毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「たそがれ泣き」No.1868

2017-02-03 13:56:47 | 自分事情

☝3歳の孫娘と私の合作・アンパンマンのパン(焼く前)

☝焼いたあとのアンパン、アンパンマンパン、雪だるまパン。


自分が2人の子どもを育てた技はとっくの昔に忘れてしまった私ですが、

3歳の上の娘と生後4か月の下の娘を抱えて奮闘努力している娘夫婦を見るにしのびず、

日本に帰ってからできる限り毎日、夕食の支度に行ってあげています。

なぜ夕食かと言うと、生後4か月の次女が朝からずっと機嫌がいいのに、

夕方になるとなぜか火が付いたように泣き出すからです。

「こういうのを『黄昏泣き』って言うねんて。」と娘は言いますが、

泣く名前が分かったからと言って、

解決策はただひたすらおんぶか抱っこしてウロウロ歩くしかありません。

そして、抱っこばかりしていてはご飯の支度も、洗濯物の取り込みも、

な~んもできません。

冬休みだけの短期間だけでも、このけなげな若夫婦の助けになりたくて

手伝いを申し出たというのが事情です。

 

このボランティア活動は、楽しくてたまりません。

なぜなら、もうペラペラと日本語を話すようになっている3歳の孫娘の、

言葉や仕草は相当面白いのです。

 例えば、イチゴのロールケーキが大人の分も入れて4個、それぞれのお皿に並べてあると、

すごい勢いで自分のケーキのイチゴを食べ、あとは大人たちのケーキをじいっと見つめて、

「ちさちゃん(自分のこと)、イチゴないから~。」と、

とても残念そうに言います。

聞こえないふりをしていると、何度も悲しそうに同じことを言います。

「ちさちゃんはもう自分でたべちゃったからないんやろ。

みんな、これから食べるんだから~。」

と言うと、また「でも、イチゴないから~。」と。

その、悲しそうな表情や言い方には心から笑いたくなります。

 

トイレでウンチができたときも、

「トイレでうんちできたよ~~!」と、これ以上ないという明るく爽やかなアピールをします。

今日は保育園で習ってきた節分の歌を歌ってくれました。

♪オニは外 福はうち パラパラパラパラ豆の音

オニはこっそり 逃げていく~~♪

2番も歌っていましたが私が忘れてしまいましたよ。

 その後、お父さんが帰ってきて、オニのお面をかぶり、

「オニだぞお~~!」

と言っただけでちさちゃんは大泣きし、泣きながら豆をポリポリ食べていました。

 

白菜にくっついていた虫を小さい容器に入れて置いたら、何度も

「青虫さん、どうしてる?」と

興味深く見る姿を見るだけでも虫好きの私は楽しい気持ちになります。

 

こんな子どもと大人の暮らしは、日々世界中で繰り広げられていることでしょう。

アニメ「この世界の片隅に」の主人公すずさんの真似をして、

「ありがと、この世界の片隅に、こんな子どもたちをさずけてくれて。」

と誰に向かっていうわけでもないですけど、心で呟いてしまいます。

この子たちを絶対に悲惨な目に遭わせたくはありません。

この気持ちはどの国のどの大人たちも同じです。

今、難民として苦難を強いられている子どもたち、

いつ爆弾で殺されるか恐怖の中で暮らしているパレスチナの子どもたち、

貧困で十分なことをしてもらえないこどもたち、

どこに生まれるか、子どもは選べません。

大人は、子どもを安心した環境で育てる責任があります。

我が孫たちを見るにつけ、

苦しむ子どもたちや辛い親たちの存在もいつも思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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