犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

香港便り~交通事情

2008-01-29 01:42:41 | その他アジア諸国便り
 香港の空港から香港島へのアクセスは電車。

 中国語で電車のことは「火車」というそうです。日本では電気が動力なら「電車」。今はないけれど蒸気機関車なら「汽車」。韓国では,動力に関係なく長距離列車はすべて「汽車」です。
 ところが中国語で「汽車」と言えば自動車を表すというから複雑です。

 タクシーは音訳して「的士」。ほとんどがトヨタのクラウンで,自動ドアが多い。初乗り料金は15香港ドル(220円ぐらい)。

 香港駅からホテルまで10分足らずの距離を乗ると,17ドルちょっとだった。20ドル紙幣を出すと,運転手さん,メーターを指しながら広東語で何か言っている。見れば料金のとなりに「10」という数字があって,どうも追加料金を払えと言っているらしい。
 同乗の中国人(上海出身で広東語は出来ない)が何とか聞き取ったところでは,トランクに積んだ荷物に対するチャージだという。一つ5ドルで,二つだから10ドルということだそうです。
 荷物に料金をとるというのは初めて聞いた。そういう国って多いんでしょうか。

 市内の交通は地下鉄が便利。

 料金は距離制ですが,かなり遠くまで行っても10ドルちょっと(180円ぐらい)ですから日本よりは安い。車内もきれいです。

 地上の交通の主役はバス。

 ほとんどのバスが二階建てで,異様に高い! カーブを曲がるときに倒れるんじゃないかと心配になります。

 高いついでに,トイレの男性便器がやや高い。これはイギリス植民地時代の名残でしょうか。

 あと,バスよりちょっと小振りのチンチン電車(路面電車)があります。バスと同じく二階建てで,バスより車幅が狭いものだから,いっそうノッポ感が強調されて,不安定。電線が支えになっているのかな。

 ところで,チンチン電車,中国語でも「電車」という言葉を使うそうです(有軌電車)。なお,「無軌」電車と言えば,電気を動力とするバス(トロリーバス)。
 現代の韓国では「電車」という言葉は使いません。電気を動力とする列車は「電動車」。ただ,「路面電車」が存在していた頃は,これを「電車」と呼んでいたそうなので,使い方は中国と共通です。

 私が「あれ,乗ってみたいなあ」とつぶやいたのを,同僚の中国人が覚えていて,最終日に出先からホテルへ帰るとき,わざわざ一駅手前で地下鉄を降り,二階建てチンチン電車に乗りました。

 値段は2ドル(約30円)。

 狭くて急ではしごのような階段を昇って二階にあがり,最前列に陣取ります。二階席だから運転席に邪魔されることもなく,とても見晴らしがいい。気分爽快です。
 ただ外観からも予想されたとおり,車体はきわめて不安定で左右方向の揺れが激しく,しっかり手すりにつかまっていなければなりません。

 遊園地の乗り物の気分でチンチン電車に乗ったあと,さらに船に乗ろうと誘われました。なんでも,船から見る香港の夜景は絶品なのだそうです。でも翌日の飛行機が早くて朝5時に起きないといけないので,香港遊覧は次回のお楽しみにとっておくことにしました。
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