犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

絵画鑑賞

2023-02-09 23:25:09 | 日々の暮らし(2021.2~)

 先日、友人に誘われて、上野の東京都美術館で開催中の「エゴン・シーレ展」に行ってきました。

 エゴン・シーレは、夭折したオーストリアの天才画家。

 私はまったく知らない画家でした。

 私の家には、25巻のタイムライフ版美術全集がありますが、そこにも収録されていません。

 超有名な画家は美術全集でも見ることができますが、マイナーな画家の作品は、こういうときでないと見られないですね。

 私は、エゴン・シーレに関してなんの予備知識もなく美術館に行きました。でも、展覧会場にはくわしい年譜や説明が掲示してあるので、時代背景や人物、他の画家との影響関係などについて、その場で読んで、作品を鑑賞することができました。

 絵画鑑賞では、あえて先入観なしに、絵と向き合う、というのを好む人もいるかもしれません。私はそういうのは無理です。知識がなければ楽しむことができない。

 三省堂国語辞典は、鑑賞について、

かんしょう【鑑賞】芸術作品などの美しさを、自分なりに味わうこと。

としていますが、大修館の明鏡では

かんしょう【鑑賞】芸術作品などにふれて、その価値を理解し味わうこと。

となってています。

「その価値を理解し」という部分が重要に思います。そのためには知識が不可欠です。

 先に挙げた、タイムライフ版『巨匠の世界』は、ルネサンスから現代美術まで、代表的な巨匠を取り上げていますが、通読すれば、西洋近代美術の流れが理解できます。

 遠い昔に読んだ知識が、今回の展覧会でも大いに鑑賞の助けになりました。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« タマネギ男に実刑判決 | トップ | 大山鳴動して鼠一匹 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日々の暮らし(2021.2~)」カテゴリの最新記事