≪糊塗≫
人間以外の生物に、ないこともなさそうですが、それは生存のためです。
一時しのぎにこの手を使うのは人間だけのようです。
それが手段であるうちは、たとえ蔑まれても人間の行為には変わりありません。
ところが、塗りたくりが悪戯になり、いたずらが昂じて糊塗癖に、しかも塗るものが汚物排泄物になったのでは、人間のすることかどころか、動物以外のいきもののしわざでしかありません。
まさかのこのできごとが、実際にあった話も伝えられています。
百年糊塗という名の酒があります。
二口めには盃が持ち上がらない強烈な匂いがするようです。
糊塗を形容詞に使うところもあって、その国の言葉での意味は「わけがわからない」でした。