犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

チョン・ダビンの死

2007-02-15 00:31:00 | 日々の暮らし(韓国~2007.7)
 若い女性タレントの自殺が相次いでいます。もともと芸能界にあまり興味はないのですが,こう立て続けに起こると,嫌でも耳に入ります。

 自殺の理由は,いろいろ憶測されているようですが,その一つに「整形疑惑」がある。ネット上で疑惑が提起され,本人が否定しても,悪質な書き込みがとまらない。一種の「有名税」でしょう。「美女はつらいよ」のジェニー(変身後)のように,堂々と公開しちゃえばむしろいいのかもしれません。


 次は,2月12日のスポーツ新聞の記事

チョン・ダビンの死を呼んだ三つの要因

「チョン・ダビンの死」によって,芸能人の自殺に世論の関心が集まっている。

 大衆文化産業の発展とともに「あこがれの対象」になった芸能人が,次々に自殺する理由は何だろう。2005年にはイ・ウンジュが,最近は歌手のユニが自殺した。もちろんタレントのチョン・ダビンの死は,最終結論は出ていないが,警察は自殺の可能性が高いと見ている。もしチョン・ダビンも自殺ということになれば,その死は一般の人はもちろん芸能人にも相当な影響が出るだろう。有名人が死んだあとにその後追いをする「ウェルテル効果」もありうるということだ。最近になって芸能人の自殺が急増した理由は何だろう。

乱れた芸能プロダクション,訴訟あいつぐ

 芸能産業が成長するにしたがい,芸能プロダクションも徐々に多様化,巨大化してきた。

 それにともないさまざまな問題が次々に起こりつつある。デビュー時にあるプロダクションに籍を置いて芸能活動に入った芸能人は,人気,知名度が上がるにつれ,もっと大きいプロダクションに移ったり,もっと条件のよい巨大プロダクションからスカウトされたりする。ここで芸能人は,所属プロダクションと紛争が起き訴訟になることもある。

 チョン・ダビンも昨年,マネージャーが拘束されるなど,所属プロダクション関連の紛争で心を痛めていたと言われ,同情を買っている。

熱しやすく冷めやすい人気,焦りに火がつく

 チョン・ダビンは,2005年ごろまでは堂々たる芸能スターだった。しかし最近になってテレビと映画の出演から遠ざかっている。

 今年の夏,MBCの新しいドラマ「キューブ」の主演が決まったが,まだ先の話だ。そのせいか,チョン・ダビンは死ぬ直前まで,非常にいらついていたと伝えられる。

 ある芸能プロダクション関係者は「芸能界の世代交代が早まり,スターの人気が続く期間も短くなり,芸能人の多くが精神的に苦しんでいる」と語った。

 ブランクが長引いたり,少し人気が落ちただけで,ファンから永遠に忘れられるのではないかという恐怖と強迫観念が,芸能人たちにストレスを加えているのだ。

ネットで丸裸状態,誹謗中傷が続く

 芸能人がインターネットで,自身にかかわる整形スキャンダル疑惑などに苦しむのは,昨日今日のことではない。同時に歌手ユニのケースのように,芸能人は悪意のネチズンの言語暴力に無防備のままさらされている。

 チョン・ダビンの場合は,ブランクの時期,整形をしたという噂が彼女を傷つけた。一部のファンは,彼女が2004年の映画「あいつはカッコよかった」に出演する直前に鼻を整形したのではないかと疑いをかけた。

 チョン・ダビンは「ダイエットをしただけで,整形手術はしなかった」と何度も釈明したが,そのたびに一部の悪質なネチズンが彼女をいじめた。友人は,そのこともまた当時は相当なショックだったようだと語っている。

スポーツワールドハン・ジュンホ記者

 芸能人の整形問題をテーマにした「美女はつらいよ」がヒットしたことも,ストレスの一因になったかもしれません。

 いずれにしても,哀悼の意を表します。

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