さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

来なかったナイジェル

2010年08月22日 09時26分30秒 | Web log
マイクが出張中なので、土曜日は久しぶりに私がジョナサンとナイジェルをサッカーに連れて行きました。

途中雨が降ったりしましたが、ついてきたベンジャミンとボールを蹴ったりして遊びながらジョナサンとナイジェルがプレーするのを遠くから見ていました。

ナイジェルはとてもサッカーが上手だし、ボールの動きをよく見ています。

サッカーが終わったあと、子供たちは砂場で砂を掘ったり投げたりして遊び、その後、そろそろ家に帰ろうとしたときに

つたない英語で

ジョナサンが行くなら空手にいく
でも、行かないなら行かない。

でも、空手に行かなくても遊ぶ

というので、まず家に帰ってシャワーを浴びて砂を落として
ご飯を食べて、2時ごろにおいでといったら

うんと大きくうなずいた。

でも、今日は何時になっても来なかった。

土曜日はお父さんが朝の6時からお昼の12時まで働いているはずなのに、朝から車があって、あれ?と思った。

何があったのか、よくわからない。

そして昨日は空手に正式に入会申し込みをする予定になっていたのだけれど。

空手に誘ったけれど空手なんてどうでもいい。
ナイジェルがあんなに遊びたがっていたのに。

ナイジェルが空手についてきたのだって、
空手に興味があるというより、ただ誰かと一緒に遊びたい(何かをしたい)
というのが大きな理由だというのは見ていてすぐわかる。

それぞれの家庭にいろんな事情がある。

そして、子供が遊びたがっていることを私も、そしてナイジェルの両親だってよくわかっていると思う。

でも、叶えてあげられない何らかの事情があったら、それ以上は誰にも介入できない。

ナイジェルが1人でそれを受け止めて、背負っていくしかない。

辛く思うのか、それともそれ以外に選択しはないと淡々と受け入れるのか、
よくわからないけれど。

彼は周りをよく見ている。
そして周りの要求に応じて行動できる。

時々見せる彼の大人びた姿に、感心すると同時に、「子供らしくない」と言われた私自身の小さいときと重なって、勝手に切なくなったりする。

周囲の大人や先生は「しっかりしてるよね」と、わたしに褒め言葉をかけてくれたけれど環境的にそうせざるを得なかっただけの話だ。

ただ早く大人になることを強いられただけだったと思う。

それがいいとか、悪いとかそういう問題じゃないのだけれど。

私にはそれしかなかった。

勝手に、ナイジェルと小さかったときの自分がオーバーラップしてしまう。





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