犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

東野圭吾『夜明けの街で』

2025-01-03 21:54:44 | 

※ ネタばれなし


 恐ろしい小説です。

 推理小説というより、不倫小説と言ってもいいかもしれない。

 本書は、

「不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。」

という一文で始まります。

 メインストーリーであるはずの殺人事件が出てくるのは、68ページ目(文庫版)。

 その後もストーリーは「不倫」を軸に展開します。

 そして事件の種明かしが終わった後、恐怖の結末が待っています。

 本書は2004年から雑誌に連載され、2007年に単行本として刊行(2010年角川文庫)。2011年に映画化され、累計発行部数は200万部越えというミリオンセラー。

 不倫の恐さ、というより(私は男性ですので)女性の恐さを思い知らされました。

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