アオジという青く見えない鳥があります。
生きものが「あります」と書くと、方言めいてきておかしいのですが、この場合は鳥の種類なので、「います」とは書きにくいのです。
「います」と書くと、自分でその姿を目の前に見ているような感じになりますから。
鳥には色の名のついた種類があります。
こう書き出せばよかったのかもしれません。
なぜそう書かなかったのかをわざわざ説明するのは、野暮作務衣の重ね着のようなもので、さすがにその気にはなれません。
アオジは青く見えない、ではクロジはどうか、これが黒く見えずに青く見えるのです。
ではアカジは、こういう鳥の名はありません。
キジは、色ではないのでこまります。
コサンジは落語家、ヘノジは落書きの部品、ヨンノジはプロレスの技、ホノジ、レイジになると名前ではなくなってしまいます。
シメジはきのこ、今はもう秋、きのこの季節になりました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます