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犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

金素雲⑦~韓国の良識

2007-09-01 13:47:36 | 日帝時代の証言
 再び金素雲『こころの壁』より 釜山の街の屋台店で,私が日本語を使った。主人は半生を満州で暮らした六十がらみの老人,おかみさんは片言も韓国語を知らぬ日本婦人である。避難民でゴッタ返している動乱さ中のある日,親分とか,兄貴とかいわれる種類の,威勢のいい男が一人,この屋台店で私の日本語を聞き咎めて食ってかかった。「お気に障ったかね」 私が穏やかにそういうと,その男は眼を怒らしながら昂然と言い放った。「 . . . 本文を読む
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