ある夜、例によって酩酊状態で帰宅しました。
(あれ?)
玄関のカギが開いていました。
(閉め忘れたかな?)
家に入り、電気をつけると、家の中の様子が尋常ではない。テーブルの上にあった書類が床に産散乱していました。
(空き巣だ!)
家にある貴重品を点検しました。とはいっても、ふだん家に置いている貴重品は少ない。パソコン、タブレット、デジカメのような電気製品でなくなったものはない。
海外出張用の財布には、ウォンの紙幣に数枚のクレジットカードが入っていましたが、それも無事。
調べてみると、ベランダの鍵も開いていました。
(ここから入ったのか…)
被害がなかったことに安心し、床に落ちていた書類をテーブルに戻し、ベッドに倒れ込みました。
翌日になると、前の晩の記憶が薄れています。
(あれは夢だったのかなあ?)
盗まれたものもないし、警察に届けるのも面倒くさい。そのまま放置して、2週間が経ったころ、マンションの管理会社から電話がありました。
「犬鍋さんの家の窓に、空き巣が壊したような傷があるんです。保険で修理するために、被害届を出してもらえますか」
(えっ? また空き巣が入ったか)
帰宅して、寝室の窓を調べてみると、確かに窓の鍵のあたりに傷がありましたが、ガラスにはひびが入っているだけで、破られていません。
(あれっ、鍵が開いてる)
そして、窓枠にはくっきりと靴の跡が。
(これはどういうことだ?)
いろいろ考えた末に出た結論は、
2週間前の空き巣と今回の窓の破損は同一の事件である。
犯人は、窓を破ろうとドライバーで窓ガラスを叩いた。
すると、施錠されていなかった窓が動いた。
(なんや、開いてるやんか)
犯人は窓から家に侵入。逃走時に備え、ベランダも玄関も鍵を開けた。
そして室内を物色。
ちょっと探したがたいしたものがなかったので、そのまま玄関から逃走。
警察に届けてからが大変でした。
まず交番から二人の警官がやってきた。マンション管理会社からの報告では窓ガラスの破損だけだったので、侵入はされていないと思っていた。しかし、現場に来てみると、室内に足跡があり、私の証言からしても、侵入があったことが明らか。そのため鑑識を含む3人の応援がやってきて、写真をとったり、指紋採取のために特殊な粉を振りまいたり、僕の全指の指紋をとったり…。
「犯人はなんでパソコンとかタブレットをとっていかなかったんでしょうね」
「現金狙いなんですよ。物を盗んでも質屋にもっていけば記録が残っちゃいますからね」
「カードもそのままでしたが」
「カードも使えば足がついちゃうから。現金以外はいっさい手をつけません」
警察によれば、私の家が狙われたのは、一階であること、窓が道に面しておらず、奥まっていることが理由だそうです。
「戸締りをしっかりしてください。ここのガラスは最新の防犯ガラスですから、戸締りさえしてあれば安全です」
これからは鍵をかけたうえでシャッターを下ろして出掛けようと思います。
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私も大阪に6年ほど住んでいましたが、車上荒らしなどの犯罪がよくあったと記憶しております。調べてみると、犯罪発生率は全国トップでした。ちなみに、もう一つの全国トップは、ここにあります。
http://area-info.jpn.org/area270008.html