人付き合いには「和」がいちばんと言う人がいる。
「和」を唱える人にもいろいろあって、自分の思いどおりにさせたいから相手に異論を述べる機会を与えずに従わせていく和もあれば、面倒だから誰にでもハイハイと言っておく和もある。
和もよいが、それより、なんとしてものし上がろうという人もいる。
のし上がり成立の3条件は、人に見せつけること、相手がいること、相手より常に上にいること。
のし上がり成功の3条件は、自分の方に向く人の範囲をひろげること、競争相手には弱点をずっと持たせておくこと、相手を意のままに操ること。
人間どうしの場合は、相手にしないという手もあるが、国と国の場合で、しかも隣り合っていれば、のし上がりを横を向いて見過ごすわけにはいかない。
外交とはそれがゆえに必要なのであって、黙ってニコニコおとなしくしている外面友愛などは、有効な外交方針にも外交手段にもなりえないのである。
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