展覧会に絵を出展するので締切りをカレンダーで確認すると、どうもつい気になってしまうのは暦。スケジュールに余裕あるならいい日を選びたい。大安に出そうが,仏滅に出そうが作品に変わりはないけど、これは心の問題だー、などと考えていたらこの作品のタイトルが決まった。それはフランス語で思考とか心を意味する「パンセ」。ほぼ納得のいく仕上がりになったのでキャンパスに裏に出展表を貼付けようと思ったら,既に木枠に別の人の名前が書き込まれていることに気づいた。そうか、これはあのとき実家のアトリエの物置から持って来たものだった。父が大学の講義で生徒用に配布したもので,名前だけ書いた状態のキャンパスがいくつも物置に積み重ねられていた。その中で比較的状態の良いものを持ってきたのだった。当時、練習用にしようと気楽にこのキャンパスを使って書き始めたことを思い出した。展覧会用になるなら,何もこのキャンパス使う事なかったのに。このマジックでしっかり書かれた学籍番号と氏名をどう消すか。しばらくサンドペーパーを捜すけど,あいにく見つからず。彫刻刀で削ろうかと思うが、それはあまりにも仕上がりが醜くなりそう。最終的には黒の絵の具でダーッと塗りつぶす。
いつだってこれがベストとわかっていれば最初っから慎重にことを運ぶ。でもたいてい物事は予定外のことが多く、思わぬ方向に行ってしまうことも多い。その辺の先読みができて,目標点にソフトに着地できる人って言うのは,「できる人」なんだと思う。
いつだってこれがベストとわかっていれば最初っから慎重にことを運ぶ。でもたいてい物事は予定外のことが多く、思わぬ方向に行ってしまうことも多い。その辺の先読みができて,目標点にソフトに着地できる人って言うのは,「できる人」なんだと思う。