・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

語蔵:3

2011年07月07日 | つぶやきの壺焼

言葉の美しさも面白さも、つながりの滑らかさから生まれるようである。

この局しか寄席のTV放送をしてないと、わざわざ出演者が説明していた落語を聞いた。
噺すほうは真面目に演っているがさっぱり面白くない。
稽古したとおりの言葉を使っているから、外れているのでもない。
言葉と言葉の間のちょっとした時間のずれで調子が合わない。
多分マを取るように仕込まれたのが、マに余分な時間がくっついているのだ。余分と言っても何分の1秒でしかないのだが、マが几帳面すぎるのだ。

話す言葉も書く言葉も、つながり方次第で受け取られ方が変わっていく。
拙文などは悪文の見本のようなものだが、すらすら読める本は、多分すらすら書かれているのだろう。

Yahoo知恵袋には、ごく短い文章を一つだけ示して、これは正しいですかという質問をよく見かける。難問であり、珍問でもある。
正しいと言うには誤りでないことを言わなければならない。

さてこの「正しい」と「誤り」という相対するかに見える言葉の周りには、どんな言葉が集まっているだろうかと、「分類語彙表」でそれぞれを探し出した。

相対する概念であれば、それほどページを隔てずに載っているものと思ったが、掲載場所は、かたや65ページ、こなた146ページと離ればなれなのである。
ページが離れているということは、別のところに分類されているのだろうと、ここで初めてこの本の「分類項目一覧」を見ることになった次第なのである。

大分類は、1.体の類 2.用の類 3.相の類となっている。
そして「正しい」は「相」であり、「誤り」は「体」なのだ。
うむ、そうか、と感じはしたが、感じを書き表すのはこれがまた面倒で、ちょっとマをおかないとまとまりそうもない。

なんともマの悪い話だが、まだまだ続きそうだ。


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