まずは控えめな写真から。
小さい中にたっぷり詰まったお土産の数々。クリックしてください。
かんば材でしょうか。木曽塗のお弁当箱はいい飴色。
かしわや本店さんで買いました。彼女のお気に入りです。
ジャムの数々。新進気鋭のHarutaさんは、シナノゴールド(りんご)。
老舗の飯島商店では、かりんと三宝柑とあんずと、こちらも信州原材料を旨としました。
新しいお店のお姉様は、興味をもつと自然にあらわれる瞳の輝きをもっていて、
シナノゴールドの爽やかなおいしさを教えてくれました。
老舗の女店員さんは、奥ゆかしく、私たちの問いを受けるつどに丁寧な説明を
清楚ということばが静かに舞い降りるような微笑みととともに、話してくれるのです。
なお瓶の上にごろんとしているのが、ルヴァンンのバゲット。
北国街道に古い町並みを残した柳町で、
天然酵母をつかったパンを作るこの店は、上田で10年、我が家に近い代々木上原の店は
16年続いているそうです。
そう語ってくれた、ルヴァンの女性も、天然酵母を扱う人にやや偏見を持っていた私を
上手にいなしてくれる、そよ風なる笑顔でパンを包んでくれました。
右の寒仕込味噌を買った菱屋さんも柳町に店をかまえています。
美しくほほえむ女将が試飲させてくれて、買わずにはいられませんでした。
諏訪の味噌屋さんの品は、駅近くのイトーヨーカドーで手に入れました。
アトリエドフロマージュのハードタイプもイトーヨーカドーにて。
最後におやきは、出会いモンを志し、行く先々で目にとまった物を
すこしずつ買いました。自然な広がりを見せる、風土を表すこの菓子のような主食のような
不思議な食べ物は、作り手の個性を強く映しています。
それで、どこも懐かしい感じがする。素朴という言葉でくくることができて、しかも口にすんなり収まる。
小麦粉と、中にはいった具のとりあわせ。
おにぎりと同じ方向性ながら、個性が強く表れるのは、小麦粉の可塑性のおかげでしょう。
にわか勉強ですが、ふくらし粉をいれるかどうかで、生地はもちもちタイプと、ふんわりタイプに分かれます。
蒸すだけか、焼いてから蒸すか。製法の違いで、香りもしっとり具合も違ってきます。
家によって、地域によって違うと言います。選ぶごとに楽しいのです。
食べ物でも、そして店先の笑顔でも。
たくさんの上田市にいる人々に、暖かい気持ちをいただくことのできた旅でした。