出張中の昼御飯は,仕出し弁当を会議室で食べることが多かった。
弁当のことを中国語で「便當(当)」と言います。中国人に聞くと,多分日本語から入った言葉ではないかとのこと。漢字が違うのが気になりますが。
タイ語は「ピントー」で,これも漢字語臭い。日本から直接なのか,中国経由なのか…。
韓国では植民地時代に「ベントー」が使われていたけれども,解放後「醇化」されて,今はトシラクと言います。
一人一人に配られた弁当の割り箸には「池上便當」とある。「池上」とはまた日本風です。
でも,中身は当たり前ですが中華弁当。鶏もも肉の八角風味2本と中華風の野菜炒めが二種類,それにごはんです。
それとは別にビニール袋入りの熱々スープがある。弁当も温かい。スープの中には茶色のサイコロ状の物体が入っていて,聞けば「豚の血」のこごりでした。韓国のソンジヘジャンククですね。韓国で慣れていましたからどうということはない,おいしくいただきました。
デザートはライチ。かつては福建省から広東省にかけての特産物で,かの楊貴妃は,これが大好物。毎日,福建省から都まで早馬で取り寄せさせたとの逸話が残っています。
弁当もスープもデザートも味は申し分ない。ただ,なんか物足りなさが残る。これはなぜだろうと考えてみると,思い当たることがあります。
最近,大阪出張が多くて,よく新幹線の中で駅弁を食べるのですが,日本の弁当と台湾の便當で決定的に違う点がある。
それは「いろどり」です。
日本の弁当は,見た目がとても美しい。たいてい赤黄緑白の4色が揃っています。緑黄色野菜の緑に,卵焼きや栗の黄色,梅干しや紅生姜の赤,ご飯の白…。1300円クラスの「特選幕の内弁当」や「20世紀出陣弁当」などは,豪華絢爛です。
一方,中華弁当のほうは全体が茶色系で,地味。そもそも色あいのことなど最初から考慮もしていないようです。
それよりも,温かいこと,汁物が必ずあることが重視されます。日本の「冷たい弁当」など,いくら綺麗でも食べられたものではない,ということになるのかもしれません。
このあたりは,韓国やタイの弁当にも共通しているようで,日本のように華やかなお弁当にはお目にかかったことがありません。
こんなところにも,食文化の違いが表れています。
弁当のことを中国語で「便當(当)」と言います。中国人に聞くと,多分日本語から入った言葉ではないかとのこと。漢字が違うのが気になりますが。
タイ語は「ピントー」で,これも漢字語臭い。日本から直接なのか,中国経由なのか…。
韓国では植民地時代に「ベントー」が使われていたけれども,解放後「醇化」されて,今はトシラクと言います。
一人一人に配られた弁当の割り箸には「池上便當」とある。「池上」とはまた日本風です。
でも,中身は当たり前ですが中華弁当。鶏もも肉の八角風味2本と中華風の野菜炒めが二種類,それにごはんです。
それとは別にビニール袋入りの熱々スープがある。弁当も温かい。スープの中には茶色のサイコロ状の物体が入っていて,聞けば「豚の血」のこごりでした。韓国のソンジヘジャンククですね。韓国で慣れていましたからどうということはない,おいしくいただきました。
デザートはライチ。かつては福建省から広東省にかけての特産物で,かの楊貴妃は,これが大好物。毎日,福建省から都まで早馬で取り寄せさせたとの逸話が残っています。
弁当もスープもデザートも味は申し分ない。ただ,なんか物足りなさが残る。これはなぜだろうと考えてみると,思い当たることがあります。
最近,大阪出張が多くて,よく新幹線の中で駅弁を食べるのですが,日本の弁当と台湾の便當で決定的に違う点がある。
それは「いろどり」です。
日本の弁当は,見た目がとても美しい。たいてい赤黄緑白の4色が揃っています。緑黄色野菜の緑に,卵焼きや栗の黄色,梅干しや紅生姜の赤,ご飯の白…。1300円クラスの「特選幕の内弁当」や「20世紀出陣弁当」などは,豪華絢爛です。
一方,中華弁当のほうは全体が茶色系で,地味。そもそも色あいのことなど最初から考慮もしていないようです。
それよりも,温かいこと,汁物が必ずあることが重視されます。日本の「冷たい弁当」など,いくら綺麗でも食べられたものではない,ということになるのかもしれません。
このあたりは,韓国やタイの弁当にも共通しているようで,日本のように華やかなお弁当にはお目にかかったことがありません。
こんなところにも,食文化の違いが表れています。
韓国では、冷や飯でおにぎりというのは、乞食のイメージがあったようです。
今では韓国のコンビニにもおにぎりが一杯並んでいますが。
フェトッパプ(刺身丼)も、熱いご飯を冷たい刺身と混ぜて、結果的に生ぬるい丼になりますが、これはこれでおいしい。
日本のおいしいコメを、輸出しようという動きもあるようですね。
冷えたお辨當(弁当の繁体字)の訳の1つに、日本のお米(ご飯)は冷えても美味しいからというのもあります。
当時20代後半だったアグネス・チャンちゃんが「日本のご飯は冷めてもおいしい。」と言ってたのをテレビで見ました。
現在は品種改良によって他国でもおにぎり・寿司など冷めたごはんを食べられるるようになりましたが、20年程前位だとそういうお米を作っていたのは日本だけだったのかもしれません。
今は稲作は弥生から何て言ったら笑われますが、縄文時代から青森のような寒冷地でも作られていたのですから、日本人のお米への愛情、品種改良への情熱は相当なものだったのではないかと・・・・
御先祖のそういう努力のおかげで美味しいご飯が食べられるのですね。 合掌