・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

しんにょうに侵入:1

2016年05月14日 | つぶやきの壺焼

しんにょうは、ぎょうにんべんの字を縦につなげた形をしていて、止まってはまた行くという意味をもっているチャクという字だそうです。
つまり、足を使う動作をあらわす漢字の組み立て部品です。
しんにょうは常用漢字以外では二つ打ちます。
これがもともとのかたちです。

しんにょうを使っている文字のうち、ふだん使われていない文字だけを探し歩いてみようかと思いたちました。
なぜ今ごろ、そんなことを思いついたかというと、つれづれに誹風柳樽を引っぱり出してみたとき、めくったページに
「X男の方もXX身でる也」
というばれ句を見つけたのが始まりなのです。

この句で、にはしんにょうに乗せた字が書かれていて、それがの異体字と知ったからです。

意味の合成から考えると、常用のより異体ののほうが、にげるには向いているように思います。
現代では、右左にバラバラになって逃げるよりも、家の外、住んでいた土地の外、国の外へと、外に向かって逃げることが多く、意味も広がります。
入院という、どっちつかずの例外もありますが。

こうして漢和辞典をあらためて眺めると、しんにょうに乗った、これまで知らなかった字が、ぞろぞろと出てくるので、しばらくはしんにょう畑に侵入して眺めてみようと思っています。

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