犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

大阪便り~ヘレカツ健在

2024-11-28 21:22:11 | その他諸国便り
 10か月ぶりに大阪に出張しました。

 午前中に新幹線で移動して、お昼前に新大阪着。

 昼食は、新大阪駅地下の味の小路で。

 行列している店が多い中、待たないで済むお蕎麦屋さんに入りました。

 頼んだのはヘレカツ丼セット。

 カツ丼に日本そばがついています。

 大阪で初めて「ヘレカツ」という表記を目にしたとき、誤植だと思いました。

 そのときに書いた記事がこちら。

ヘレカツ

 トンカツにはロースとヒレがありますが、韓国ではどう表記するかについて、この記事には書いていません。

 90年代の韓国には「洋食屋さん」にトンカツがありましたが、日本のトンカツとは別物でした。

 その後、日本式のトンカツの店が増え、そんな店では、日本同様、「ロース」と「ヒレ」がありました。

 まず、トンカツのハングル表記は 돈까스 が一般的で、そのまま発音するとトンッカスになります。

 これは日本語のトンカツと音が違う。

 外来語の表記基準によると돈가스で、これは「トンガス」。

 日本語の原音により近づけようとして、
トンカッス돈카쓰
トンガス돈가스
トンッカッス돈까쓰
トンッカツ돈까츠
トンカツ돈카츠

「ツ」の音は韓国語にないため、正確なハングル表記はできません。またkという子音に、平音(普通の呼気)、激音(呼気が強い)、濃音(呼気が弱い)の3種類があり、さらに平音(普通の呼気)のkは、語中では有声化(濁音化)して、g音になってしまうというやっかいな法則があるので、ハングル表記がこんなにも多様化してしまうわけです。

 で、ロースとヒレですが、

ロース로스
ヒレ히레

が一般的で、関西方言のヘレ헤레は使われないようです。

 韓国のサイトにこんな説明がありました。



アンシム vs. ドゥンシム
ヒレとロース! 一目で比較
ヒレカツ       ロースカツ
どちらかというと高い どちらかというと安い
油が少なく柔らかい  油が多く歯ごたえがある
どちらかというと厚い どちらかというと薄い
日本人の4割が好む  日本人の6割が好む

 私はどちらかというとロースが好きです。

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