LUNACY

cygnus' blog

『ゼンタイ』

2013-09-07 23:30:04 | 映画
橋口亮輔監督
先週末公開。

若手俳優のためのワークショップでの、彼・彼女らのエチュードから生まれた作品。正確には6編オムニバスだから、作品群か。
こういう事情もあってか、先日観た(戯曲脚本がもとになっている)『サンライズ・サンセット』と、演劇みたいる感覚になるのが似ているなぁと。
没にされた「チャラ男」も見てみたい。

「可笑しくて、痛い」とコピーに歩けれど、台詞がシリアスで笑えなかったところもあり。
それほどまでに、人間関係観察鋭い脚本でした。嫌~な感じのコミュニケーションが存在してもそこから逃げない。でも、大事なことなんだと思う。


あと、上野彰吾カメラマン。『渚のシンドバッド』からかぁ。
橋口監督とは、長いつきあいなんだな。
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「証言 斑目春樹 原子力安全委員会は何を間違えたのか?」

2013-09-07 17:01:04 | 本・コミック
マスメディア(のスタンス、或いはその報道の仕方のまずさ)によって、原発事故後、相当に一方的に悪者としてあらゆる方面から叩かれまくった、斑目さん。

文明国家は言論による議論で物事を進める以上、司法のみならず、嫌疑をかけられた人に対し、申し開き・言い分の主張の機会を設けて、その異議申し立てを聴き、判断に反映させるのが筋。
それを、キチンとやったメディアはどれだけあるか?
そして、やったメディアはどれだけその中身をわれわれに届けられたか?われわれはキチンと拾い上げられたか。

とりあえず、斑目さんの考えたことの軌跡や言いたいことをちゃんと聞いたのは、烏賀陽弘道さんによるインタビューとこの本しか知らない(他にもあるとは思うのだけれど)。

そして、この本をやっと読みました。

自分自身、原子力安全委員会と、原子力安全・保安院と、原子力委員会、経産省、文科省の立場の違いは、ハッキリ分かっていなかったことを今さらながら自覚しました。

菅直人が、もう本当にどうしようもない資質の人間なのは分かっているとして。
非常に憤りを覚えて共感するのは、官僚に対して。抑制的な文章になっているものの、酷いの一言に尽きます。保安院にしろ、文科省にしろ。

とりあえず、読んで損はしなかった一冊でした。
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