水の門

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歌集『カインの祈り』

澤本佳歩歌集『カインの祈り』
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聞茶(27)…記憶の彼方の玄米茶

2008年09月23日 15時09分15秒 | 聞茶・聞豆
もうかれこれ2ヶ月近く経ってしまったわけだが、7月中旬に日本茶を2種類買った。甲府方面に専門機関による【職業評価】なる検査・面談を受けに行き、帰りに駅前のデパ地下に寄ったからである。夏場は、体の温度を下げてくれるコーヒーや緑茶がいいと知人から聞いていたのと、だんだんコーヒーに飽きていたのもあって、お茶の【倉惣】に足を運んだ。
が、いざ店頭で品物を見ても、全く風味が思い浮かばない。それで、値段が高すぎず安すぎず手頃なものを2品選んだ。一つは、煎茶の<極上かりがね:若菜>(注・ネットと店頭は値段が異なります。グラム数が違うかもしれません)、そして<碾茶(てんちゃ)風味玄米茶>。
帰って手に取ったのは、碾茶風味玄米茶の方。「碾茶」ってどんなだろう…と興味があったからだ。調べてみると「碾茶」とは、収穫前に被覆した茶葉を蒸し、碾茶炉で乾燥して製造したものだそうで、玉露に似たかぶせ香があるのだとか。まぁ、そう聞いても半分以上分からない(苦笑)。とにかく飲んでみる。玄米が香ばしく茶葉からはどことなく海苔のような香りがする。これが「かぶせ香」なのかな?玄米茶なんて本当に久々だけど、美味しいもんだとゴクゴク。
…しかし、今年の夏は暑かった。あまりにも暑くて、なかなか温かいお茶に手が伸びない。そんな訳で、夏の盛りは冷やした麦茶ばかりを飲んで、【倉惣】で買ったお茶は週に一、二度程度という体たらく。しばらくして風味が明らかに変わってきたのを感じ、さらに足が遠のいてしまった。けれど、そんなことばかり言ってもいられないので、今月に入ってからは意識して飲むように心掛けた。
そして実は、煎茶の<若菜>の開封したのは、昨日の夜。碾茶風味玄米茶を200g買ってなかなか減らなかったので、「これは早く開けると勿体無いかも…」と自重していたのだ。その判断は当たりだった。あまり期待しないで淹れたが、とても良い香り。口に含むと、深みと甘みがあって美味しい。日本茶には厳しい母も「これは美味しいわ」と褒めちぎった。
<碾茶風味玄米茶>に最初に感じた美味しさがおぼろになっていた私は、<若菜>で≪聞茶≫を書こう!と意気込んだが、これが難しい。<若菜>の上品な甘さでイメージしたのは、アリソン・クラウスのような透明感のある声で、すっきりとしたサウンドプロダクション。色んなヴォーカリストを引っ張り出して聴いてみたけれど、可愛い声でもちょっとしたクセが気になってどうも納得がいかない。
あれこれ考えたが、結局、<碾茶風味玄米茶>が美味しかった頃に「コレだ!!間違いない!」と確信していた、鈴木祥子の『Hourglass』を推しておく。このCDを聴くと、<碾茶風味玄米茶>が決して悪くなかったことをかろうじて思い出すことができる(冷汗)。

★教訓★
日本茶は、少量ずつ買うようにしましょう。
コメント (4)
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