最終日、SMモールに行きました。
SMモールというのは、SUPERMALLSという、スーパーのチェーン店で、マニラ店は「モール・オブ・アジア」とも呼ばれ、「アジア最大のショッピングモール」だと、白水社の『エクスプレス フィリピノ語』に書いてありました。
バギオ店は、マニラの本店には及ばないものの、相当に大きなショッピングモールで、バギオの中心部に聳え立ち、バギオ市民で賑わっていました。
この日、娘は英語学校の授業があったので、ショッピングは私たち夫婦だけで行きました。ホテルからモールまで、ダニエルにレンタカーで送ってもらい、帰りは自分たちだけで、タクシーで帰ることに。
私たちの目的は、両替とイフガオ族の伝統織物の服でした。
両替は、空港より街中が有利と言われたので、初日にパブリック・マーケット内にある両替所で交換。ほぼ使い切ったので、もう少し両替しようと思いましたが、パブリック・マーケットの両替所はわかりにくくて自分たちだけで行く自信がない。それでSMモール内の両替所で両替することにしたのでした。
モールには、海外の有名ブランドや、日本のユニクロなども入っており、値段も高め。伝統服の売り場は、パーティー用のフォーマルウェアばかりで、私たちがほしかったものはなし。「地球の歩き方」に載っていた伝統服の別のお店は、探しても見つからない。
「先に両替しようか」
両替所には窓口が二つあり、どちらにも行列ができていました。短い方の列に並びましたが、係員の手際が悪いのか、なかなか進まない。10分以上待って、あと一人というところまで来ました。私たちの前に並んでいたのは、父親と息子らしきフィリピン人の二人連れ。窓口でやり取りしていましたが、別の行列を示されて、その行列の後ろに並びました。
私たちの順番が来て、申込用紙と日本円、パスポートを渡すと、
「外貨の購入は隣の窓口です。ここはペソを外貨に換えるところ」
あらためて窓口を見まわしましたが、そんな表示はない。
「でも、そんなことどこにも書いていないでしょう?」
「とにかく、隣の列に並んでください」
抗議空しく、私たちも並び直しました。すると、先の親子連れが話しかけてきました。
「日本人の方ですか?」
流暢な日本語でした。円を両替に来て、私たちと同じ勘違いをして並び直しているのでした。
「はい、そうですが。日本語、上手ですね!」
「今、日本に住んでいるんです。年末年始に里帰りでバギオに来ました」
「ご家族で日本に住んでいるんですか」
「いえ、私だけです。息子は、学校が休みの時に呼んだりしますが」
聞けば、おじいさんが日本人で、日系人の特例で就労ビザがもらえているそうです。おじいさんは、フィリピン残留日本人なのでしょう(リンク)。最初は東京で働いていましたが、今は名古屋。自動車関係の会社だそうです。
日本の生活のことを聞いたり、私たちの今回の旅行のいきさつなどを説明したりして、話が弾みました。
「実は、このお店を探しているんですが」
「地球の歩き方」を示すと、早速、そのお店に電話をして、位置を調べてくれました。さらには、両替が終わった後、私たちをそのお店まで連れて行ってくれたのです。とても親切な方でした。
両替所で、列を間違えて並んでしまったおかげで、こんな素敵な出会いがあったのでした。
SMモールというのは、SUPERMALLSという、スーパーのチェーン店で、マニラ店は「モール・オブ・アジア」とも呼ばれ、「アジア最大のショッピングモール」だと、白水社の『エクスプレス フィリピノ語』に書いてありました。
バギオ店は、マニラの本店には及ばないものの、相当に大きなショッピングモールで、バギオの中心部に聳え立ち、バギオ市民で賑わっていました。
この日、娘は英語学校の授業があったので、ショッピングは私たち夫婦だけで行きました。ホテルからモールまで、ダニエルにレンタカーで送ってもらい、帰りは自分たちだけで、タクシーで帰ることに。
私たちの目的は、両替とイフガオ族の伝統織物の服でした。
両替は、空港より街中が有利と言われたので、初日にパブリック・マーケット内にある両替所で交換。ほぼ使い切ったので、もう少し両替しようと思いましたが、パブリック・マーケットの両替所はわかりにくくて自分たちだけで行く自信がない。それでSMモール内の両替所で両替することにしたのでした。
モールには、海外の有名ブランドや、日本のユニクロなども入っており、値段も高め。伝統服の売り場は、パーティー用のフォーマルウェアばかりで、私たちがほしかったものはなし。「地球の歩き方」に載っていた伝統服の別のお店は、探しても見つからない。
「先に両替しようか」
両替所には窓口が二つあり、どちらにも行列ができていました。短い方の列に並びましたが、係員の手際が悪いのか、なかなか進まない。10分以上待って、あと一人というところまで来ました。私たちの前に並んでいたのは、父親と息子らしきフィリピン人の二人連れ。窓口でやり取りしていましたが、別の行列を示されて、その行列の後ろに並びました。
私たちの順番が来て、申込用紙と日本円、パスポートを渡すと、
「外貨の購入は隣の窓口です。ここはペソを外貨に換えるところ」
あらためて窓口を見まわしましたが、そんな表示はない。
「でも、そんなことどこにも書いていないでしょう?」
「とにかく、隣の列に並んでください」
抗議空しく、私たちも並び直しました。すると、先の親子連れが話しかけてきました。
「日本人の方ですか?」
流暢な日本語でした。円を両替に来て、私たちと同じ勘違いをして並び直しているのでした。
「はい、そうですが。日本語、上手ですね!」
「今、日本に住んでいるんです。年末年始に里帰りでバギオに来ました」
「ご家族で日本に住んでいるんですか」
「いえ、私だけです。息子は、学校が休みの時に呼んだりしますが」
聞けば、おじいさんが日本人で、日系人の特例で就労ビザがもらえているそうです。おじいさんは、フィリピン残留日本人なのでしょう(リンク)。最初は東京で働いていましたが、今は名古屋。自動車関係の会社だそうです。
日本の生活のことを聞いたり、私たちの今回の旅行のいきさつなどを説明したりして、話が弾みました。
「実は、このお店を探しているんですが」
「地球の歩き方」を示すと、早速、そのお店に電話をして、位置を調べてくれました。さらには、両替が終わった後、私たちをそのお店まで連れて行ってくれたのです。とても親切な方でした。
両替所で、列を間違えて並んでしまったおかげで、こんな素敵な出会いがあったのでした。
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