犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

ベトナム食材店

2024-11-12 21:56:26 | 日々の暮らし(2021.2~)
写真:トクファム 飯能

 リモートワークでの運動不足解消に、毎日1時間、近所を散歩することにしています。

 そんな中で見つけたのが、ベトナム食材店。

 看板はラテン文字アルファベットだけれども、文字の上下に記号がついている。

 アジアでラテン文字を使っているのはインドネシア語/マレー語とベトナム語。インドネシア語ではなさそうなので、ベトナム語だとあたりをつけました。

 入ってみると、やはりベトナム食材店でした。

 レジには若い女性がいて、そばで小さな女の子がお絵かきをしています。

(フィリピンの食材もあるかな?)

 タイ文字の調味料はあるけれど、フィリピンの物はなさそう。ほとんどがベトナムです。

(ベトナム料理といえばフォーしか知らないけど)

 フォーの麺とスープの素を買おうとしたら、現金のみ。私はIDと交通系カードしか持っていなかったので、買えませんでした。

 別の日、財布を持って同じ店へ。

 今度は30歳ぐらいの男性がいました。

 日本語表示のないものが多かったので、説明をしてもらいました。

「この店、いつからですか」

「今年の5月です」

(確かに前はなかったな)

「都内でやっていたけど、最近こっちに来たんです」

「飯能って、ベトナム人、多いですか?」

「駅前に日本語学校があるでしょう。あと、工場もあるし。全部で150人ぐらい住んでます」


 住宅地の奥に工業団地ができて、最近、そこで働く外国人が増えました。

(150人相手の商売か。たいへんだなあ)

「日本人も買いに来ますか」

「ちょっとですね。フィリピンの人もときどき来ます。料理が似てますから」

「ぼくの娘がフィリピン人と結婚して、今飯能に住んでいるんです」

「そうなんですね!」

「日本に来て、長いんですか」

「10年以上。留学生で来ました。でも日本語が下手です」

(確かに…。10年も日本にいたにしては)

「日本語学校に行ったけど、勉強しなかったから。仕事ばかりで、学校では寝てた」

(なるほど)

「妻も留学生でしたけど、日本語うまいです」

(昨日、店にいたのが奥さんか)

 フォーの麺と、ベトナムのお酒を買って帰りました。

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