さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

いつか笑い声を

2010年08月07日 20時53分51秒 | Web log
今日は毎週恒例のサッカー。

午前中、マイクがジョナサンとナイジェル(近所に住むジンバブエ人の男の子)を連れて試合に行きました。

帰ってきてからマイクが「ナイジェルが家に遊びに来たいって言ってたんだけれど、ジョナサンは空手もあるし、借りてきたゲームも思いっきりしたいだろうし、帰ってから電話するって言ったんだ」という。

わたしはどちらでも良かったのだけれど、子供たちはゲームをしたいだろうし、空手の前に遊んだとしてもあまり時間はないから、明日とかどうかな?なんて話したのだけれどこれといった結論も出さぬまま、マイクは買い物に、ジョナサンとベンジャミンと私は『崖の上のポニョ』を見始めてしまった。

しばらくすると、ドアをノックする音が聞こえ出てみると

ナイジェルがそこにいた。

どうしても来たかったんだねぇ。

と思って、短い時間だったけれどジョナサンと遊ばせた後、「私たち空手に行くけれども空手に来たい?」と聞くと、YES!と言うので、お父さんに断ってそのまま空手に連れて行った。

空手ってなんだか知ってる?
空手見たことある?
KARATE KIDS の映画見た?

と聞くと、「お父さんがだめだって言った」という。
お父さんが『武道は暴力的だ』とでも思っているのかも?と思って
「どうして?」と聞くと

「お金・・・」と答えた。

お母さんは病院で夜勤専門で働く看護婦。夜通し働いている。お父さんは朝の6時から夕方の6時まで派遣社員のような立場で働いている。夜は時々子供たちを家に置いて飲みに出かけるという話もきいた。

お父さんと話したことのあるマイクが「ナイジェルのお父さんアル中かもしれない」と言ったことがある。

真偽は定かではないけれど。

去年は、お父さんの仕事がなかなか見つからず、精神的にもかなり大変だったらしい。詳細は話さないけれど、ナイジェルのお母さんは「本当に本当に大変だった」という。

で、出会ったときから、子供たちが笑わないのがとても気になっていた。

家庭環境、家族構成、オーストラリアに来た理由などなど、プライベートな事情は全くわからなかったのだけれど、

子供たちが決して笑わず、おびえたような目、不安そうな顔をしているのがとても気になった。

これ以上は想像の域をでないけれど、両親も子供たちも色々苦労しているに違いない。

色々あるんだろう。

ナイジェルが電話を待てずにやってきたのが、なんとも愛おしく思えた。

いつか彼がゲラゲラ笑う姿を見てみたいと、思う私でありました。














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