技法 4節 殿部痛
第5章 腰下肢痛 p32
1節 腰神経叢症状 2節 仙骨神経叢症状と腰椎椎間板ヘルニア 3節 脊柱管狭窄症 4節 股関節疾患
第6章 膝関節痛 p31
1節 針灸不適応の膝痛疾患 2節 膝関節痛の鑑別診断 3節 針灸適応の膝関節痛の針灸診療 4節 変形性膝関節症の針灸診療
第7章 顔面症状 p23
1節 顔面痛 2節 顔面神経麻痺 3節 顔面部の痙攣
第8章 上肢部症状 p35
1節 肘関節痛 2節 手関節痛・手指痛 3節 上肢の神経麻痺と神経絞扼障害
第9章 下肢部症状 p36
1節 下肢の常見疾患 2節 足部の常見疾患 3節 下肢の神経麻痺と神経絞扼障害
第10章 歯科症状 p23
1節 歯の基礎知識 2節 歯科の主要疾患 3節 歯科領域の針灸治療 4節 口内炎 5節 顎関節症
第11章 総論的知識 p26
1節 神経線維と運動制御 2節 MPS(筋膜性疼痛症候群) 3節『鍼治新書』の要点
◎現代鍼灸臨床論Ⅱ 第23版(令和2年8月31日時点)本文p371
内科・眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・産婦人科・皮膚科他
第1章 上中腹部消化器症状 p37
1節 腹痛の代表疾患 2節 針灸院における診察手順 3節 内臓体壁反射と針灸治療パターン 4節 横隔神経と体壁反応 5節 胃疾患と針灸治療
6節 肝炎患者の扱いと慢性肝炎の針灸治療 7節 胆道疾患と針灸治療 8節 膵炎と針灸治療
第2章 下腹部消化器症状 p27
1節 下腹痛と体壁反応 2節 針灸院での下腹診察と針灸治療 3節 下痢 4節 便秘 5節 下痢・便秘の針灸治療 6節 虫垂炎と針灸治療 7節 痔疾と針灸治療
第3章 鼻科・咽喉科症状 p31
1節 鼻の疾患 2節 咽頭の疾患 3節 喉頭の疾患 4節 くしゃみ・しゃっくり 5節 かぜ症候群
第4章 胸部症状 p26
1節 胸痛の針灸診療 2節 動悸・息切れ 3節 咳嗽・喀痰の針灸治療 4節 気管支喘息の針灸診療
第5章 末梢循環器症状 p32
1節 冷え症 2節 ほてり・のぼせ 3節 末梢動脈閉塞性疾患 4節 メタボリックシンドローム 5節 低血圧症
第6章 精神症状と全身症状 p40
1節 不眠症 2節 疲労倦怠および貧血 3節 不定愁訴症候群・神経症・更年期障害 4節 肥満
第7章 腎・泌尿・生殖器症状 p32
1節 腎・泌尿器と体壁反応 2節 主な腎疾患 3節 疼痛を生ずる尿路疾患 4節 頻尿・尿失禁・排尿困難 5節 夜尿症 6節 ED
第8章 産婦人科症状 p29
1節 性周期とホルモン 2節 婦人科の主要疾患 3節 婦人科疾患の体表反応と針灸治療 4節 月経異常 5節 月経随伴症状と針灸治療 6節 不妊症 7節 産科の主要疾患 8節 乳房症状
第9章 眼症状 p32
1節 眼の構造と機能 2節 代表的な眼症状と鑑別診断 3節 代表的な眼科疾患 4節 全身疾患の一部としての眼科症状 5節 眼科の針灸治療
第10章 耳科症状 p38 1節 耳の構造と機能 2節 難聴・耳鳴の診察 3節 めまいの診察 4節 耳痛と針灸治療 5節 耳科疾患の概要 6節 難聴・耳鳴の針灸治療 7節 めまいの針灸治療
第11章 皮膚科症状 p23
1節 皮膚腫瘤 2節 アトピー性皮膚炎 3節 毛髪の異常
第12章 その他の主要疾患 p20
1節 関節リウマチ 2節 脳血管障害 3節 パーキンソン病
巻末資料:体性神経デルマトーム図
◎同梱の資料(令和2年8月31日時点)
1.經絡経穴学 37ページ
2.医学語呂1100(基礎、応用、東洋医学) 67ページ
3.東洋医学臨床論(中医学)P92ページ+舌診5ページ+腹診3ページ