毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「辺野古基金にホンモノの貧者の一灯」2015年4月12日(日)No.1133

2015-04-12 09:54:20 | がんばろう沖縄

私ができること…、

スーパーに買い物に行く回数を減らし、

電車を使う外出も計画的に、

レストラン等の利用は極力減らす。

その分を貯金して辺野古基金に回せる。

毎月7万9000円の年金暮らしでも、それくらいはできる。

沖縄在住のすいーと雑記帳とっこの独り言 さんから

下の呼びかけがあった。

よっしゃ、まかしとけい!

 

―――――――――――――――転載ここから

「辺野古基金」が創設されました。ご協力よろしくお願いします                  4月10日 FRI  23℃

  先日、大浦湾で操船中に持病の腰痛が出て、以来難儀しているチョイさん。今日も辺野古での船長はお休みさせてもらって、シップを貼ったり、飲み薬を飲んだりしながら家で養生しています。(昔、仕事で腰をひどく痛めたことがあって、それ以来、疲れた時などによく腰痛が出ます) 早くよくなって抗議船に復帰できればいいのですが、無理は禁物。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    

 琉球新報2015.4.10

昨9日、米軍普天間飛行場の移設にともなう辺野古新基地建設の阻止を目的とした「辺野古基金」が創設されました。

以下に「基金設立趣意書」と、振込先の口座をあげます。                                                            どうぞ協力をよろしくお願いします。       

ーーーーーーすいーと雑記帳とっこの独り言

http://blog.goo.ne.jp/tokuko_2007/e/f6d73f458195c8a25a2570beb7904b50

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「施芳芳さん、広東外語外貿大学院合格の弁」2015年4月11日(土)No.1132

2015-04-11 21:22:44 | 中国事情

 

 ↑広東外語外貿大学敷地内のシェークスピア像。どこの国の学生もやることはほぼ同じですね。

シアトル市キャピタル=ヒルにあるジミー=ヘンドリックス像はギターをかき鳴らしながら、

いつも煙の出ている煙草をくわえて(させられて)いました。

――――――――――――――――――――――――――――――

合格のニュースを知って、私の心の中は感謝の気持ちでいっぱいです。

先生、劉思てい先輩、劉えい先輩、洪文芳先輩、そして、私の彼氏、

本当にありがとうございました。

私一人では絶対こんな結果になることはありえません。


私は自分の能力以上のことにチャレンジしました。

そして、今、一時成功しました。

しかし、本当にまだまだだとしみじみわかっていますので、

今後はもっともっと先生の指導のもとで勉強したいです。

 

今の広東省の天気は夏のようになっています。

夕方、両親と一緒に散歩に行きました。

風が涼しくて、気持ちもよくなりました。

 両親は私に「『父』と『母』は日本語でどう呼びますか。」と聞きました。
                                                                           「『母』は『ハハ』って笑うみたいね。」と言いました。                                        

父さんはさらに「じゃ、『私の父』はどう言いますか。」と聞きました。
                                                                                      幸せな毎日です。

私の母は子どもの時、ただ一年ぐらいの勉強しか受けていません。

学校に関することはほとんど分かりません。

なので、十年以上も広東省で働いていますけど、

広東外語外貿大学の名前は全然知りませんでした。

私は両親に学校、大学院、卒論などのことを説明しました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・                                                                  遅くなりました。では、お休みなさい。 ー施芳芳

 

↓施芳芳さんのご両親が出稼ぎで滞在している広東省東莞市管内の村。

名前は新穏村(旧村)。池か川で洗い物をしているのどかな様子。

多くの家は新村に引っ越し、空き家が多いという。綺麗な村だなあ。

 

 

  

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「靖国裁判傍聴に行き『服も汚いし、顔も汚い』と言われた)驚(」2015年4月10日(金)No.1131

2015-04-10 20:20:42 | 日本事情

今日は安倍靖国裁判口頭弁論の第5回目だった。

集団原告人の一人である私は、大阪地方裁判所まで近いこともあり、

たとえTOEICが迫っていようが、熱があろうが、毎回欠かさず出かけて行く。

今日も裁判所前に着いたら、

いつもより若干傍聴希望者が少ないようだった。

(今日は傍聴できるかも知れない)と思った。

もしできたら2回目だ。そんなにワクワクすることでもないが、

ただ出かけて行って抽選に漏れて、

帰りにお初天神に寄って帰るのが常態になってきたので、

人数の少ない今日はこの状況を打破できるかと期待したのだ。

 

傍聴抽選を待つ人々はくっきり2グループに分かれる。

原告側と被告側だ。

今日、私は意図せず、被告側の人々の傍に立って、本を読んでいた。

従って、自然に会話が耳に入った。

大体、汚い恰好をしているのはムコウだ。格好も汚けりゃ、顔も汚い。

消えろっちゅうねん。日本の恥や。

あいつらの時代は終わってるんや。

と言う男がいた。

同意の声はなかった。

私は本から顔を上げて、どんなきれいな顔の人がこういう発言をするのか

上から下まで見てみた。

60代後半から70代と思われる、やや背が高い、中肉の普通のお爺さんだった。

視線が合い、顔の表情に傲慢さとほんの少し臆病っぽさが見えた。

服装は、黒いスーツとその上にコートを着ていた。

オフィシャルとして普通だ。

(それがきれいなのか!)と誰しも疑問に思うだろう。

私も(服も顔も「きれい」とかいう範疇ではないな)と思った。

 

靖国裁判で傍聴人たちをグループ分けするのは簡単だ。

被告の安倍首相・靖国神社側ピープルは男はみな黒系スーツ、

女は自民党の女性閣僚みたいな恰好が多い(化粧をして声でかい)。

(なんだ、こんな格好で我々を見下すのか。しかし、確かに

金持ちには見えるなあ)と私は思った。

翻って、我が原告側の服装はどうだろうと見ると、

弁護士以外はみんな、まあ、いいように言えばカジュアル、

男性はカッターシャツ、ジーンズに

ヤッケ、ブルゾン(ジャンバーと言った方がぴったし)といった出で立ち。

女性は好き勝手な恰好で、被告側に比べ化粧していない人が多い。

朝起きてダッシュで出かけてきたのだ。

そんなことがなんだってんだ、といった風情だ(当然私もその一人)。

そして決定的なのは、

我々原告側は(弁護士を除き)、何となくヨレヨレの服なのだ。

これを被告側傍聴希望の男は指摘したのかも知れない。

「ヨレヨレ=貧乏=汚い」という感覚は金持ちの人間の感覚だ。

1970~80年代に多くの日本人が、アジアの国から来た人たちを

その感覚で見ていた。

日本の子どもたちがそうした大人の感覚を真似て、

中国から来た子によく「ダサー」という悪口を言っていたのを私は覚えている。

 

今、日本国内にその構造がある。

そうか、私たちは当時のアジアの仲間たちと同じなのだ。

そりゃ、好きで貧乏やってるわけじゃないけど、

カットされた年金だけで生きて行くには

ヨレヨレだって、着ているだけエライんだ。

被告側は私たちから金をむしり取って楽する1%選民、

あるいは、それに付き従う者どもだ。

ヨレヨレで上等だ。

今度、傍聴に行くときは莚(むしろ)旗でも着込んで行こうか。

 

傍聴にはまたはずれた。

帰り、お初天神(下の写真)によって、

十三で降り、淀川区役所で期日前投票をして帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「祝・江西財経大生の大学院合格」2015年4月9日(木)No.1130

2015-04-09 22:29:24 | 中国事情

最近、江西財経大学日本語学科4年生の2人から大学院合格の朗報が届いた。

一人は北京第二語言大学大学院日本文学専門(下手な手品が趣味の周文いくさん)、

もう一人は広東外語外貿大学日本語翻訳専門(方向音痴の施芳芳さん)だ。

周文いくさんは面接で試験官を笑わせ、見事合格を果たしたという。

まさか手品でも披露したんだろうか。

いやいや、苦労も笑い話にできる彼女の話術だろう。

試験に臨むまで、いろいろたいへんなことがあったようだ。

試験会場の北京では予約したホテルに行くと、

ダブルブッキングで既に彼女の部屋には誰かが泊まっており、

しかたがないのでそんなに高くない宿屋を探して、

彼女は北京の街をとぼとぼと彷徨ったそうだ。

ようやく見つけた宿屋は地下室で、

スカイプで私と話すつもりだったのが、インターネットに接続するのもままならなかった。

後日、送ってきたのがその地下室の写真。↓

トイレしかなく、シャワーも使えないボロ部屋だったというが、まあ、でもね、

合格したら、懐かしい思い出ですよ。

 

もう一人、施芳芳さんは、江財大の先輩で、

3年前広東外語外貿大大学院に進学した劉思婷さんの寮に泊まったので

街を徘徊しなくてもよかった。

首都北京から遠く離れ、独自の開明的気風溢れる広州市にあるこの大学院は

中国で三つしかない日本語専門の博士学位が取得できる大学院の一つだそうだ。

沖縄から帰った日の晩、翌日が面接試験だと聞いていたので、

私は周文いくさんと施芳芳さんにSKYPEで発音・アクセントなどの最終チェックを

してあげる約束をしていた。

北京の周文いくさんは、インターネットが使えない地下室でだめだったが、

広州の施芳芳さんは大丈夫だろうとskypeで会話を試みた。

しかし、彼女からは

「先生、面接試験は今日終わりました……。

私は今、両親のもとに帰る途中です。」

との返事。

結局、お役に立てなかったが、2人とも受かって本当にヨカッタこと。

 

 

 

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「世間は女性政治家を何と心得ているのか(怒)」2015年4月8日(水)No.1129

2015-04-08 17:20:03 | 日本事情

今月12日(日)、多くの地方自治体で選挙があり、

私の住む大阪市淀川区でも部屋の中まで候補者の名前を連呼する声が聞こえてくる。

一体、どんな立場で何を主張をしているのかは車上の声からはわからない。

ただ政党名が言われた時だけ、(ああ、大阪××の会か、ほなやめとこ)となる。

近年、私は選挙公報を実に丁寧に読むようになった。

投票には何があっても必ず行く。

若い頃は(どうせ投票したって世の中変わらん)とか思い、棄権することも多かった。

なぜ変化したか。

世の中をこれ以上酷く変えたくないからだ。

 

数日前、親しくさせていただいている先輩から封書が来た。

大阪市ではない近隣の市会議員選挙の女性候補のことを話題にしてはった。

それによると、昨今の選挙の動向は、

「若くて、見てくれがよく、母であること、妻であることを売りにしている女性」

が当選する傾向が顕著だという。

有権者っていうか、日本人は女性政治家に何を求めているのか、

私は情けない。

女性政治家は女優やアイドルではない。

母親や妻であることも必須条件ではない。

自分の個性を生かして正しく高邁な政治活動をすれば、

それ以上何を求めることがあろうか。

「そこそこの年齢で、独身、顔容姿も地味、子どももいない女性は不利」だなんて

あんまり女性を軽く見てはいないか。

 

そこで、先日から話題になっている上西小百合議員だが、

もともと、大阪維新の会が候補に選んだのだ。

どんな基準で?あんな基準だ。

 

↓見てください。橋下さんの浮かれ方。

上西さんは言葉少なく、喋りは橋下市長にお任せ。

こんな人を推薦したんだから責任取るのは橋下さんでしょ。

街頭演説にて

 

上西議員にもまったく感心しないが、それ以前にそれを自分の持ち駒として使った

橋下徹が、例によって自分の責任を上西本人にのみ被せて、言い逃れをしている。

彼はいつもそうだ。いつも自分以外の誰かが悪いと言う。

 

私は『浪速のエリカ様』だのとチヤホヤされて政界に船出し、

今はボロカス言われている(当然だが)上西小百合議員に言いたい。

「上西、今からが根性の見せ時だ!

もし、考える力があるなら、トカゲのしっぽ切りされた自分の存在を

もう一度振り返って見ろ!ただ利用されただけじゃないか!

チヤホヤされて舞い上がっているのが女性政治家の仕事ではないと

今こそ思い知って、ゼロから再スタートしなさい。

辞任しない』とがんばる根性があるのだ。

どうしたら国民の税金を無駄遣いしないで済むか、

どうすることが国民のために働くことなのか、真摯に自分と向き合え!

目えパチパチもクネクネもいらん!」

 

 

 

 

 

 

 

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「翁長沖縄県知事と菅官房長官の会談」2015年4月7日(火)No.1128

2015-04-07 22:18:36 | がんばろう沖縄

 

Hiroshi Matsuuraさんの写真           
 
 

翁長沖縄県知事と菅官房長官の会談で、

沖縄県民の積年の想いを代表して述べた翁長さんの発言は、

60年代アメリカ公民権運動の中で全アメリカの良心を揺さぶった、

あのM.L.キング牧師のスピーチを思い起こさせた。

下の二者の発言を比較してみよう。

その際、(もし、自分が沖縄県民だったら…)と、

沖縄の歴史、沖縄人の思いを自分の身に引きつけて考えられるかどうか、

それが理解の分かれ目だと思う。

私たち個人は国家ではない。一人の庶民だ。

一つの島全体が国家の都合のための生贄になるのだ。

ましてや、一庶民など国家にとってはゴミ未満だ。

そういう国だったし、現在もそういう国であるのが日本国だ。

菅長官は沖縄県民が見えていないし、見ようともしない。

ただただ、日米政府の都合ばかり。

さもしいのは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンまでちらつかす根性だ。

沖縄県民を愚弄するにもほどがある。

翁長さんの話には品格と住民の立場に立つ血の通った思想がある。

政治家としてどちらが信頼に足るか、誰が見ても即座に分かることだ。

―――――――――――――――――――――――――――――――

↓翁長知事の発言↓

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-241475-storytopic-3.html

↓菅官房長官の発言↓

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-241474-storytopic-3.html

――――――――――――――――――――――――――――――――

もう一つ、嬉しいのは愛知・長野の2市村議会が、

辺野古移設計画を進める政府に対し、

「中央と地方の対等をうたう地方自治を侵害しかねない」

とする請願・陳情を採択したことだ。

両議会は、昨年の選挙で沖縄県民が移設反対の民意を示したとして、

政府が沖縄との話し合いを進めるよう求める意見書を安倍首相らに送った。

(朝日新聞デジタル 2015年4月3日http://www.asahi.com/articles/ASH415FXXH41TPOB004.html )

この2市村議会に続き全国の地方自治体が、

今般の国家による地方自治の押し潰し画策に対して

断固たる抗議の声をあげるべきなのだが……。

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「『これでも民主国家?』ーよく書いた!毎日新聞」2015年4月6日(月)No.1127

2015-04-06 19:09:33 | がんばろう沖縄

政府がメディア報道を規制する以上に、

メディア自身が政府に尻尾を振り、政府に批判的な報道をしなくなっている。

メディアが政府に擦り寄って批判的報道を控えたら、

情報が制限された国民はものごとを多面的に考えられなくなる。

つまり、国民がまるで宗教信者のごとく政府を信じ従う状態が現出する。

今の日本がそれだ。

しかし、メディアの良心がちらりと見えるときがある。

今日の毎日新聞東京夕刊もその一つだ。

地方在住でこの夕刊を読むチャンスがなかった日本の人々や、

中国の学生たちに、こんな記事を書いている新聞も(東京新聞以外に)

まだ日本に現存していることを知ってほしい。

報道現場で、踏ん張っている良心の記者たちの姿が見えてくる。

――――――――――――――――――――――――――――

特集ワイド:国VS沖縄県、普天間移設問題で緊迫 これでも民主国家?

毎日新聞 2015年04月06日 東京夕刊

5日に初会談した翁長雄志知事(右)と菅義偉官房長官。翁長知事の厳しい言葉を聞いてもなお、国は「粛々と」工事を進めるのか=那覇市で、野田武撮影
5日に初会談した翁長雄志知事(右)と菅義偉官房長官。翁長知事の厳しい言葉を聞いてもなお、                                国は「粛々と」工事を進めるのか=那覇市で、野田武撮影
 
 
  米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古沖への移設問題をめぐり、国と県が互いに「法廷闘争」をも辞さない異常事態になっている。                                                                      翁長(おなが)雄志(たけし)知事が移設作業中止を沖縄防衛局に指示したのに、農水省が「指示の執行停止」を決定し、作業を強行しているためだ。                                                               5日には菅義偉官房長官と翁長知事の会談が行われたものの、事態は変わらず、作業現場周辺では移設反対の住民にけが人まで出る緊迫した状況が続く。                                                         これが、先進国、民主主義の日本の姿なのか。おかしくないか。【構成・吉井理記】
鎌田慧さん
鎌田慧さん

 ◇県民分断、まるで植民地支配 鎌田慧さん(ルポライター)

 昨年の名護市長選、同市議選、知事選、衆院選で、民意はいずれも「辺野古移設反対」を示しました。                                                                        これほど強い「ノー」を無視して強行するのは、沖縄への蔑視、軽視からでしょう。                                                       沖縄侵略。                                                                                 僕は今の安倍政権の沖縄に対する攻撃をそう表現します。

 反対派は、名護市辺野古の「キャンプ・シュワブ」前のゲートで座り込みを続けています。                                                                     そのゲートを固めるガードマン、移設工事の関係者、防衛省関係の国の出先機関……地元の人たちがたくさんいます。                                                                                                               安倍政権は工事を強行することで、県民の分断を図ろうとしているのでしょう。                                                                              かつての植民地支配の手口と同じではないですか。

 5日にようやく菅官房長官が沖縄を訪れて翁長知事と会談しましたが、事態が動く様子は見られない。                                                                       菅官房長官は基地反対で盛り上がる沖縄の「ガス抜き」をもくろんだだけです。                                                                        安倍晋三首相が今月末に訪米しますが、その前に米国に「問題解決に努力している」と見せかけるポーズでもあるでしょう。

 でも、僕は「ガス抜き」になるなんて思いません。                                                                                                    僕は1975年の沖縄国際海洋博覧会のころから沖縄を取材していますが、沖縄の人は本当に怒っているんです。                                                                                                                                        5日の会談で「(政府の言葉は)上から目線」「普天間も含め、基地は土地を強制接収された。普天間は危険だから、危険除去のために沖縄が(辺野古で)負担しろ、と。                                                                                             こういう話がされること自体が政治の堕落だ」との翁長知事の激しい言葉に表れています。                                                                                              なぜこれほど怒っているか、戦争や基地の歴史も含め、本土側は考えるべきだ。

 戦争中は本土決戦の捨て石にされ、戦後は日本から切り離され、やっと復帰すれば今度は基地の押し付けです。                                                                                  県民が長年の差別構造に「ノー」を突きつけ、誇りを守ろうとしているのが今の状況。                                 ことここに至った以上、政府がまず引く、作業を中断するしかありません。

嘉田由紀子さん
嘉田由紀子さん

 ◇地方自治の危機だと思う 嘉田由紀子さん(前滋賀県知事)

 私は翁長知事と面識はないし、辺野古に行ったこともありません。                                             だから軽々にこの問題に発言はできません。

 それでも、です。

 翁長さんが建設作業の停止を沖縄防衛局に指示(3月23日)した時の会見をテレビで見て、思わず拍手しましたよ。                                                                                   国と対峙(たいじ)してモノ申すことがどれほど大変か、滋賀県知事時代の経験で骨身に染みているからです。

 2006年に知事選に立候補したのは国が進めるダム建設に強い疑問があったからです。                                                                                                                       人口減で利水用のダムはもう必要ない。                                                            水害対策なら別の手段がある。                                                                なのに、とにかくダムを造るという。                                                           おかしい。その思いからです。

 就任後、知事として計画を凍結させましたが、国はさまざまな横やりを入れてきた。                                  例えばまさに県議会でダム計画の是非を審議している最中に、国は建設中止への反論を記者発表しました。                                                                                   明らかな地方自治への介入です。                                                                造ることそのものが目的化しているから、そんなことをする。

 基地問題と構図が似ていませんか。                                                                基地もダムも原発も、国は「公益」を理由に押し付けてくる。                                                 若狭湾沿岸に並ぶ原発で事故が起き、放射能汚染が広がれば琵琶湖は元には戻らない。                                                     原発に代わるものはあっても、琵琶湖の代わりはない。                                                  だからこそ徹底した議論が大事なのに、地方の声を聞こうとしない。

 翁長知事や沖縄県民も、思いは同じではないでしょうか。                                             もう沖縄の海を壊してほしくない。                                                               基地を広げてほしくない。                                                                   基地経済なしで十分やっていける。                                                                沖縄らしい誇りある豊かさを求めたい−−。                                                              滋賀県らしい豊かさを追求したいという私たちの願いと、似たものを感じます。                                       私が翁長さんであれば、同じ停止指示の決断をしたと思う。

 それに横やりを入れてきたのが国です。                                                          これは地方自治の危機だと思う。                                                                 全国の知事はどう考えているのでしょうか。                                                        あまり聞こえてこないのが気になります。

 ◇独裁とどこが違うのか 目取真俊さん(作家)

 一言申し上げたい。日本政府や本土のみなさん、あまりに虫が良すぎませんか。

 日米安保条約では米軍が日本を守る代わりに、基地を提供する義務があります。                                でも義務はほとんど沖縄が負っている。                                                                 安保の恩恵には浴したいが義務は負いたくない、ということですか。                                              この事実を直視したくないから、本土の人もメディアも問題を見ないようにしている。

 みなさんが見たくないものに戦争の歴史がある。                                                     4月1日は米軍が沖縄本島に上陸し、沖縄戦が始まった日です。                                              地上戦を経験した沖縄人は、軍隊が民衆を守るものではないことを肌感覚で知っている。                                                                        銃殺、食料強奪、暴行……米軍より日本軍のほうが怖かった、という話もある。                                  私も身近に聞いて育ちました。

 本土では基地問題は安全保障や政治の問題でしょうが、沖縄では日々米軍車両やヘリを目にする生活の問題です。                                                                               さらに戦争体験や沖縄人としての誇りも絡み合い、基地問題という言葉が持つ重みが違う。                                                                                     この認識がないと沖縄と本土の断絶は埋まりません。

 かつて沖縄が本土復帰を願ったのは日本国憲法の下で暮らしたかったからです。                                 人権が保障され、9条がある。                                                                    なのに今や集団的自衛権行使が容認され、9条も危うい。                                                    このまま日本にいて沖縄人は幸福になれるか、というのが我々の率直な思いです。                                 菅官房長官は「粛々と」と繰り返します。                                                         つまり聞く耳は持たないということ。                                                            独裁国家とどう違うのでしょう。

 「日本は民主主義だ。だから沖縄も国全体や多数の国民のことを考えろ」と言う人がいます。                                                                民主主義は公正、公平を前提に、等しく義務を負い等しく権利を享受する制度。                                    義務を少数に押し付けるのは暴力です。                                                             民主主義を口にする人は、公正、公平を前提にしているのか?                                                沖縄人は、そこを問うているのです。                                                                安倍政権の下、民主主義の前提がここまで崩れていることを自覚すべきではないですか。

==============

 ■人物略歴

 ◇かまた・さとし

 1938年青森県生まれ。91年「六ケ所村の記録」で毎日出版文化賞。著書「沖縄 抵抗と希望の島」など多数。

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 ■人物略歴

 ◇かだ・ゆきこ

 1950年埼玉県本庄市生まれ。京都精華大教授などを経て2006〜14年滋賀県知事。現在はびわこ成蹊スポーツ大学長。

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 ■人物略歴

 ◇めどるま・しゅん

 1960年沖縄県今帰仁村生まれ。97年「水滴」で芥川賞。小説のほか「沖縄『戦後』ゼロ年」など評論・エッセー多数。

http://mainichi.jp/shimen/news/20150406dde012010003000c.html

 

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「Cocco:基地問題をなくせるなら私が生贄になる…」2015年4月5日(日)No.1126

2015-04-05 10:11:58 | がんばろう沖縄

「沖縄の民意が反基地だとは思わない」と言い放つ管官房長官。

選挙という選挙で、全て反基地を主張する候補が民主的に当選した沖縄に

投げつける民意無視100%のこの言葉!

暗いのは顔の表情だけではなかった。

 

管長官や安倍政権を支持する人に、

そして、

「沖縄の基地を撤去するって、じゃあ、どこに持っていくって言うわけ?」

「沖縄県民はワガママ、反日で国益を損じる」

「ジュゴンと人間とどっちが大事じゃっちゅねん」

と言う人たちに、

沖縄出身のCoccoの言葉に耳を傾けろ、と言っても無駄だろう。

しかし、(基地問題?よくわからん。

でも、沖縄の人たちの言い分もわかる)と感じる人には、

私と一緒に、下の文を読んでもらいたい。

そして、読み終えたあなたに、

私は「他人事と思わず、一緒に基地問題を考えていこう」と心から呼びかける。

 

―――リテラ2015.4.4.より

沖縄いじめの首謀者・菅官房長官よ、この声を聴け!

基地問題をなくせるなら私が生贄になる                                    …Coccoが吐露した“引き裂かれる沖縄”の哀しみ

 

cocco_01_150404.jpg
Coccoのミニアルバム『パ・ド・ブレ』(ビクターエンタテインメント/2014年)

 菅義偉官房長官がついに本日・明日と沖縄を訪問、翁長雄志・沖縄県知事と会談する予定となっている。議題はもちろん、米軍普天間基地から名護市辺野古への県内移設問題だ。

 先日も翁長知事は沖縄防衛局に対して辺野古沿岸部で行っている調査に作業中止指示を出したが、これを菅官房長官は「翁長氏の指示はまったく公平性がない」と3月29日に放送されたBS−TBSの報道番組内で批判。さらに今月4月2日の記者会見では、「普天間飛行場の危険状況について知事がどう考えているか」「辺野古移設に反対する人もいれば、逆に普天間の危険性除去、1日も早く解決してほしいという多くの民意もある」と発言した。まるで辺野古移設に反対している人が普天間の危険性を放置しろと、普天間派と辺野古派が対立しているかのような言い草だ。

 だが、これは悪質な論点のスリカエだ。地元紙「琉球新報」と沖縄テレビ放送が2014年11月の沖縄県知事選を前に行った世論調査では、普天間飛行場の移設問題について「国外に移設すべきだ」が28.7%、「沖縄県以外の国内に移設すべきだ」が22.8%、「無条件に閉鎖・撤去すべきだ」が22.3%と、73.8%の人が沖縄県内への移設に反対している。「普天間か辺野古か」ではない。7割以上の人が「普天間も辺野古もNO」、これが沖縄の民意だ。そして、「普天間基地、県外・国外への移設」を掲げた翁長氏を知事に選んだ。

 こうしたほんとうの“多くの民意”を、菅官房長官は一切無視しているのである。さらに、普天間をもちだすことで、再び県民の分断をはかろうとする――。

 このような沖縄いじめといってもいい政府のやり口がいったい沖縄に何をもたらすのか。私たちはもう少し真剣に考えるべきだろう。実は、ひとりのアーティストが、たんなる基地反対を超えたもっと奥深いところにある沖縄の問題を訴えている。

 そのアーティストとは、ミュージシャンのCocco。人気絶頂だった01年に突如、音楽活動の休止を発表し、その後は絵本の出版や沖縄の海を清掃する「ゴミゼロ大作戦」を企画するなど、精力的に活動。音楽活動を再開する一方、写真展を行ったり舞台で主演を務めるなど、表現範囲を広げている。自身の生まれ故郷である沖縄に対しては思いも深く、以前から沖縄に言及することは多かったが、普天間基地の県内移設問題についても、2010年にスタートした「沖縄タイムス」の連載第一回目で言及している。

 その記事のタイトルは、「もしも願いが叶うなら」。このなかで語られるのは、新聞の読者欄で「ジュゴンより人間の命大切」という辺野古移設を望む人の投稿記事を、Coccoが“わらわらと泣いて”読んだエピソードだ。

〈皆、沖縄を愛している。愛するが故に、皆意志がある。県内で対立するのも、県外に向かって叫ぶのもすべては皆が沖縄を想うが故だ。もともとの犯人捜しをしたってもうしょうがない。
 最初から基地がなければこんなことには…、なんてそんな“たられば”の話では前に進めない〉

 そう述べたあと、Coccoはいう。〈私は、生け贄になりたい〉と。

〈たとえば私を白い布でぐるぐる巻きにして海に投げ入れるもいい。機関銃で撃ちまくって、家族が確認できないほどの肉片にするのもいい。これが終わるなら、この問題がもう終わるなら、そのために“生け贄”が必要だとすれば、私は真っ先に手を挙げよう〉

 もちろん、Cocco自身もこの考えが〈誰もそんなこと望んじゃいない〉こともわかっているし、稚拙な思考回路〉〈どうしようもないナルシストな発想〉であるとも認めている。それでも“生け贄になりたい”と言うのは、それだけ基地問題の根が深いからだ。

〈誰に託せばいいのかなんてもうわからない。誰を信じればいいのかもわからない。
 泣いて叫んで走り回っても私に山を動かす力はない。誰かの“愛してる”が、万人にとっての正義になり得るわけでもない。誰かの愛が故にこの島は揺れ続ける〉

 Coccoの思いの切実さは、10年ほど前に出版されたエッセイ集『想い事。』(毎日新聞社刊 11年幻冬舎で文庫化)にも表れている。幼い頃の沖縄での楽しかった思い出、夢見ていたバレリーナ。家族や日常を描きながらCoccoの“想い”は沖縄へ、そして基地へと向かう。

 辺野古近くにある「ジュゴンの見える丘」という美しい場所がある。Coccoは悲しいことがあると何度かその丘に立ちジュゴンを待った。しかし基地が出来たらジュゴンは絶滅し、景色も変わる。

〈その丘の向こうにヘリポートが建設されれば
 私たちはまた一つ景色を失う
 そもそも度重なる環境破壊や水質汚染によって
 ジュゴンが帰ってくることなどもう無いのだろうと
 覚悟はできていたはずなのに
 最後の細い祈りが断たれた気がして、泣いた〉

 だが、かつてのCoccoの想いは基地反対ではなかった。彼女にとってその「出会いは絶対だった」という“彼”の存在があったからだ。

〈父親の記憶が朧げなその人は
 米国軍人と沖縄人の間に生まれたアメラジアンだった〉
〈私はその人の側で、愛する沖縄が容赦無く 
 彼に過す仕打ちを見てきた。
 誤解を恐れずに言うなら基地の存在を否定することは
 彼の存在を否定することだ〉

沖縄は基地という問題によって、あまりに多くの軋轢を抱えてきた。「普天間では事故が絶えないから海上の辺野古に移せばいいのか」「では、ジュゴンが暮らす豊かな自然を引き換えにしていいのか」「基地をなくせば経済的な利潤を得られなくなるのではないか」……。前述したように、県民の民意は県内への基地移設反対だが、そのなかで、多くの県民が引き裂かれるような思いを抱えているはずだ。基地に賛成か反対か、ときとしてその答えが、隣近所との付き合いにも、職場での立場にも、親きょうだいとの仲にも影響をおよぼすことだってある。

 Coccoは、基地に対して“YES”も“NO”も言えなかったという。しかしそれは、答えがないからではない。

〈“YES”も“NO”も私は掲げてこなかった。
 こんなの戦時中で言うなら間違いなく非国民だ。
 でも“YES”か“NO”かを問われることは
 残酷だという事を知ってほしい。
 返還とは、次の移設の始まりで
 基地受け入れのバトンリレーは終わらない。
 どこかでまた戦いが始まるだけのこと〉

 沖縄から基地がなくなっても、同じような争いがまた別の場所で生まれてしまう。だから、“YES”も“NO”も言えない。──このように沖縄にだけ苦しみと悲しみを押しつけながら、国はその是非と真剣に向き合うこともなく、そしていま菅官房長官は“基地移設は民意”などと詭弁を吐いて、見て見ないふりをしている。基地問題で沖縄の人びと引き裂いてきたのは、ほかでもない、日本だ。

 Coccoはこの文章をこう締めている。
 
〈私たちの美しい島を、
 “基地の無い沖縄”を見てみたいと初めて、願った。
 じゃあ次は誰が背負うの? 
 自分の無責任な感情とあまりの無力さに
 私は、声を上げて泣いた。
 誰か助けてはくれまいか?
 夢を見るにもほどがある。
 私は馬鹿だ。
 ぶっ殺してくれ〉

 この切迫した言葉ははたして菅官房長官に届くのだろうか。
水井多賀子

 

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「中国人学生から日本人へアンケート依頼」2015年4月4日(土)No.1125

2015-04-04 21:49:53 | 日本中国比較

 

江西財経大学日本語学科4年生の施芳芳さんの卒論テーマは

「《もったいない》に関する考察」です。

施芳芳さんは、その論文に関して次のようなアンケート調査をしています。

日本の皆さん、彼女に今の自分の感覚を伝えていただけませんか。

コメント欄に書いていただければ、彼女も中国で直接見ることができるでしょうし、

私(ブルーはーと)がまとめて送っても構いません。

アンケートは下の通りです。

―――――――――――――――――――――――――――――――――

《アンケートの目的》

私は中国江西財経大学日本語学科の学生です。

以前の日本人の先生がよく「もったいない」という言葉を使っていらっしゃったので、

日本人の「もったいない」感覚に興味を持ち、

調べて卒業論文にまとめたいと思うに至りました。

「もったいない」という感覚は中国にはありません。

今の中国は無駄に消費し、捨てることがとても多いです。

日本の伝統「もったいない」感覚から学ぶものは決して少なくないと思います。

それで、今の日本人もその伝統的な感覚を保持しているのか、

性差や時代による変化はないか、

あるとすればどのような違いなのかについて知りたいと思い、

アンケートを実施する次第です。

ご協力をよろしくお願いします。 

《質問項目》

1:自分の年代・性を選んでください。                                                 (10代以下・20代・30代・40代・50代・60代・70代以上) (女性・男性)

2:(もったいない)と思うのはどんなときですか。具体的に書いてください。

3:2の場面で、(もったいない)と思った時どうしますか。

4:ふだん、自分で節約していることを思いつくだけ書いてください。     

5:誰かに「もったいないから~しなさい」と指摘されたことはありますか。                              どんなときですか。 

6:5のとき、その指摘をどう感じましたか。また、どうしましたか。

7:「もったいない」という言葉はあなたにとって大切な言葉ですか。                                  また、今の日本社会で「もったいない」感覚はどのように位置していますか。                           自由に書いてください。 

以上です。                                                               ご協力、本当にありがとうございました。卒論は5月までにまとめます。                                        

江西財経大学外国語学院日本語学科 4年 施 芳芳

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「辺野古レポート(3)沖縄は反戦平和の学校―島袋文子さん」2015年4月3日(金)No.1124

2015-04-03 20:50:59 | がんばろう沖縄

ゲート前第2テントはゲート側の平らな歩道から追い払われて、

道路を隔てた向かい側に移動していた。地面が傾斜していて、

座っているだけで前方に滑っていきそうになるのを、足で踏ん張って耐える。

毎日座り込んでいたら、必ずや足腰が痛くなるだろう、

24時間テントに泊まり込んでいる人たちはどれほど疲労しているだろう、

そんなことが頭を過ぎる。

若者も多いが、年配者も負けず劣らず多いのだ。

27日の午前、辺野古の島袋文子さん(85歳)が杖をついて到着すると、

すかさず山城ヒロジさんがみんなに知らせ、

座り込む人々から拍手が起きた。

 島袋さんは、昨年11月20日、

ダンプの侵入を止めるためにサイドミラーにつかまったところ、

機動隊員に排除されて転倒し、怪我を負わされた。

なぜ85歳のオバアがこんな目に遭わなければならないのだろう。

 

普天間基地を返すという話が辺野古基地建設へとすり替えられた時、

はじめの反対運動の核になったのが辺野古とその周辺住民であり、

その中でもゆるぎない存在がお年寄りたちだった。

今、そのオジイ、オバアの多くが鬼籍に入ったか、

家族関係など様々な事情で離脱し、沈黙するようになっているが、

それは決して単純に基地建設賛成派に回ったことを意味しないという。

そんな中で、18年間、初心を貫き通している、

稀な存在が島袋文子さんだ。

戦争中、糸満の激戦地を大やけどを負いながら生き延びた体験が

絶対に揺るがない反戦平和の信念となっている。

機動隊員や米軍基地の警備員にも、

「あんたたちのために言っているんだ。

戦争になったらあんたたちはみんな死ぬんだよ」

と呼びかける反戦平和の生ける魂だ。

(参考:三上智恵の沖縄撮影日記 

http://www.magazine9.jp/article/mikami/14063/

 

そんな島袋さんに、私が、まいあがってしどろもどろで、

「写、写真を、私のブ、ブログに載せさせ、させられ・・…」

とモゴモゴお願いすると、ニッコリ笑って、本当に快く応じてくださった。

なんと包容力のある微笑み!

「安倍首相にいいたい。

あの血が混じった泥水を飲めるか。

沖縄に基地を押し付けるのではなく、

沖縄の基地を全部、東京のど真ん中にもって行け。」

(島袋文子)

 

↓島袋文子さん関連記事↓

東京新聞                                                                                                           http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015032802000138.html

連帯・共同21                                                                                http://rentai21.com/?p=1467

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「沖縄は最後は実力勝負になるだろう」2015年4月2日(木)No.1123

2015-04-02 21:08:47 | がんばれ沖縄

「沖縄は最後は実力勝負だろうね」

かもがわ出版の編集長の言葉は頷ける。

法律の範囲内で筋を通しても、

今の日本政府は数の暴力で法律までちゃっちゃと勝手にきめるのだから、

最後は、実力で徹底的非暴力抵抗するしかない。

名護市長、沖縄県知事まで逮捕される事態になっても頑張る

その突き抜けた正義の通し方に、私は賛同する。

そのとき、私もまた辺野古にいたいものだ。

 

↓かもがわ出版編集長のブログより

2015年3月31日

 沖縄に先ほど仕事のメールを出したら、「いま大浦湾の船の上!」って返事が来た。本当に毎日が緊迫しているよね。

この問題は、どこまでいっても、法律の枠内での争いにとどまっていると、形式的な合法性は国の側にあるということになる可能性が高い。                                                                                             前知事による埋め立て手続き許可に瑕疵がなかったかどうかを第3者委員会が検証し、承認を取り消す案が議論されているが、これとて防衛省が国土交通大臣に不服審査を申したてることができるため、今回、農水大臣が沖縄県の指示を停止したのと同じような結果になる可能性が高いわけである。                                                                                             しかも、もし法律の方に沖縄にとって有利なものがあったとしたら、国会における3分の2で法律を改正してくるだろう。

だから、結局この問題は、最後は実力勝負になると思う。                                                      身体を張って基地建設を阻止するという闘いになる。                                                        留置所の定員を何倍、何十倍も超えるほど警察に拘束される人が大量に出るとか、そのなかに県知事をはじめ沖縄の全国会議員、全市町村長、そして全国的な有名人が大量に含まれるとか、そういうふうになってアメリカや安倍さんがうろたえるという局面をつくりだしていくしかないだろう。

そういう局面がやがて生まれるとして、いま現在の闘いの意味がどこにあるかというと、その局面で身体を張った闘いに国民の支持が集まるようにするところにある。                                                国が「合法性」を売り物にしてきたとしても、「あまりにもひどいよね」「いくら合法でも国民多数の願いを踏みにじるのは民主主義とは言えないよね」「そんな合法性より憲法の原則の方が大事でしょ」と多くの人が思うようになり、拘留されている側への支持が広がることが、アメリカと安倍さんをうろたえさせることになっていく。                                                                     そういうことを頭の隅に置いて、現在の闘いを組み立てることが必要になっていくと思う。                                                                               現在は、本番の前の準備期間。(以下省略)http://www.kamogawa.co.jp/~hensyutyo_bouken/?p=1695

 

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「中国帰国者一世の快挙:79歳の高校卒業」2015年4月1日(水)No.1122

2015-04-01 11:50:35 | 中国帰国者

 

西井澄さんは、1936年3月25日高知県中村市川登生まれ。

澄んだ四万十川で遊んだ幼児の頃の思い出が、記憶にかすかに残っているという。

戦時中、国土拡張政策として国家が奨励した満州開拓団。

♪アムール川を北に見て大興安の東に 沃野万里の大満州 渤海の夢今何処 

咲きては散りし二千年  若き血潮と夕映えに誓って立てん 大楽土 ♪

(博堅氏提供)

というプロパガンダ曲まで作られた、その満州開拓団に、

1943年5月、高知開拓団として父母、自分(当時7歳)、妹の4人家族で参加した。

旧満州吉林省舒蘭県小城子に入植してみれば、沃野万里とは程遠い貧しい山奥で、

父母の労働は過酷を極めたという。

1945年7月、父が現地召集された。母は出産7日目だったので、

9歳の西井澄さんが一人で舒蘭県の駅まで見送りに行き、

父にはその後二度と会うことはなかった。

その一か月後からの母子による生死の境をさまよう逃避行、

中国人に拾われてからの生活、雨と雪の日だけ学校へ行かせてもらえた時期、

就職、結婚、出産、育児、文化大革命……、そして個人による自主帰国。

帰国後も語りつくせない苦労を重ねてきたが、

70歳を過ぎてようやく一息ついて勉強できる環境になった。

75歳で大阪府立大手前高等学校夜間部に入学。

79歳になると同時に、今年2015年3月、卒業した。

「人生で初めて、校長先生から直に卒業証書を手渡され、

人生で初めて、仲間たちに祝賀会を開いてもらった」

と語るわれらが大先輩、西井澄さんのこれからの人生に幸多かれと心から願う。

西井澄さんは自らの体験を

4月22日(水)午後7時~、阪急淡路のアジアセンターで話される。

主催:大阪自由大学・アジアセンター 

どなたでも参加大歓迎  

電話:06・6386・4575  

メール:kansaiforum@gmail.com

写真は3月29日「帰国者の友」(十三 ロマネハウス2F)でのお祝いの会の様子

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