ものごとの説明は、しばしば曲げて解釈され、曲がった形で伝えられます。
説明に、紳士気取りの婉曲表現が使われると、解釈の曲げ方はほぼ自由自在になります。
まっすぐなものは、どちらから見てもまっすぐにしか見えませんが、曲がったものは見る方向を変えればどんな形にも変えてみることができるからです。
説明を同じ言語で解釈しているうちは、曲げ方の習性がわかっていれば、はじめの説明を想像することもできますが、途中に異言語との翻訳が入ると、曲げどころではなく、全く逆の意味にとられることさえあります。
記者会見でのひねった表現は、国外に伝わったときには、わけのわからないものになるので、わからせようとするには、まっすぐな表現を貫かなければなりません。
こう言っておけばわかってもらえるだろうというような、言い逃れ半分の方法では、後に抜き差しならない大きな禍根を残すもとになります。
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