LUNACY

cygnus' blog

コスプレについての一考察(おもに文化圏内部経済について)

2014-11-03 01:28:10 | ファッション
あくまで、一個人の考えをまとめて書いておいたものです。
経済の専門家でも、アニメ・サブカルの専門家でもありません。

このハロウィンで仮装することになり、実際コスプレして見えてきたものがありました。
コスプレもどきは2002年にしたことがありますが、それをコスプレとするなら以来12年ぶりの仮装でした(笑)。


☆事前の思考と行動の経緯☆

パーティが行われることになり、ハロウィンなのでドレスコードは仮装にするから、裏方でもある僕(ら)は積極的に仮装して盛り上げるようにとの命がくだるw。

最初は、手持ちの服でナントカできないか?と考えた。
イタリア海軍やドイツ海軍のセーラージャケットがあるから(ヲイっw)、それで水兵サンでもやろうかな?と。
でも、以前、やったことあるし(上の2002年のがソレ(笑))、何か気分が乗らないな。

次は、通販で手に入れた、パーティ用グッズとしての、騎士風の衣装。
でも、ハンズやロフトやドンキで売っている路線。
これも、何か生地が納得できないし、何か気分が乗らないなぁ(2回目)。

やっぱり、せっかくだから、しっかりキャラクターコスプレしちゃえ!
何がいいかな? ふと家のCD棚を見たら、Free!(男子水泳部ネタのアニメ)のCDがあるじゃないですか。
第1期エンディングのアラビアンな格好の5人が目に飛び込んできましたとさ。
コレしかない!(笑)。というわけで、とりあえず、七瀬遙の衣装を探し始め。

しか~し、この時点で、ハロウィン2週間前。通販では、納期が間に合わないものばっかり。
一か八か、実店舗で探そう。
というわけで、アキバに次ぐ第二の趣都・中野ブロードウエイへ。けれども、見当たらず。
アニメーターの友人にメールで相談したら、池袋乙女ロードの店を紹介してくれた。

ハロウィン10日前。池袋乙女ロード初デビューw。
七瀬遙か葉月渚が良かったのだけれど、竜ヶ崎怜のが一着見つけられただけ。しかも女性L。
いや、男性サイズなんてあるわけないのだが(笑)。
店を巡りながら、他のゲームやアニメやコミックのキャラクターで何かイイのないか?
そうか、そっか、アラビアンな路線なら「マギ」のシンドバッド(ほかアラジンやジュダル)があるか。
でも、ココで妥協していいのか?いや、よくない!(違っw)

そして、ハロウィン前最後の週末。
自分で情報探して秋葉原へ。トコロがドッコイ。池袋と同レベルか池袋の方が揃えがいい感じ。
当然、Free!第1期EDアラビアンは全くなし。マギのシンドバッドならあるから、これで攻めることを決意。
いざ、女性Lサイズを試着。(←メンズサイズはない←しつこいw)
店員クンは、「男性の方でも買って行かれますよ~(だから大丈夫ですっ!)」とか言ってくれるけれど、おそるおそるワンピースを着る。
着られた~!(笑)というわけで、お買いあげ♪w
翌日、やっぱり、ウィグもないとカッコウつかないよな~と思って(ようは欲しくなってw)池袋を再訪して調達。

ようするに、どうせ仮装するならオシャレにやりたい!
→ガッツリとキャラクターコスプレするぞ!となったワケです

そして、ハーティでは....
ワンピース+巻きスカートの重ねなので女装と間違われました(笑)。
周囲がほとんど「マギ」のシンドバッドのキャラを知らない!(笑)
そして、メガネを外しててウィグをかぶっているせいで、「誰だかわからなかった」コールが連発(笑)。


★まず、心理的側面の考察★
コスプレは、

 現実逃避×変身願望×(あわよくば)承認欲求

を同時にクリアするという、実はスゴイことなんだな、と。
お祭り騒ぎをして(自分の中に取り込んで)、自分のなかの何かを解放する感じ。


★この間、文化圏内経済についてわかったこと★
まず、コスプレは主に女子の文化というか、経済圏は女子が主な顧客なのだろうなと、衣装の品揃え(展開)から思いました。
でも、コスプレイベントへの行列を見たり(買い物をした日にちょうどイベントやっていた)、コスプレ衣装店舗へ行くと、少なからぬ男子を見かけました。だから、決して女性のみの楽しみではないワケです。
とりあえず、男子は、ほぼ、ボーカロイドのKAITO以外、女子のLサイズやXLサイズを買うか、通販で注文生産しかないんだろうなと、現在、認識してる次第。

そして、この「人目につくところでor外で」コスプレするという行為。
カラオケやラブホテルで非日常を演出するためにも使われますが、基本的に、それらは人目にさらされないところ・内輪の盛り上げのための道具なわけです。
しかし、外でするとなると違うんですね。
むしろ、エロさというものがシャットアウトされるというか、リアルな色恋方面の視線をリジェクトできるという点が挙げられます。たとえば、僕のコスプレを見て、そこに男としての魅力を感じる人は、きっといないでしょう。
女子同士で現実逃避している場合は、とくにこの要素があるんじゃないかと。
とりあえず、色気を意識せずにオシャレできる可能性は、時と場合によっては深層心理的に重要なポイントなのではないかと思っています。

さて、コスプレで大事なのは、衣装だけではありません。ウィグ(かつら)も外せないポイントです。
コスプレショップに行くと、それはそれは壮観なウィグ群のディスプレイです。つまり、マーケットがキチンと成立しているということ。
しかも、これ、買った商品をそのまま使うのは苦しい場合が多いのです。今回の僕のは、エイヤっと、分け目を変えるだけで無理クリ乗り切りましたが、フツーはカット(&ブロー)が必要なのです。
美容師的な能力が必要なのですね。うまくできてなくて、ウィグの髪の量がが多すぎてるレイヤーさん、結構、見かけます。

話が繰り返しになるのですが、衣装には、素人製、グループ製、業者製というジャンル分けがコスプレ文化圏内にあります。
この素人製とグループ製っていうのが、さすが女子のなせる技というか、男子はナカナカたどり着けない(いや、モチロン中にはそこまでやっている人がいるとは思うのですが)ところです。
また、業者製の相当の部分が、通信販売と思われます。
しかも、注文の後、中国で作られ始めて、完了後日本へ送られて、そして各顧客へ届くというシステムで、最短3-7日。通常2-3週間程度の納期。

気になる小売価格ですが、既製服の場合は、中国製かつ合成繊維なので、そこまでは高くなく、百貨店商品より安いです。いや、ファーストファッションよりは高いんですが(笑)。
ちなみに、シンドバッドの場合はウィグが超ロン毛(死語w)なので、コレがスゴく高くつきました(笑)。


コスプレ文化圏内では、専用SNSや、SNS内コミュニティも発達しているのでしょうし、このようなサイト http://www.cosp.jp/ もあって、みなさん積極的に情報交換してらっしゃるようです。
ここでも、女子が圧倒的多数ですね。
フリーマーケットもあります。 http://www.cosp.jp/market_search.aspx
ここではやりとりが女子限定だったりレイヤー限定だったりして、苦手な方面とのやりとりを避けることができる工夫もあるようです。
このサイトから分かるように、コスプレ経済のひとつの特徴は、おそらく、中古マーケットすなわち古着屋とオークションの発達にもあります。ヤフオクもあるのに専業オークションサイトがシッカリ運用されている、かつ、古着屋に買い取りコーナーがあってシッカリ動いている、というのは、ある程度しっかりしたマーケットの存在を意味するかと思います。



最後に、自分が行った(教わった&調べた→そして使えた)店を紹介しておきます。

 既製品:アニメイトのコスプレ専業業態 acos池袋本店&秋葉原店 https://www.acos.me/
 古着:池袋・K-BOOKSコスプレ館 http://www.k-books.co.jp/company/shop/cosplay.html
    池袋・らしんばん衣装館 http://lashinbang.com/001/cosi.html
    秋葉原・みつば堂 http://www.mitubado.com/ (試着不可なので要注意!)

とりあえず、ことキャラクターコスプレに関しては、秋葉原より池袋乙女ロードの方が、品揃えがよいというか調達しやすい感じを受けました。
モチロン、小物・小道具やアクセサリーなんかは、100均やドンキなども活用しませふ(笑)。


とりあえず、コンナところで。
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文化服装学院 文化祭「邂逅」

2014-11-03 00:12:54 | ファッション

文化学園全体の合同の文化祭ですが、どうしても、この学苑では、文化服装学院に目が行ってしまうわけで。


当然目玉は、I部ファッションショー。今年のタイトルは、

 as―その先へ行く

でした。
個人的には「うつろふ」というタイトルの淡い色の染色の衣装のショーが、気になったなぁ。
ちょっと僕の感覚が人とズレテイルかもだけれど(汗)。
あと、会場のランウェイが十字になっていて、面白いね。演出に工夫ができるとも言えるし、技量が問われるとも言えるかも。

他は、服装科と服飾研究科と服飾専攻科(各専攻)を初めとする各科のカリキュラム展示を見て廻りました。(要するにB館7-9階)
う~ん、ブンカっぽいと、ひとりで勝手に納得してました(笑)。

ほか、気づいたこととか。このあと行こうと思っている方へのコメント。

・I部ファッションショーは、チケットは僕がゲットした後しばらくして、僕が見る回の分は売り切れた模様。
 つまり、70-80分前にはゲットしておくべし
・また、整理番号なしなので、ホール入場列がショーの開始1時間くらい前には、できはじめるので要注意。45分前に並んで、抜かった~と後悔したのは僕。
・I部ファッションショーのパンフレットのイラストがもっと上手いと佳いんだけれどなぁ....色彩感覚はいいと思うんだけれど、もっと素描力があればなぁと。
・ファッションショーは服装学院I部生徒によるもの以外にも他3種類あるので、ご注意を。会場も違います。
・在学生に留学生(とくに中国や韓国)が多かったし、見学に来ていた客にもいたと思う。
・(とくにファッションショーのスタッフの)在校生も、来客も、男子はいかにもヨウジヤマモト(またはソレ風)のファッションのヤツが多い!(笑) まぁ、ココはブンカだからと納得(笑)。
・協賛企業&(学校案内としての)卒業生の進路の企業が、本当に知らない企業だらけ。自分の無知を思い知らされました。日本の繊維産業って深いんだなぁ、と。


それにしても、僕自身、これほどファッションに興味を持って(持ち始めるのは遅すぎたけれど)、しかも、長続きするとは思わなかったなぁ(いくつか後付けの理由付けはできるのだけれど)。
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