犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

スペイン便り~メニュー

2011-02-03 23:37:05 | その他諸国便り
 出張期間中に食べたものは…。

 実は回数はあまり多くない。7日間で夕食をとったのは4日だけ。3日は夕食抜きです。初日は疲労と時差ぼけで爆睡。日曜日は昼食の量が膨大だったため。最後の金曜日は昼食をとったのが夕方の4時すぎだったため。

 スペインの食事時間は慣れるまでに時間がかかります。

 朝は9時始まりだから,朝食は8時ごろ。だいたいホテル近くのレストランでカフェコンレイチェ(カフェオレ)にチュロスまたは菓子パン。

 昼休みは午後2時~4時の間の1時間。われわれは特別に1時半からにしてもらいました。そしてその時間に行くとレストランに行くとどこもがらがら。こんなに空いてるなんて,まずいからじゃないか。しかし,2時をすぎるとどんどん客が入り,われわれが店を出るころには満員。

 そして,夜のレストランは8時以降じゃないと店があかない。

 昼ご飯のシステムはどこの店もたいてい同じです。メニューがAグループとBグループにわかれ,それぞれに4つずつぐらい用意されている。片方が前菜で,もう一つがメインディッシュです。Aにはスープ,グリーンサラダ,野菜の煮物など,軽めのものもあるけれども,スパゲティーのてんこ盛りなんていうのもあるから注意しなければいけない。そしてBグループは概して量が膨大です。

 日曜日にマドリードの中心街で入った店のBメニューが巨大ローストポーク。豚の太股の輪切りをローストしたもので,分厚い脂身はとても完食する勇気はありませんでした。前菜のグリーンサラダとワインハーフボトル,食後のコーヒーがついて15ユーロは安い。

 月曜日の昼はコンソメスープとビーフステーキ,フライドポテト添えで,無難。

 火曜日は目先をかえて中華に入りましたが,エビチリのソースにご飯をからめた珍しくてあまりおいしくない中華で,後悔しました。

 水曜日は歯ごたえのないスパゲティーミートソース大盛りにカマスのムニエル。

 木曜日はグリーンサラダに羊のカツレツ。

 金曜日はもっとも充実した昼食でした。作家がよく住むという文学の香り高い街。そこにはかのドンキホーテの著者,セルバンテスが最後に住んでいた家がある。そこで人気のレストランは,スペインの社員に連れて行ってもらいました。海の幸が売り物で,タコの水煮,イカのバター焼き,海草の炒めもの,コロッケ…。ワインも頼んで,一人2000円ぐらいとリーズナブル。

 夜で印象に残っているのは,前回の出張時にも行った市場風のフードコート。今回は生ガキに朝鮮してみました。その中でもいちばん大きな,一つ2.5ユーロの大物。同じ店で売っている白ワインとの相性は抜群です。そしてお目当てはイベリコ豚の生ハム。二番目に高い100グラム9ユーロの物を,今度は赤ワインでいただきました。「亀の手」は失念していました。探せばあったかもしれません。残念です。

 そのほか,別の日の夕食は,スペイン名物パエリヤ(あまりおいしくなかった),そしてバールでビールを注文するたびに出てくるたまざまなタパス(つまみ)。すべてがおいしいわけじゃありませんが,口に合う確率は高い。

 「食」の面でも満足度の高い出張でした。

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2 コメント

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欧州の本場の味 (スンドゥプ)
2011-02-04 08:34:29
って別に感動的に美味しいわけではないというのが、私の個人的感想です。
しかし、唯一の例外が、スペインの「亀の手」でした。でもこれって「タパス」なんですね。
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そう言われちゃうと (犬鍋)
2011-02-06 20:58:07
いよいよ後悔の念が強まります。

次のスペイン出張はたぶん来年…
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