スペインでの日程は、朝9時半出社。午前中の業務は2時まで。そこから一時間ちょっと昼食タイム。3時すぎから5時半まで仕事。
午前中の業務が4時間半、午後が2時間半というアンバランスに、最初は体のほうが慣れません。
朝はホテルで7時過ぎにパソコン持込みで朝食をとるので、昼御飯までの間がずいぶん空きます。そしてお昼ごはんは大量。
前にご紹介したことがありますが、スペインの典型的な昼食は、二つの料理群からそれぞれ一つずつ選び、それに飲み物とデザートをつけて、だいたい10ユーロ(1300円)。
まず、飲み物を頼みます。大抵は水かコーラ。でも昼間からワインを頼む人もいますね。私は水を頼みますが、聞き直される。
「コン・ガス?」
炭酸入りか普通の水かを聞かれているのですね。で、普通の水にすると、また聞き直される。こんどは、冷えたやつか、常温のやつかを聞いてくる。日本では、水はだいたい冷たいものと相場が決まっていて、常温で出されると「誠実な仕事をしていない」などと思いますが、中には常温を好む人もいるようで。
A群は、ガスパーチョ(冷製スープ)やグリーンサラダなどもあって、前菜というか軽めのイメージ。
B群はメインディッシュで、だいたい牛肉、鶏肉、豚肉、魚の料理が日替わりで用意されます。
注意すべきはA群の中に、ずっしり重い料理が含まれていることがあること。パスタや米料理は、日本では立派にメインで通用する質と量を誇っています。なお、パスタの麺は常に柔らかめで、はっきりいってまずい。
豆煮込みというのが曲者です。深めの空の器が出てきて、そこに壺から豆をよそってくれるのですが、途中でストップをかけないと山のように盛られてしまう。豆というのが、種類はわからないけれども日本のそら豆よりもでかい代物。味も曖昧で、とても食い切れない。
卵料理というのも、中にジャガイモの入った分厚いトルティージャだったりします。
メインももちろん重厚で、大量のフライドポテトがついていたりする。基本的に、昔から食べ物を残すなと躾けられてきた私にとって、スペインの昼食はかなりつらいものがあります。
最後に、デザート。果物系、ケーキ系、コーヒーに大別されますが、私はもちろん毎回コーヒーです。カフェ・コン・レイチェというのが、フランス語でいえばカフェ・オ・レ。なぜか、透明のグラスに少量のエスプレッソを入れてもってきて、客の目の前で熱い牛乳を注ぎ入れる。コーヒーの量をごまかしていないことを証明するためなんでしょうか。
これだけの昼食を摂りますから、仕事が終わった5時半にお腹がすくわけがない。レストランも開いていない。それで、
「じゃ、9時にロビーで」
などと約束をして、いったんホテルの部屋に引き上げることになります。
もちろん、9時になってもあまりお腹がすいていないので、夜はバル(一杯飲み屋)で、タパスをおかずにビールを何杯か飲んでおしまい、ということになります。
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