バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

エモい考

2023-04-06 10:26:44 | パンセ
先日の春期講習最終日に、そうだいつも誰かに尋ねようと思っていたことを、中学生に聞いてみた。
「ところでさ、エモいってどういう意味?」
一瞬沈黙。
「せんせー、そんなことも知らないの!」
と言われるかと思ったら、全員が
「知らない」
ときた。
「でも、なんとなくわかる」
って続ける。
そうなんですよ。自分だってなんとなくわかる。
悪い意味ではないのはわかる。でも使いたくないなーって直感的に思うのは、語感が「エロい」とか「キモい」に似ているからだと思う。
「意味わかんないって、あなたたちは使ったことないの?」
「私は使わないけど、お姉ちゃんは使ってます」
「たぶん、英語のエモーなんとかからきてるみたいです」
あー、そういうことか。
emotionallyか。
納得。したけど、当面は使わないと思う。
エモい、emoい、は字面がemojiに通ずる感があり、ちょっと違うなと感じさせる。

絵文字をコミュニケーションツールとして多用するのは苦手で、かといって自分だけ絵文字無しは冷たい感じに受け取られると妥協して、たまーに使う。
「話しにくそうに見えるけど、話してみたら、話しやすいジャン!」と何度言われたことか。
絵文字使わないような、みんながやることをあえて避けるような、こういうひねくれた感がとっつきにくさを漂わせているのだろうなと自己分析する。
でも、いいさ。
4月からスタートする、バネの作文教室「パンセ」ではこのあたりをつっこんでいく。
安易に形容詞で気持ちや様子を表現せず、文字で伝え文章で響かせる。
説得や説明は言葉で行う。
そして感動は言葉で伝え合う。
食レポで「おいしーです」の連発ではなく、思わず食べたくなるような直感の表現ができるように、こんなトレーニングを積み上げる。
読み手や聞き手が日本語力を共有していなければ伝えようにも伝わらないから、まずはそこからですね。