毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「福島小児甲状腺がん;また増えた」 2013年11月13日(水)No.795

2013-11-13 21:35:16 | 原発事故


子どもの命なんて、簡単に消える。
大人が守らなければ、
赤ちゃんなどあっという間に死んでしまう。
だから、親たちは必死で子どもを守る。

しかし、そうでない人たちもいる。
原発事故が起きたすぐに避難指示をきちんと出さなかった人たち。
それどころか、
除染したから早く地元に戻れなどと言う人たち。
そして、
福島小児甲状腺がんの原因が、福島原発事故のためではないというひとたち。

福島の子どもの命がどうなろうと、
知ったこっちゃない人たちは何が大切かというと、
さすがに自分や身内の命は、大事なようで、
家族が海外にいる(つまり日本から避難している)
東電関係のエライ人たちがずいぶんいるのだそうだ。

(庶民はどうすんだよ!)と悔しく思う。
国の為政者やその関係の人たちは
ウソばっかつく。
そして、大方の庶民は怒っているかと思えば、そうではなく、
そういう為政者を支持しているのだ。
もう、意味わからん。
誰が、子どもを守るんだ?
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「日本の人たちは福島甲状腺ガンの勃発を知っているの?」2013年6月10日(月)No.676

2013-06-10 14:02:14 | 原発事故
日中戦争や太平洋戦争の間、ずっと、日本政府は国民に
「この戦争は正義の戦争だ。日本は勝ち続けている。」
と言い続け、国民を騙していた。
国民の多くは、1945年の敗戦までその大本営発表を鵜呑みにしていた。

今、それと同じ状況が、日本国内で起きている。
17万4千人の福島の子どもたちのうち、
12人が甲状腺ガンであることが確定し、
さらに15人にガンの疑い(細胞診検査)があるという。
(6月5日福島健康管理調査委員会の発表)
ここで言う「疑い」とは
福島健康管理調査委員会責任者:鈴木真一福島医大教授によると、
「細胞診検査の制度(確率)は9割」だという。
つまり、17万4千人のうち27人弱の子が甲状腺ガンであるという結果が出たのだ。

注)従来の発症率は、未成年100万人に1人程度と公表されている。
また、年齢を15歳から19歳に限った場合、全国発生率は100万人に5人(1975年から2008年)、
年齢15歳から24歳における平均全国発生率は100万人に11人(1975年から2008年)というデータもある。

未成年全体の100万人に1人という平均と比較すると、
この17万4千人当たり27人弱の発症は約155倍
になるのは、小学生でも計算できる。
従来の全国平均の155倍もの発症率で、
福島の子どもたちが甲状腺ガンに冒されているという事実。

これはあらゆる新聞、テレビ、雑誌、ネットニュースのトップに扱うべき事実である。
にもかかわらず、メディアはそうしない。
国民は、この重大な意味を知らされていない。
地元福島の新聞には下のような記事が載った。

「8歳以下は0人でよかったね~」
「原発事故の影響じゃないんだって。よかったよね~」

と言っているとしか思えない記事だ。
(いや、あの、それで終わるつもり???)
と誰しも思うだろう。
平均より155倍もの発症率を
「とにかく、たいしたことないんだって。良かったよね~」
と、大本営発表に加担し、
国民をゴマかすつもりのマスコミ。
どこまで庶民を馬鹿にするのか。

為政者も、これらのマスコミのヒトたちも、
自分の身に降りかからなければ、誰が死のうとどうでもいいのだ。
戦時中、軍隊の上層の人間たちは、美酒を飲み、たらふく食べていたが、
その時、戦い現場に追いやられた庶民の男たちたちは、痩せこけて、
日々、他人を殺すか、さもなくば自分が死ぬかの選択しか許されなかった。
さらに、戦場の慰安婦たちは、一日何十人もの男の慰み者になるか、
舌を噛んで死ぬかの選択しか許されなかった。
支配者にとって、庶民の命なんか虫けら同様の意味しかないのだ。
今も、全く、全く、全く同じだ。


福島の子どもたちが、
「ぼくはおとなになれますか?」
と尋ねる声は、誰が聞くべきなのか。
原発を作って稼働させてきた、
そして、それを許容してきた大人たち全てに向けられた言葉なのだ。
今は、全国の子どもたちにガン検診を実施しなければならない事態ではないのか。
国内の子どもの数が減って困っているなら、
せっかく生まれて、育ちつつある子どもたちの命を大切にしないとダメじゃないか。
日本、しっかりしてよ!







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「小出裕章さんという日本人」 2013年5月6日(月)No.641

2013-05-06 20:50:16 | 原発事故
頭のネジが飛んじゃったような政治家たちが
異常に目につく今日この頃の日本だが、
どっこい、日本にゃ、そんなオカシな人しかいないわけではありません。
と、胸を張って自慢したくなる日本人の一人が、小出裕章さんだ。
(自分のことでもないのに、
同じ日本人だというだけで「自慢」するのはホントは間違っているけど)
ここ、中国では彼の話をYOU TUBEなどで聞くことができない。
どこまでも、穏やかな口調で語られる原子力の話は深い説得力を持ち、
ひたひたと聴く者の胸に染み込んでくる。
そんな小出さんの声が聴きたくなったが、夏休みまで我慢して、
彼の講演の一部をご紹介したい。
彼は、2011年3月11日以降、講演を始めたのではない。
ずっとずっと以前から、原子力発電所が如何に人間に不利益をもたらすものかを、
現場の研究者の立場から人々に訴え続けてきた人だ。
1949年生まれの彼は教授のポストとは無縁の
京都大学原子炉熊取実験所「助教」という地位にいる。
1990年代、「熊取六人衆」という呼び名を聞いていたが、
彼はその6人の一人である。

今日、明日に分けて小出さんの「戦争と核=原子力」という講演を掲載させていただく。

日本基督教団・大阪教区・核問題特別委員会主催勉強会 2009 年11 月29 日(日)
「戦争と核=原子力」
京都大学・原子炉実験所 小出 裕章
Ⅰ.歴史に学ぶ
戦争と庶民の歴史

20 世紀は戦争の世紀といわれます。
第1 次、第2次世界戦争がおき、世界中が戦争に巻き込まれました。
ただ、人類の歴史は遠い過去からずっと戦争の歴史だったと
言えそうですし、それにはキリスト教をはじめ、
宗教が深くかかわってきました。
キリスト教は2000 年に亘ってユダヤ教を差別し、
ユダヤ人を迫害してきました。
その挙句にナチス・ドイツによるユダヤ人絶滅作戦も起こりました。
その悲惨な歴史を見つめ、戦後ドイツの大統領になったワイツゼッカーは1985 年、
「荒野の40 年」という演説を行いました。
その中で彼は以下のように言っています。


問題は過去を克服することではありません。
さようなことができるわけはありません。
後になって過去を変えたり、起こらなかったことにするわけには参りません。
しかし過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります。


日本もまた明治維新以降、富国強兵の道を歩み、
日清・日露の両戦争、第1次、第2次の世界戦争に参戦し、
アジアを中心に多数の人々を殺戮しましたし、
日本の庶民もまた多数が犠牲となりました。
その歴史に巻き込まれ、
「君やふるさとのためには死ねるが、天皇のためには死にたくない」
と言った許婚を「天皇のために死んで来い」
と言って戦地に送り出した随筆家の岡部伊都子さんは書いています。


私ははっきり、戦争を当然とし、死を当然とし、
兄や愛しい人びとの死地に戦うのを当然と考えていた。
こわいという、いやと言う、素直な皮膚感覚を失っていた。
私は、敗戦によるショックをうけるまで、何を疑うこともなかった。
「信従の精神が大切です」と女学校で教えられるままに、
まさに信従してはならないことに信従していたのだ。
私は、そのために今度は、目をさまして素直に発言しはじめた自分の皮膚感覚を、
愚直なまでに守ろうとする。
時代に狎れることに、私はもうこりごり。


その岡部さんの詩に「売ったらあかん」があります。

売ったらあかん
友達を売ったらあかん
子どもらを売ったらあかん
まごころを売ったらあかん
本心を売ったらあかん
情愛を売ったらあかん
信仰を 売ったらあかん
教育を 売ったらあかん
学問を売ったらあかん
秘密を売ったらあかん
こころざしを売ったらあかん
大自然を 売ったらあかん
いのちを売ったらあかん
自分を売ったらあかん
自分を売ったらあかん


http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/kouen/kouen.html
  [以下明日に続く]
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「福島~動植物異常」 2013年4月9日(火)No.616

2013-04-09 21:22:01 | 原発事故
これほど大変なニュースが日本ではスルーされているのではないか。
ネットでもオセロ中島とかはいつまでも話題になるのに、
めっちゃ重大なことはソソクサと消されていく。
ものすごい報道規制を、ここ中国で感じている。
イヤ、中国政府のことじゃなくて。

福島の子どもたちが甲状腺がんに冒され、手術をされたこと、
にもかかわらず「原発事故の影響はない」と言い切る御用学者たち。
どれだけ腐敗したら気が済むんだ。
こっちは腐臭で頭がおかしくなりそうだ。

こういうときは、深呼吸、深呼吸。
真面目に取り組んでいる学者たちもたくさんいるんだから。
以下の記事は東洋経済オンラインから。長いけど読むべき内容だと思う。

福島原発周辺で「動植物異常」相次ぐ
チョウやニホンザルなどに異常、研究者が被曝影響と指摘
岡田 広行 :東洋経済 記者  2013年04月03日

福島市や全村民が避難を余儀なくされている福島県飯舘村など、福島第一原原子力発電所からの放射性物質で汚染された地域で、動物や植物に異常が多く見られることが研究者による調査で明らかになった。

3月30日に東京大学内で開催された「原発災害と生物・人・地域社会」(主催:飯舘村放射能エコロジー研究会)で、東大や琉球大学などの研究者が、ほ乳類や鳥類、昆虫、植物から見つかった異常について報告した。

原発事故による生物への影響についての研究報告は国内でもきわめて少ないうえ、4人もの研究者が一般市民向けに報告したケースはおそらく初めてだ。



稲の遺伝子に異変

まず生物への影響に関してシンポジウムで最初に報告したのが、筑波大大学院生命環境科学研究科のランディープ・ラクワール教授。「飯舘村での低レベルガンマ線照射に伴う稲の遺伝子発現の観察」というテーマで研究成果を発表した。

ラクワール教授は、つくば市内の研究所で育てた稲の苗を、福島第一原発から約40キロメートルに位置する飯舘村内の試験農場に持ち込んだうえで、放射線の外部被曝にさらされる屋外に置いた。そして生長が進んでいる根本から3番目の葉をサンプルとして採取し、ドライアイスを用いて冷凍保管したうえで、つくばに持ち帰った。
その後、「半定量的RT-PCR法」と呼ばれる解析方法を用いて、特定の遺伝子の働きを観察したところ、低線量のガンマ線被曝がさまざまな遺伝子の発現に影響していることがわかったという。ラクワール教授らが執筆した研究結果の要旨では、「飯舘村の試験農場に到着してから初期(6時間後)に採取したサンプルではDNA損傷修復関連の遺伝子に、後期(72時間後)ではストレス・防護反応関連の遺伝子に変化が認められた」と書かれている。

「稲に対する低線量被曝の影響調査は世界でも例がない。今後、種子の段階から影響を見ていくとともに、人間にも共通するメカニズムがあるかどうかを見極めていきたい」とラクワール教授は話す。

動物に現れた異常については、3人の研究者が、チョウ、鳥、サルの順に研究成果を発表した。

チョウについて研究内容を発表したのが、琉球大学理学部の大瀧丈二准教授。「福島原発事故のヤマトシジミへの生物学的影響」と題した講演を行った。

大瀧准教授らの調査は、日本国内にごく普通に見られる小型のチョウであるヤマトシジミを福島第一原発の周辺地域を含む東日本各地および放射能の影響がほとんどない沖縄県で採集し、外部被曝や内部被曝の実験を通じて生存率や形態異常の有無を調べたものだ。大瀧准教授らの研究結果は昨年8月に海外のオンライン専門誌「サイエンティフィックリポート」に発表され、フランスの大手新聞「ル・モンド」で大きく報じられるなど、世界的にも大きな反響があった。

※原著論文は下記に掲載
http://www.natureasia.com/ja-jp/srep/abstracts/39035

※日本語の全訳は下記に掲載(研究室のホームページより)
http://w3.u-ryukyu.ac.jp/bcphunit/kaisetsu.html

飼育実験で被曝の影響を検証

大瀧准教授は研究の特徴として、1.事故の初期段階からの調査であること、2.事故の影響のない地域との比較研究であること、3.飼育実験により、子世代や孫世代への影響を評価していること、4.外部被曝実験および内部被ばく実験を実施したこと――などを挙げた。

事故から2カ月後の2011年5月および半年後の9月に福島県などからヤマトシジミを沖縄に持ち帰ったうえで、子ども世代や孫世代まで飼育を継続。一方で沖縄で採集したヤマトシジミにセシウム137を外部照射したり、セシウム137で汚染された野草(カタバミ)を、沖縄で採集したヤマトシジミの幼虫に食べさせた。ヤマトシジミの採集地点は東京都や茨城県(水戸市、つくば市、高萩市)、福島県(福島市、郡山市、いわき市、本宮市、広野町)、宮城県(白石市)の計10カ所で、研究に用いたヤマトシジミの数は5741匹に上った。

大瀧准教授の研究では、驚くべき結果が判明した。

羽が伸びきっていない羽化不全個体。口吻も巻かれていない
(福島市内で採取したエサを食べた個体。大瀧准教授提供)


2011年5月の採集で、ほかの地域と比べて福島県内のヤマトシジミでは、羽のサイズが小さい個体が明らかに多いことがわかったのだ。「地面の放射線量と羽のサイズを比較したところ逆相関が見られ、線量が上がっていくにつれて羽のサイズが小さくなる傾向が見られた」と大瀧准教授はデータを用いて説明した。

また、捕獲した個体の子どもについて、「福島第一原発に近い地域ほど羽化までの日数が長くなる傾向が見られ、成長遅延が起きていたことがわかった」(大瀧准教授)。「親に異常があった場合、子どもでも異常率が高くなる結果も出た」とも大瀧准教授は語った。ただし、「これだけの実験では、遺伝性(異常がDNA損傷に基づくもの)であると断言するには十分な証拠とは言えない」とも説明した。

被曝した個体で生存率が低下

外部から放射線を照射した実験(外部被曝の検証)では、放射線を多く照射した個体ほど羽根が小さくなる傾向が見られ、生存率が低くなっていた。また、汚染されたカタバミを幼虫に食べされた内部被曝に関する実験でも、比較対照群である山口県宇部市の個体と比べて福島県内の個体で異常が多く見られ、生存率も大幅に低くなっていた。

内部被曝の研究では驚くべき結果も出た。
「沖縄のエサを食べた個体と比べ、福島県内の個体は死に方でも明らかな異常が多く見られた」と、大瀧准教授は写真を用いて説明した。さなぎの殻から抜けきれずに死んだり、成虫になっても羽が伸びきれない事例などショッキングな写真を紹介。「(生体の)微妙なバランスが狂ってしまうと死亡率が上がるのではないか」(大瀧准教授)と指摘した。

羽化失敗。さなぎの殻から完全には抜け出すことができず、
死亡(飯舘村内で採取したエサを食べた個体。同上)


続いて東京大学大学院農学生命科学研究科の石田健准教授は、「高線量地帯周辺における野生動物の生態・被ばくモニタリング」と題して講演した。

通常のウグイスなら、見たこともない「おでき」が…

石田准教授らは、福島県阿武隈高地の中でも特に放射線量が高く、現在、「帰還困難区域」に指定されている浪江町赤宇木地区(福島第一原発から約25キロメートル)で2011年8月に野生のウグイス4羽を捕獲したところ、「うち1羽から今までに私自身、ウグイスでは見たこともないおできが見つかった」(石田准教授)。これまで350羽あまりを捕獲した経験のある石田准教授が驚くほどの病状で、このウグイスには血液原虫も寄生していた。また、捕獲したウグイスの羽毛を持ち帰って放射線量を測定したところ、セシウム134と137を合わせて最高で約53万ベクレル/キログラムもの汚染が判明した。

石田准教授はその後も自宅のある埼玉県横瀬町と福島を15回にわたって行き来し、鳥類の定点観測や自動録音による野生動物のモニタリングを続けている(なお、研究成果の一部は、中西友子・東大大学院教授らの編纂した英文書籍で、シュプリンガー社から3月に出版された。電子ファイルは誰でも無料で自由に読める。(こちらからご覧いただけます)

ニホンザルの白血球数が減少

そして4人目の講演者として登壇したのが、羽山伸一・日本獣医生命科学大学教授。「福島県の野生二ホンザルにおける放射性セシウムの被ばく状況と健康影響」と題した講演をした。

28年にわたってサルの研究を続けている羽山教授は、ニホンザルが北海道と沖縄県を除く全国に生息している点に着目。「世界で初めて原発の被害を受けた野生の霊長類」(羽山教授)として、ニホンザルは被曝による健康影響の研究対象としてふさわしいと判断した。

羽山教授は、約3000頭近くが生息する福島市内(福島第一原発から約60キロメートル)で農作物被害対策のために個体数調整で捕獲されたサルを用いて、筋肉に蓄積されているセシウムの量を継続的に調査。性別や年齢、食性との関係などについて検証した。

福島と青森のサルを比較すると…

11年4月から13年2月にかけて福島市内で捕獲された396頭のサルと、青森県で12年に捕獲された29頭を比較。土壌中のセシウムの量と筋肉中のセシウム濃度の関係を検証した。その結果、「土壌汚染レベルが高いところほど、体内のセシウム蓄積レベルも高い傾向があることがわかった」(羽山教授)。また、木の皮や芽を食べることが多く、土壌の舞い上がりが多い冬期に、体内の濃度が上昇していることも判明したという。なお、青森県のサルからはセシウムは検出されなかった。

「注目すべきデータ」として羽山教授が紹介したのが、血液中の白血球の数だ。避難指示区域にならなかった福島市内のサルについては、外部被ばくは年間数ミリシーベルト程度の積算線量にとどまるうえ、内部被曝量も10ミリグレイ程度にとどまるとみられると羽山教授は見ている。にもかかわらず、ニホンザルの正常範囲より白血球数、赤血球数とも減少しており、白血球は大幅に減少していた。

「特に気になったのが2011年3月の原発事故以降に生まれた子どものサル(0~1歳)。汚染レベルと相関するように白血球の数が減っている。造血機能への影響が出ているのではないかと思われる」(羽山教授)という。

シンポジウム終盤の討論で羽山教授はこうも語った。

「本日の講演内容がにわかに人間の健康への研究に役に立つかはわからない。ただし、現在の福島市内のサルの被曝状況は、チェルノブイリの子どもたちとほぼ同じ水準。チェルノブイリの子どもたちに見られる現象がニホンザルにも起こったことが明らかにできればと考えている」

http://toyokeizai.net/articles/-/13516?page=5
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「チェルノブイリと全く同じ福島の大ウソ」 2013年3月5日(火)  No.581

2013-03-05 19:46:46 | 原発事故
2月24日No.572 の私のブログに
こっそり発表:福島の小児甲状腺ガン罹患数」という文を載せた。

その中で「福島の子ども38000人中3人が甲状腺ガンで手術し、7人がガンの可能性がある」こと、その数値は、従来発表されてきた「子どもの甲状腺ガン平均発症率である100万人中1~2人と比べ桁外れのもの(26倍~260倍)である」こと、にもかかわらず福島県の「県民健康管理調査」検討委員会は、「原発事故とは無関係だと発表した」ことを書いた。

関係ないとする根拠は福島県立医大の鈴木真一教授が述べたものだが、
その話はナント、何と、チェルノブイリ原発事故の後で、
「チェルノブイリの子たちの甲状腺ガンと原発事故は関係ない」
とした論法とま~ったく同じなのだ。
(ここで既に怒りのあまり頭痛がしてきたが、最後までガンバレ、私の弱いアタマ)

①福島原発事故と子どもの甲状腺ガンは無関係とする鈴木真一教授


②チェルノブイリ原発事故後、子どもの甲状腺ガンとの関係を否定した重松逸造


《福島事故放射能と子どもの甲状腺ガンの関係が無関係だとする理由》
*放射能の影響が人体に現れるのは早くても数年後なので、まだ2年未満であるから無関係。
*平均発症率(100万人に1~2人発症)は今回のような精度の高い超音波検査で調査していないので、比較はできない。
《チェルノブイリ事故放射能と小児甲状腺ガンの関係が無関係だとする理由》
IAEAが1991年発表したもの(重松逸造委員長)
*広島で小児甲状腺ガンが出るまでには十数年かかっているのだから、こんなに早くチェルノブイリ被災地で多発するはずがない。
*病気は、放射能に対する恐怖から起こる心理的なものだ。

ウクライナ内分泌代謝研究所ワレリー・テレシェンコ医師

しかし、ワレリー・テレシェンコ医師はこう証言する。
「1989年にはウクライナやベラルーシで甲状腺がんの増加が見られるようになりました。その報告をした時、IAEAやソビエトの科学アカデミーはこう言いました。『超音波診断の精度があがったから発見数が増えただけだ』と。」


この重松逸造氏は
イタイイタイ病のカドミウム汚染を否定し、水俣病の水銀説を否定し、その栄誉で叙勲までされ、94歳まで生きた。嘘八百言い続けて、94歳までツヤツヤした顔で生き続ける。悔しい。ちくしょー。

参考・引用・写真拝借はブログ「院長の独り言」(3/3)より
http://onodekita.sblo.jp/archives/20130303-1.html
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「こっそり発表:福島の小児甲状腺ガン罹患数」 2013年2月24日(日) No.572

2013-02-24 20:53:39 | 原発事故
2月13日、福島県「県民健康管理調査」検討委員会で以下の発表がなされたとのこと。
(ちょうど前日に、朝鮮民主主義人民共和国の核実験報道があり、その後もグアムの通り魔殺人、ロシアの隕石、中国の大気汚染といったニュースが大々的に報道され、福島の子どものガン検査の結果はひっそりと目立たぬところに押しやられてしまった。これは偶然だろうか?)

[発表内容]
「2011年度、当時18歳以下の38000人に甲状腺検査を行った。
二次検査で細胞検査が必要とされた対象者の中で10人にガンの疑いがあるとされ、
このうち3人が甲状腺ガンと 判明した。
3人は既に手術済み。」


38000人中3人がガンになり、手術をした(あと7人もガンの疑いがある)。
この数値は一般と比べてどうかというと、
日本臨床検査薬協会などのHPでは、
小児甲状腺ガンの発症率は一般に、100万人あたり1〜3人とされている。
県民健康管理調査は3万8千人の検査で10人に疑い、3人確定。
過去の常識からすると非常に高い割合だ。

しかし、これは3・11以前に罹患したもので、
原発事故とは関係ない=「通常のがんである」と委員会の鈴木教授は言う。
通常値から考えて桁外れに多い罹患数であるにもかかわらず、
通常のがんであるとするのは、どう見ても国民騙しの言い逃れとしか思えない。

あとの7人はいつ検査の結果が出るのだろう。
(もう結果は分かっているのに隠しているのでは?)という疑念が湧く。
いつまで真実を隠し、ウソを平気な顔をして言い続けるのだろう。
こういう行いを「万死に値する」という。
鈴木教授を始め、原子力ムラの人たちには子どもがいないのだろうか。
自分の子が同じ立場になっても、この説明をするのだろうか。
なんの権力をも持たない福島の子どもたちは問う。
「わたしたちは大人になれないの?
他の人達と同じように、人生を過ごすことは許されないの?」

私たち大人は全員、自分が具体的に何ができるかを考え、
それを実行しなければならない。
「私たちを助けて!」と子ども達が訴えているのだ。
自分にできることを探そう。
どんな小さいことでも、必ず実際にそれを行動に移そう。
そして、ずっと続けよう。

昨年2月21日Bookasahi.com掲載の「福島のこどもたちからの手紙」から

「僕はしょう来サッカー日本だい表になりたいです。
でも今の福島では、いっぱい練習できません。
いつになったらほうしゃのうは、なくなりますか。
僕は大人になれますか? 
早く外であそびたいです。
かぞくがはなれてくらすのもいやです。
友だちとはなれるのもいやです。
どうか僕たちをたすけてください」



「はやく ほうしゃのうがないところに いきたいです」


「山の木 川の魚 海の魚 私の夢 かえしてください」


「ほうしゃのう なくしてください」


「かんりょう(官僚)のみなさんへ
①私たち福島の子どもたちは 原発事故いらい(以来) ずーっと外遊びをしていません。
  はやくじょせん(除染)を してください。
②原発事故でひなん(避難)する人は 学校の友達・家などをうばわれました。
  せきにん(責任)をとってください。
 
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「迷走の極致~原発0はどうなった」  2012年9月28日(金) No.456

2012-09-28 16:01:20 | 原発事故
尖閣「国有化」で迷走ぶりを遺憾なく発揮している野田政権だが、
反日デモに気を取られていたら、ちょっと何なの?

①9月14日、「2030年までに原発0を実現する革新的エネルギー戦略」を発表した政府が、
②9月19日にその戦略を閣議決定見送りにした?!
挙句に、
③9月28日、大間原発建設再開発表?!
①と②③の間のどこに一貫した展開があるのか、どんなに柔軟な頭でもついて行けないだろう。
どうしてこのヒトは、国民に頭痛や高血圧の原因を次から次へと創り出すんだ?
ものすごい創作力だ!

せっかく、小紅老師に
「日本では52年ぶりの国民大行動で、国が原発なしの方向に向かうことになりました。」
と自慢したのに・・・。
だが、国連での一般演説では「2030年代に原発に依存しない社会を目指し・・・」と喋っているから、
まだ①は完全にゴミ箱に捨てた訳じゃない、という姿勢が見える。
そうなるとなおさら、③なんか絶対してはいけないわけで・・・。

野田総理の、目をそらしながら上目遣いにコソコソと言い訳の機会を窺う映像が、
頭にこびり付いて離れない。
こんな低レベルの人格しか持っていない人が日本の代表か~。
かと言って次は、なんと、よりもよって安倍だ。
無理難題が続く。
もう、この世に住むところはないのだろうか・・・。
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「パブリックコメントをみんなで送ろう!」 2012年7月24日(火) No.400

2012-07-24 09:13:15 | 原発事故
「今朝もまた アイス枕に 蝉しぐれ」(ブルーはーと作
夜が明けると、万の蝉が一斉に鳴き出す。
小さな体に命のシステムがびっしり詰まっているのだなあ。

命・自然のきめ細やかさを感じるとき、
(どうして原発推進に走るかな?)と原発の存在が今さらに気にかかる。
命がどうにかなってから、反省するんじゃ遅いのに…。
きっと、自分だけは大丈夫と思っているんだな。推進賛成の人たちは。

さて、日本政府はめずらしく全国民から、意見を募集している。
首相官邸前の声や意見には全く耳を貸さないくせに、ちょっと矛盾してる気がするけど。
でも庶民としては、東京の首相官邸までは遠くて行けなくても
「パブリックコメント」としてカウントされるのなら、いいチャンスだ。
せっかくのチャンスを生かそうじゃないですか。
8月12日までなんだって。
携帯からも送れるか分からないけど、内閣府の関連HPは下記の通り。
(私は2日前に書いて送りました)
友人諸君、今こそアクションを起こそうではないか!
って、もうみんなとっくに送ってたりして…。

https://form.cao.go.jp/aec/opinion-0027.html
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「ビジネスと日本」 2012年7月20日(金) No.397

2012-07-20 09:23:00 | 原発事故
先日、ブライダルセレモニー会社の建物が、全館寒いほど冷えていたことから、
(やっぱりそうか)と確信したことがある。

多くの企業(経団連系)の視点には、日本が将来どうなるかという見方がない。
日本をどうしようかという責任感もない。
こんなにエアコンの温度を低くしたら、電気をいっぱい使うからダメではないか、など
まるっきり考えていない。
私が「寒い、寒い」と言うと
温かいコーヒーを淹れてくれたのはまあ良かったけどさ。

それになんと、
撮影予定日は、その地域の計画停電の日に当たっているという。
撮影途中で停電になるリスクがないとは言えない。
しかし、冬と同じ格好の制服を着た従業員さんは、
きっちり化粧した額に汗ひとつかかず、
「大丈夫だと思います。大飯原発も再稼働しましたから。」
と、にっこり笑った。

こんな会社ばかりではないかも知れない。
しかし、エアコンを29℃以上にセットしている会社はどれくらいあるのだろう。
日本の高性能エアコンは、29℃でも十分涼しいと、私は中国のものと比較して実感している。
(特にわが宿舎のは古いタイプだから…

暑がりの人は
「何言ってんだ!」と文句を言うかもしれないが、
さらに扇風機をまわしたり、飲み物を飲んだり、胡瓜食べたり、薄着したりして
自助努力をする余地は残っていないだろうか。
非難めいて恐縮だが、中国の庶民は当然のようにそうしているのだ。
南昌の人々は袖なし、タンクトップ、短パンなど、若者に限らず当たり前だ。
かたや、大阪の街を歩く人々の厚着なこと。

本州の夏は暑いのだ。
このことを先祖たちはずっと受け入れて、少しでも涼しく過ごす工夫をしてきた。
打ち水、団扇、簾、縁台、こんな単語を並べるだけで
夏の風情(プラスイメージ)を感じるのは私だけではないだろう。

真夏にもかかわらず冷えたビル内で効率よくバリバリ働く・・・。
何のために?
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「YOU TUBEで小出裕章さんを見る」 2012年7月7日(土) No.389

2012-07-07 23:04:20 | 原発事故
日本の皆さんにはお馴染みだろう。
しかし、私は小出裕章さんの話を直接伺う機会はもちろんのこと、
中国では動画で見ることもままならなかった。

今日の午後、YOU TUBEで小出さんの講演をいくつかまとめて聞いた。
(声が北山修さんに似ているね、カンケーないけど)
そのうちの一つ、
2011年12月18日大分講演は全部で2時間39分だったが、
中学生でも理解できるぐらい分かりやすく、丁寧に、知りたいことを
幾つかに項目立てて、きちんと教えてくれて、本当に面白かった。
動画だから一時停止したらいいものを、
トイレに行く時間がもったいなくて、かなりがまんした。

原子力エネルギーを推進する理由として、
従来、まず挙げられてきたのが
「石炭、石油などの化石燃料はもうすぐ底をついてなくなるから、
どうしても原子力に頼らざるを得ない」
ということだったろう。
1955年12月31日「東京新聞」は
「原子力の平和利用は人類生存に不可欠」
「原子力発電だと電気料金が2000分の1になる」
と書いた。
(大うそつき今からでも訂正・謝罪文を掲載しなさい!)

しかし、小出さんは、化石燃料の石炭や石油に比べて、
ウランの埋蔵量はちっとも多くないことを教えてくれている。
だから原子力エネルギーを推進するには、ウランをプルトニウムに変化させる
高速増殖炉が必要で、高レベル廃棄物という副産物が生まれる。

その廃棄物をどのように処理するかの大真面目な議論の中に次のようなものがあったそうな。
①宇宙にロケットで飛ばす
②海の深い底に沈める
③南極の氷の下に埋める
(よくこんな無責任なこと考えたもんだな!)

①は技術的に無理、
②は海洋汚染に反対するロンドン条約でダメに、
③も南極の環境保護を大切にする南極条約でダメになったそうだ。
(②については、核のゴミを持つ各国が既にさんざん投棄している。日本もそうだ)
で、決めたのが、
④地層の間に埋め込むという方法だが、
日本のように地震が多い国で、埋め込んだら安全という保証はまるでない。
でも、もう法律で決めて実際にやっている。
これから原発は廃止したとしても、今までのゴミがてんこ盛りある。
300年間、地震もなく平穏無事にそおっと過ぎると、
まあ無害に近い状態になるという…。
その間、そこに住んでいた人達は故郷を失う。
(原発推進を決めた者もその子どもも孫も生きてはいない、長い長い年月…

特筆すべき興味深い指摘はいっぱいあったがひとつだけ紹介。
国が示した『石油はあと何年もつのだろう』という推定年数である。
1930年:あと18年(翌1931年満州侵略開始)
1940年:あと23年(翌1941年太平洋戦争開始)
1950年:あと20年(1950年朝鮮戦争開始)
1960年:あと35
1990年:あと45
2000年:あと50
(何だよ、だんだん増えてるじゃん、推定根拠は何??)
こんないい加減な推定年数で国民の危機意識を煽り、
大陸へと侵略していったのが我が日本国だ。
そして今もまた、
「原子力がなかったら、経済がなりたたず日本は崩壊する」と脅す。
何が何でも原発をやりたいものが、
国民をだましている。
どんだけアホと思われてるんや、我々は。
ちくしょ~~~!!!
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「中国人学生から日本の皆さんへ」  2012年7月6日(金) No.388

2012-07-06 12:23:40 | 原発事故
① 
ちっちゃくてナンだけど、①は6/29首相官邸前 ②は7/1大飯原発前
の写真だ。日本でこんなに多くの人々が、動員ではなく自分の意志でデモに参加したのは、過去を振り返ってもそんなに多くないのではなかろうか。
学生数人にこれらの写真を送ったら、一人から返信が届いた。(下記)

先生:
 先生のメールを見た後、私はインターネットでこの事件を調べました。
やはり、日本人は素晴らしいと思います。
安全に暮らすために、
環境を保つために、
あるいは、自分たちの利益を保つために、
日本人たちは勇気を出して大規模の反原発デモを行いました。
本当に素晴らしいです。
それだけではない、この件から見て、日本人たちは国民意識が強いですね。
「おれたちはただの庶民ではない、日本国の主人だ」
と言っているようです。
中国人の私は心より敬服します。
実は、今の中国はいろいろ社会問題が存在しますが、
天安門事件以降、人たちはデモで自分の不満 を表すことが一度もありません。
その原因は勇気がないことと、その意識が薄いからだと思います。
今の中国人たちが抗議する方法はただ「自分の命」です。
毒を飲んだり、家の移譲に抗議して自殺したりします。
このままでは、人たちの国民意識もじょじょになくなってしまいます。
「社会主義の国民は国家の主人である」というもともとの趣旨は失われてしまいます。
中国人は日本人たちの国民意識を学ぶべきだと思います。
日本人の皆様、頑張ろう。 
                    ---○浩
 
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Twitterの効用例」  2012年6月29日(金) No.384

2012-06-29 20:05:32 | 原発事故
中国時間午後8時、
GOOのHP画面上に小さく「反原発デモ10万人」の文字発見。クリック。


「反原発デモ 10万人」の話題- いまトピ 1,750
話題の発生時刻: 2012年6月29日(金) 19時9分
首相官邸前で原発再稼働停止を訴える大規模なデモが行われている。参加者数は10万人に達するとの報道。
(参照元:twitter.com/#!/searc...)

編集者:いまトピ編集部


(なに!今やってんのかい。じゃあ、私もちょっと行ってみようかな)
と思いますよね、みなさん。はい、まだやってるかもよ。東京のヒトは行ってね~!


なんかパソコンてアナログっぽいわ。
でも仕方ない、ここは中国。
アナログメールで東京の息子に「行けたら行って」と送った。

アナログでもすぐ返事が来た。
「わかった!そこ、梶くんも行ってるかも知らん。」と。
梶くんとは、元ブルーハーツのドラムスの梶くんです。
先週はアジカンの後藤くんが行っていたという。
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