図表:尹錫悦大統領支持率(『アジアトゥデイ』より)
赤:支持する39%
オレンジ:どちらかといえば支持7%
水色:どちらかといえば支持しない6%
青:支持しない47%
韓国の尹錫悦大統領が弾劾訴追されて以降、大統領支持率についての世論調査はしばらく実施されていませんでしたが、1月5日、保守メディア『アジアトゥデイ』が韓国世論評判研究所に依頼した調査で、尹大統領の支持率が40%だったと発表されました。戒厳令宣布前は10%台だったものが大きく伸びています。
この結果に対し、野党ともに民主党は、「調査が偏向している」として、この世論調査機関を公職選挙法違反で告発することを発表。
ところが、その後に発表された世論調査でも、尹大統領や与党国民の力の支持率が急回復していることが判明しました。
『ザ・パブリック』は、6つの世論調査を記事にしています(リンク、韓国語)。
①デイリアン
尹錫悦大統領支持率42.4%
国民の力(与党)41% vs民主党(野党)38.9%
尹錫悦(ユン・ソンニョル)42.4% vs李在明(イ・ジェミョン)39.3%
②NBS
民主党36% vs 国民の力32%
「尹弾劾案棄却すべき」 33%
尹錫悦33% vs 李在明31%
③リサーチビュー
尹支持率36.9%(直近の調査から22.1%上昇)
④アジアトゥデイ
尹支持率40%
国民の力36% vs 民主党39%(誤差範囲内の接戦)
尹錫悦40% vs 李在明39%
⑤ザ・パブリック
尹支持率34.3%
国民の力36.5% vs 民主党42.4%(誤差範囲内の接戦)
⑥クッキーニュース
国民の力36.3% vs 民主党37%(誤差範囲内の接戦)
この理由として、韓国メディアでは、野党ともに民主党が尹大統領に続いて大統領の権限を代行していた韓悳洙(ハン・ドクス)首相に対しても弾劾訴追を主導するなど、政治的混乱を招いていることに対し、国民が不信感を持ったからではないかと分析しています。
野党の李在明代表は、早く尹大統領を罷免して大統領の座から引きずり降ろし、大統領選を早期に実施して自らが大統領におさまり、トランプのように、自分が訴えられている裁判をすべて停止させたい。
しかし、あまりに性急に事を進めようとしているので、国民の反発を買っているんでしょう。
しばらく、韓国政局から目を離せません。
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