JMさんからゴールデンウィーク・スペシャルと銘打って、「無人島へ持って行く10枚」という御題が出されました。
前々から予告が打ってあったので、まずは棚を見ずにピックアップした上で、その後CDラックと向き合って微調整を入れるという選び方をしましたが、最後の2、3枚を詰めるのが難しかったです。
いつもは「人は人、私は私」とかなりマイペースに、人間関係の煩わしさなどは極力避けて生活している私ですが、無人島に行ったらやっぱり人恋しくなるはずだから、淋しい気分の時に聴いて心を温めるヴォーカルもの3枚を。
まずは新しめのところでボニー・レイットの『Souls Alike』。ブルージーな声で「I Will Not Be Broken~」と歌われると、凹んでいる時にも「そうだそうだ」と力が湧いてきます。地味ながら考え抜かれた構成もgoodです。
男声ヴォーカルで私がいっとう好きなのは、心温むマイルドな声の持ち主ジェイムス・テイラーかな。胸がキュンとくるようなメロディが満載の『October Road』を持って行きたいです。アルバムの核となる最初の3曲の他にも、日本盤には「Benjamin」が入っていて、これがまた泣けますねぇ。無人島のクリスマスは、この「Have Yourself a Merry Little Christmas」一曲でしんみりお祝いします(笑)。
私が世界一好きなヴォーカルは、アリソン・クラウスです。透き通っていて涼しげで伸びやかで可憐で…。まるで小鳥のさえずりのようですよね。島暮らしのお供には、アリソン・クラウス&ユニオン・ステイションの『Every Time You Say Goodbye』を選んでみました。
絶対に外せないブラジルものからは次の2枚。
定番中の定番ですが、アントニオ・カルロス・ジョビン&エリス・レジーナの『Elis & Tom』を。「三月の水」は私の音楽観をガラリと(もしかすると人生観も)変えた一曲。島で人生の最期を迎えたら、この一枚を聴くかも…。(余談ですが、男声ヴォーカルって10代の頃は苦手で…。男声ヴォーカルにゾクッときたのは、何を隠そうジョビンが最初でした。)
「一番好きなミュージシャンは?」と訊かれたら、迷うことなく「ミルトン・ナシメント!」と答える私。その割りにCD10枚しか持ってなくて、恥ずかしい限りなんですが…。今のところ一番のお気に入りは最初に買った『Clube Da Esquina』。ミルトンの何がいいって、自由奔放な音の跳躍ですね。別世界に連れてってくれます。
インスト系では2枚を選びました。
これもブラジルものなので、引き続きという感じではありますが、ドリ・カイミの『If Ever...』を。ドリのジョビンにも似た声のスキャットとトゥーツ・シールマンスのハーモニカが哀愁を帯びています。憂鬱な朝とか、海に沈む夕焼けを眺めながらとか聴きたい一枚です。
それから、『Penguin Cafe Orchestra』も。ころころと転がるギターの音を聴きながら、朝食を準備したり、午後読書をしたりしたら、気持ちいいだろうなぁ~。
さらに、ブラジル以外のワールドものからは次の2枚を。
これもインスト系と言えばそうですが、アイルランドのアコーディオン・プレイヤー、シャロン・シャノンの『Each Little Thing』。颯爽とした曲と緩やかな曲が交互に並べられ、飽きがきません。でも北半球が恋しくなるアルバムかもなぁ。(無人島と言うと、すぐさま南の島を思い浮かべてしまうのは、一種の偏見かしら…?)
スペインのハビエル・ルイバルの『Las Damas Primero』。地中海の香りがプンプン漂う底抜けな明るさとつややかな声が魅力。「今日は遊ぶぞ!」と朝から気合いを入れる時や、眩しい太陽の下で聴くのに良さそうなアルバムです。
最後に、分類不能だった一枚。
アラン・トゥーサンの『Southern Nights』。言わずと知れた名盤で、もう何の説明も要らないくらいですね。これから思う存分夜を楽しむゾ、という時に。
こうしてCDを選んでエントリーを書き上げてみると、大学時代ジャズ三昧の日々を送っていたにも関わらず、ジャズが全く入らない結果になりました(苦笑)。まぁ、自分にとってジャズはBGMとして純然と楽しむことができないからなのかもしれません。
でも、こうした機会を設けていただいたことで、薀蓄やてらいを抜きにしたところで、自分がどういう音楽を聴きたいと感じているのか、改めて知ることができてとても良かったです。JMさん、ありがとうございます!!
前々から予告が打ってあったので、まずは棚を見ずにピックアップした上で、その後CDラックと向き合って微調整を入れるという選び方をしましたが、最後の2、3枚を詰めるのが難しかったです。
いつもは「人は人、私は私」とかなりマイペースに、人間関係の煩わしさなどは極力避けて生活している私ですが、無人島に行ったらやっぱり人恋しくなるはずだから、淋しい気分の時に聴いて心を温めるヴォーカルもの3枚を。
まずは新しめのところでボニー・レイットの『Souls Alike』。ブルージーな声で「I Will Not Be Broken~」と歌われると、凹んでいる時にも「そうだそうだ」と力が湧いてきます。地味ながら考え抜かれた構成もgoodです。
男声ヴォーカルで私がいっとう好きなのは、心温むマイルドな声の持ち主ジェイムス・テイラーかな。胸がキュンとくるようなメロディが満載の『October Road』を持って行きたいです。アルバムの核となる最初の3曲の他にも、日本盤には「Benjamin」が入っていて、これがまた泣けますねぇ。無人島のクリスマスは、この「Have Yourself a Merry Little Christmas」一曲でしんみりお祝いします(笑)。
私が世界一好きなヴォーカルは、アリソン・クラウスです。透き通っていて涼しげで伸びやかで可憐で…。まるで小鳥のさえずりのようですよね。島暮らしのお供には、アリソン・クラウス&ユニオン・ステイションの『Every Time You Say Goodbye』を選んでみました。
絶対に外せないブラジルものからは次の2枚。
定番中の定番ですが、アントニオ・カルロス・ジョビン&エリス・レジーナの『Elis & Tom』を。「三月の水」は私の音楽観をガラリと(もしかすると人生観も)変えた一曲。島で人生の最期を迎えたら、この一枚を聴くかも…。(余談ですが、男声ヴォーカルって10代の頃は苦手で…。男声ヴォーカルにゾクッときたのは、何を隠そうジョビンが最初でした。)
「一番好きなミュージシャンは?」と訊かれたら、迷うことなく「ミルトン・ナシメント!」と答える私。その割りにCD10枚しか持ってなくて、恥ずかしい限りなんですが…。今のところ一番のお気に入りは最初に買った『Clube Da Esquina』。ミルトンの何がいいって、自由奔放な音の跳躍ですね。別世界に連れてってくれます。
インスト系では2枚を選びました。
これもブラジルものなので、引き続きという感じではありますが、ドリ・カイミの『If Ever...』を。ドリのジョビンにも似た声のスキャットとトゥーツ・シールマンスのハーモニカが哀愁を帯びています。憂鬱な朝とか、海に沈む夕焼けを眺めながらとか聴きたい一枚です。
それから、『Penguin Cafe Orchestra』も。ころころと転がるギターの音を聴きながら、朝食を準備したり、午後読書をしたりしたら、気持ちいいだろうなぁ~。
さらに、ブラジル以外のワールドものからは次の2枚を。
これもインスト系と言えばそうですが、アイルランドのアコーディオン・プレイヤー、シャロン・シャノンの『Each Little Thing』。颯爽とした曲と緩やかな曲が交互に並べられ、飽きがきません。でも北半球が恋しくなるアルバムかもなぁ。(無人島と言うと、すぐさま南の島を思い浮かべてしまうのは、一種の偏見かしら…?)
スペインのハビエル・ルイバルの『Las Damas Primero』。地中海の香りがプンプン漂う底抜けな明るさとつややかな声が魅力。「今日は遊ぶぞ!」と朝から気合いを入れる時や、眩しい太陽の下で聴くのに良さそうなアルバムです。
最後に、分類不能だった一枚。
アラン・トゥーサンの『Southern Nights』。言わずと知れた名盤で、もう何の説明も要らないくらいですね。これから思う存分夜を楽しむゾ、という時に。
こうしてCDを選んでエントリーを書き上げてみると、大学時代ジャズ三昧の日々を送っていたにも関わらず、ジャズが全く入らない結果になりました(苦笑)。まぁ、自分にとってジャズはBGMとして純然と楽しむことができないからなのかもしれません。
でも、こうした機会を設けていただいたことで、薀蓄やてらいを抜きにしたところで、自分がどういう音楽を聴きたいと感じているのか、改めて知ることができてとても良かったです。JMさん、ありがとうございます!!