一地方である兵庫県の知事選挙が、これほどまで引っ掻き回されたのは前代未聞だ。
日本全国を見てもこういうことはかつてあったのだろうか。
嘘、デマが大手を振って通り、それを多くの人々は信じて踊らされている。
兵庫県民の一人として、この有様を心から憂える者である。
去るアメリカ大統領選でトランプが、
「オハイオ州の町では移民がペットの犬を食べている」とデマを流した事があった。
多くの人々はそれを信じた。オハイオ州当局には庁舎爆破予告まであった。
しかし、その町スプリングフィールドで、
ペットが移民に食べられたという被害届は一件もないという。
この事件で移民排斥の感情が全アメリカに拡散された。
トランプ側の側近が後日、
「確かに嘘をついた。だがこれで多くの国民が移民問題を考えるようになったろう」
とうそぶいたそうだ。
今、兵庫県の選挙戦でもSNS等で根拠のないデマが大変な勢いで拡散されている。
斎藤元知事の周りには毎日大変多くの観衆が集まり、
同じ顔触れ(追っかけ?)も多いという。
そのうちの誰かがXにこう流す。
「今日、斎藤さんの口から直接聞いた。パワハラは絶対にやっていない。
間違ったことは一切ない、と。」
それを見聞きして(なんだ、そうだったのか。今までマスコミが騒いだのは
既得権益を守る勢力が斎藤さんを陥れようとしていたんだ!斎藤さん、可哀相)
と信じる人がとても多くいる。
何やってんだか……。
この3月からこっちの斎藤知事問題で私が一番信用できると考えるのは、
県職員へのアンケート結果だ。
一人(あるいは特定少数)ではない全職員を対象にしたアンケートで
斎藤元知事がパワハラをしたのを
目撃等で直接知っていると回答した人は140人(表:Q7のA)、
目撃した人から聞いたのは800人(表:Q7のB)。
斎藤氏は「私はパワハラしたことはない」と演説しているそうだ。
しかし、アンケートの数字は斎藤氏の言葉とは真逆だ。
また、斎藤知事が贈答品を受け取っていることを
直接の見聞で知っているとの回答は94人(表:Q4のA)、
目撃した人から聞いたのは296人(表:Q4のB)
県の多くの職員たちがウソつきなのか、斎藤元知事がウソつきなのか。
もし、こんなにたくさんの職員がウソつきだったら、
兵庫県てどーゆー県なの、
と他の都道府県の人々から日本一の「ダメ県」認定を受けるだろう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます