東京オリンピック、バドミントン女子ダブルス、韓国対中国戦で中国の選手が罵り言葉を吐いたといって、韓国が問題視しました。
朝鮮日報8月2日付(日本語、韓国語)
東京五輪:中国選手が韓国戦でずっと発していた気合い…実は罵り言葉だった
記事によれば、7月27日に行われたバドミントン女子ダブルス1次リーグD組第3戦で、韓国の金昭映(キム・ソヨン)、孔熙容(コン・ヒヨン)組と中国の陳清晨、賈一凡組が対戦。中国の陳清晨選手は、試合中ずっと大声で気合いを入れていたそうです。
ところが、この言葉は、英語の「fxxx」に当たる罵り言葉だそうです。韓国人は、中国語がわかりませんから気づかなかったのですが、香港、台湾のネットユーザーたちが騒ぎ出し、それを韓国のマスコミが報道したものです。
なお、試合は中国ペアが韓国ペアを2-1(21-19、16-21、14-21)で下しました。
韓国での報道を見て、今度は中国のメディアが応戦しました。
朝鮮日報8月5日付(日本語、韓国語)
東京五輪:自国選手の罵り言葉…中国メディア、「食パン、キム・ヨンギョン」でごまかそうと
この記事によると、韓国バドミントン協会は、7月27日の試合で陳清晨選手が罵り言葉を発していたことについて、世界バドミントン連盟に正式に抗議する準備をしているとのこと。
陳清晨選手が発した言葉は、「ウォチャオ(我操)」、「チャオ(操)」という中国語で、英語の「Fuck」に当たる言葉だそうです。
これに対し、中国の一部メディアは、2016年リオ五輪、女子バレーボール韓国-日本戦の試合中に、キム・ヨンギョン(金軟景)選手が「XX(シッパルと思われます)」という韓国語の罵り言葉を吐いたことを取り上げました。これは韓国のネットで話題になり、キム・ヨンギョンは「食パン姉さん」というあだ名がついたそうな。食パン(韓国語で식빵シッパン)は、XX(씹할シッパル)と発音が似ています。シッパルはネット上では自動的に削除されてしまうので、「食パン」は、しばしばXXの代替語としても用いられます。その後キム・ヨンギョンは自ら「食パン姉さん」という名のユーチューブチャンネルを開設し、95万人以上の登録者をもつ人気チャンネルになったとか。
中国メディアは、キム・ヨンギョンのXXはかわいいというくせに、陳清晨のことは『罵り言葉を口にした』と抗議している。これはダブルスタンダードだ、と言っているのですね。
キム・ヨンギョンは韓国女子バレーボールチームのキャプテンでエースアタッカー。7月30日の日韓戦でも大活躍し、日本のメダルへの夢を砕きました。
私は中国語がわかりませんので、「我操」がどんな語感をもっているのか知りません。
씹할のほうは、씹が女性器の隠語、씹할は「性交すべき(やつ)」という意味で、最大級の罵倒語です。
でも、英語のFuckと同じで、必ずしも相手を罵倒するためではなく、日本語の「くそ!」、「ちくしょう!」、「よし!」のように、残念がったり、気合を入れたりするときにも使われます。中国語の「我操」もおなじようなものなのではないでしょうか。
中国のメディアは、同じ罵り言葉を相手選手が使うと非難するのに、自国選手が使えば許す、というダブルスタンダードを指摘しています。でも、2016年のリオ五輪で、キム・ヨンギョンの罵り言葉が許容(というか称賛)されたのは、相手が日本だったことも関係しているんじゃないかと思います。
〈参考〉
罵り言葉(リンク)
朝鮮日報8月2日付(日本語、韓国語)
東京五輪:中国選手が韓国戦でずっと発していた気合い…実は罵り言葉だった
記事によれば、7月27日に行われたバドミントン女子ダブルス1次リーグD組第3戦で、韓国の金昭映(キム・ソヨン)、孔熙容(コン・ヒヨン)組と中国の陳清晨、賈一凡組が対戦。中国の陳清晨選手は、試合中ずっと大声で気合いを入れていたそうです。
ところが、この言葉は、英語の「fxxx」に当たる罵り言葉だそうです。韓国人は、中国語がわかりませんから気づかなかったのですが、香港、台湾のネットユーザーたちが騒ぎ出し、それを韓国のマスコミが報道したものです。
なお、試合は中国ペアが韓国ペアを2-1(21-19、16-21、14-21)で下しました。
韓国での報道を見て、今度は中国のメディアが応戦しました。
朝鮮日報8月5日付(日本語、韓国語)
東京五輪:自国選手の罵り言葉…中国メディア、「食パン、キム・ヨンギョン」でごまかそうと
この記事によると、韓国バドミントン協会は、7月27日の試合で陳清晨選手が罵り言葉を発していたことについて、世界バドミントン連盟に正式に抗議する準備をしているとのこと。
陳清晨選手が発した言葉は、「ウォチャオ(我操)」、「チャオ(操)」という中国語で、英語の「Fuck」に当たる言葉だそうです。
これに対し、中国の一部メディアは、2016年リオ五輪、女子バレーボール韓国-日本戦の試合中に、キム・ヨンギョン(金軟景)選手が「XX(シッパルと思われます)」という韓国語の罵り言葉を吐いたことを取り上げました。これは韓国のネットで話題になり、キム・ヨンギョンは「食パン姉さん」というあだ名がついたそうな。食パン(韓国語で식빵シッパン)は、XX(씹할シッパル)と発音が似ています。シッパルはネット上では自動的に削除されてしまうので、「食パン」は、しばしばXXの代替語としても用いられます。その後キム・ヨンギョンは自ら「食パン姉さん」という名のユーチューブチャンネルを開設し、95万人以上の登録者をもつ人気チャンネルになったとか。
中国メディアは、キム・ヨンギョンのXXはかわいいというくせに、陳清晨のことは『罵り言葉を口にした』と抗議している。これはダブルスタンダードだ、と言っているのですね。
キム・ヨンギョンは韓国女子バレーボールチームのキャプテンでエースアタッカー。7月30日の日韓戦でも大活躍し、日本のメダルへの夢を砕きました。
私は中国語がわかりませんので、「我操」がどんな語感をもっているのか知りません。
씹할のほうは、씹が女性器の隠語、씹할は「性交すべき(やつ)」という意味で、最大級の罵倒語です。
でも、英語のFuckと同じで、必ずしも相手を罵倒するためではなく、日本語の「くそ!」、「ちくしょう!」、「よし!」のように、残念がったり、気合を入れたりするときにも使われます。中国語の「我操」もおなじようなものなのではないでしょうか。
中国のメディアは、同じ罵り言葉を相手選手が使うと非難するのに、自国選手が使えば許す、というダブルスタンダードを指摘しています。でも、2016年のリオ五輪で、キム・ヨンギョンの罵り言葉が許容(というか称賛)されたのは、相手が日本だったことも関係しているんじゃないかと思います。
〈参考〉
罵り言葉(リンク)
ふぁっく れいぷ の意味です。
最大の罵り言葉で、中国ではネットで消されるかもだから 音が同じ操cao3声に書き換えています。
罵倒語は、ネットで消されるんですね。
このブログでも、歴史的な用語である「ぬひ」を漢字表記した部分が、自動的に削除され、文の意味がとれなくなってしまっていることに、最近気づきました。
やるんなら、XXのように伏字に変換してくれればいいのに。