LUNACY

cygnus' blog

柳田邦男『空白の天気図』(文春文庫版)

2018-03-18 23:44:24 | 本・コミック
気象に関わる仕事をしている人間として、読んでおかなくてはならないと思っていた作品でした。

まず、気象以外の運輸やエネルギーや通信といったインフラの仕事に就いている人の意識の凄さを感じました。
原爆を落とされてもなお、欠測なし。
2ー3日で鉄道もすべてではなくとも、復旧。
いまの自分は、仕事にそこまでのプライドや社会への貢献意識を持てているか?と考えずにはいられませんでした。

いわゆる黒い雨の被害地域についても、枕崎台風の被害についても、そして、枕崎台風による中国新聞の原爆関連資料流出や京大チームの遭難は全く知りませんでした。
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「息衝く(いきづく)」

2018-03-18 23:43:34 | 映画
木村文洋監督 ポレポレ東中野

時間軸を行き来する構造が入っていて、その構成はなるほどとは思うのだけれど、その伏線の割りに、森山の主張や、教団の教義や、社会との相克がちょいとわかりにくかったかな。あと、原発問題との関わりも。
ちょっと、(予算の事情もあるのだろうけれど)テーマの作品への落とし込みの未消化感あるかな。

イメージされている新興宗教教団ふたつあると思うのだけれど。露骨に政党まで作っているほう。
選挙の開票時間に、信者がひたすら唱えているというのは知らなかった。
でも、あの教団、この10年くらい教祖の姿を見た人いないっていうのは、どういうことなんだろう?神格化の布石じゃないかと、いつも思っている。
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「江戸の女装と男装」展

2018-03-18 23:28:26 | 美術展・博物館
太田記念美術館

役者絵が多かったですね。
この美術館、さらりと喜多川歌麿とか東洲斎写楽とか、何事もないように自然体で並べるからスゴいのよね。

しかし、吉原の俄とか、歌舞伎役者と演目とか、日枝神社(山王)の祭りの習わしだとか、本当に自分の教養のなさを痛感する展覧会でした。

ちなみに、本展覧会で、一番好きだったのは、月岡芳年『月百姿 賊巣の月 小碓皇子』(日本武尊)と、歌川広重『巴御前』。
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草場道輝「第九の波濤」第4巻

2018-03-18 00:00:32 | 本・コミック
今巻では、ほとんど凪子さんと東京側のクジラの話が出てこなかったねw。
なかなか、パラレルな話って描きづらいかもね。

でも、今巻も面白かった。海って大変だ。空の世界もだけれど、間違えたら命が危ないもんな。
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