バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

桜の花びらが舞う夜

2017-04-15 16:03:36 | ライフスタイル
 4月からNPO新年度会計に入り、新規入会だけでなく、会員の皆さんからぽつぽつと2017年度会費の納入がある。
「振り込みました」との連絡がメールで入る。入金確認してお礼メールを送る。なかには直接事務局に持参いただく。
 会員となってアルファの活動を支援する方々なのだから身近な方が多いのだが、意外と直接会う機会は少ない場合もある。
 会費持参し、「お久しぶりです」ということになる。

 昨晩もそうやって会費持参がてら古い仲間が訪ねてきたのをきっかけに、夜遅めの食事会となった。
 以前はこうやって毎晩集まっていた仲間。お互いに「懐かしいね」「あの時はよかった」を連呼する。そうやって屈託のない人たちと大笑いしているうちにふと気づいた。

 あの時はもう二度とやって来ないということを。

 当たり前のことなのに、言葉ではわかっていることなのに、実感した。
 しばし席から外れソファでくつろぎ少しは哲学的な顔をしていたのか、その表情に気づいた夫が「んっ?」って顔でこちらを見ている。

 あの時と同じ今は絶対実現しないということに気づいた、だから今は……、とこの場でわざわざ口に出して言うことでもない。でも夫は何か言葉を求めているから、ぴったりな言葉は見つからないなりに、だいたい言い当てているから、「人生は片道切符って言うじゃん」と言うと、「そうだな」と実感のシンパシーが返ってきた。表現はどんぴしゃりではなかったけど、伝わったようだ。

「明日早いから」でお開きになった。
 以前ならこの時間では終わらないメンバーだった。
「またやろう」と口々に見送ると、夜空に桜の花びらが舞っていた。