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ちょいちがい:8 奇妙な新主義

2021年03月14日 | つぶやきの壺焼

主義と呼ばれる人間の考えは、数えても仕方がないにしても500近くある

信じている一定の主張を主義と呼ぶならば、何かことをなす方法も、主張を続ければ主義と呼ぶこともできそうだ。
その実例として、多国間主義と呼ばれる方法がある。
一つの課題に対して、多数の国で取り組むことをそう呼ぶらしいのだが、こんなのは、あることがらに対処する一つの方法であって、わざわざ主義と呼ぶにふさわしいかどうか、怪しいものがある。
主義という旗印を掲げれば、ついてくる人が増えそうだと思うからではないのか。

旗印といえば、あえてそれを掲げないのに、それがどんな場合にも是であるとされることがある。

あるいはその逆に、全く本質が違うのに、旗印さえ立てれば是とされることがらもある。
その代表格が民主主義と呼ばれている。
民主主義に反すると言えば、無論理無根拠な障壁がたちまち出来上がる。

呼び名はもちろん確立されていないが、こういうのを狂賛的民主主義ということもできそうである。

一大国を代表する首脳の選任手続きとして行われる選挙で、不正という言葉を封印してしまい、力を示しすぎることが気に入らないからと、現職の人を引きずり下ろすために、選挙とは名ばかりの様々な悪辣な手法が駆使されたのも、つい最近の出来ごとである。

その非人間的な行為が、これこそ200年の伝統を誇るその国の民主主義の発露であるなどと、ちんぷんかんぷんな説を振りまいた学者気取りの人気売人もいた。

民主主義と呼びさえすれば、なんでもまかり通る、こういうのは、まさに狂賛的民主主義という、奇妙な新主義の実例ではないかと思うのである。

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