東京オリンピックで、日本のお家芸である柔道がメダルラッシュです。
男女個人・団体計15種目中、9種目で金メダル、銀、銅を合わせると計12個のメダルをとりました。金メダル9個は、アテネ五輪の8個をしのぎ、過去最多ということです。
ただ、9人の金メダリストを擁しているのに、新種目の男女混合団体戦では、フランスに敗れたのが残念でした。
ところで、今回のオリンピックで、韓国は、お家芸といえる「テコンドー」で金メダルゼロに終わり、本国に衝撃が走っています。
おもしろい記事がありました。
韓国「金メダルなし」の裏にはテコンドーのグローバル化が…21カ国がメダル獲得
(ハンギョレ7月29日付)
要約すると…
8種目の金メダルは、ロシア、アメリカ、セルビア、ウズベキスタン、イタリア、クロアチア、タイの7カ国が分け合った。銀、銅を合わせると、32個のメダルを21か国がとった。ウズベキスタン、北マケドニア、イスラエルはテコンドーで初めてメダルを獲得した。韓国は、金メダル0、銀メダル1、銅メダル2。
今回の五輪は、テコンドーのグローバル化を実感させた。現在、世界テコンドー連盟に加盟している国は210か国。東京五輪のテコンドー種目に出場した国は、難民チームを含めて61か国におよぶ。
テコンドーのグローバル化は、入門しやすさによる。特別な装備がなくても、すぐに始められ、経済水準にかかわらず、どの国でも楽しめるからだ。ニューヨーク・タイムズ紙は、26日付の記事で、「テコンドーは五輪全種目の中で最も寛大だ。これまで国際スポーツ界から疎外されていた国々でも表彰台に上がれる、という希望を与えた」と評価した。…
テコンドーは、1988年のソウルオリンピックで公開競技として行われ、2000年のシドニー五輪から正式種目になったそうです。はじめは韓国選手が圧倒的な強さを誇っていましたが、2012年のロンドン大会から、韓国以外の金メダリストが増えてきた。記事が指摘するように、「手軽なスポーツ」として各国に普及し、競技人口が増えたためでしょう。
今回、東京五輪で韓国のテコンドーが金メダル0に終わったのは、1988年のソウル五輪で、日本が柔道で金メダルを1つしか取れなかったことを想起させます。
発祥の地がいつまでも強くあり続けるのは、そのスポーツの国際化にはマイナスに働くのでしょう。
1964年の東京オリンピックで、柔道が公開競技として行われたとき、最重量級の金メダリストは、オランダのヘーシンクでした。
ヘーシンクは、当時を振り返って、こう語っていたそうです。
「この大会で日本人が優勝していたら、柔道は地方のスポーツと見做され、1972年五輪の正式競技となる事はなかっただろう」(ウィキペディア)
混合団体で金メダルをとったフランスは、柔道競技人口が日本より多いそうです。
今大会で日本が団体戦を取りこぼしたのは、今後も長く柔道が国際競技でありつづけるためには、むしろ良かったといえるかも。
今回、公開競技として導入されたもう一つの「お家芸」、空手についても、日本はメダルを独占しないほうがいいのかもしれません。
男女個人・団体計15種目中、9種目で金メダル、銀、銅を合わせると計12個のメダルをとりました。金メダル9個は、アテネ五輪の8個をしのぎ、過去最多ということです。
ただ、9人の金メダリストを擁しているのに、新種目の男女混合団体戦では、フランスに敗れたのが残念でした。
ところで、今回のオリンピックで、韓国は、お家芸といえる「テコンドー」で金メダルゼロに終わり、本国に衝撃が走っています。
おもしろい記事がありました。
韓国「金メダルなし」の裏にはテコンドーのグローバル化が…21カ国がメダル獲得
(ハンギョレ7月29日付)
要約すると…
8種目の金メダルは、ロシア、アメリカ、セルビア、ウズベキスタン、イタリア、クロアチア、タイの7カ国が分け合った。銀、銅を合わせると、32個のメダルを21か国がとった。ウズベキスタン、北マケドニア、イスラエルはテコンドーで初めてメダルを獲得した。韓国は、金メダル0、銀メダル1、銅メダル2。
今回の五輪は、テコンドーのグローバル化を実感させた。現在、世界テコンドー連盟に加盟している国は210か国。東京五輪のテコンドー種目に出場した国は、難民チームを含めて61か国におよぶ。
テコンドーのグローバル化は、入門しやすさによる。特別な装備がなくても、すぐに始められ、経済水準にかかわらず、どの国でも楽しめるからだ。ニューヨーク・タイムズ紙は、26日付の記事で、「テコンドーは五輪全種目の中で最も寛大だ。これまで国際スポーツ界から疎外されていた国々でも表彰台に上がれる、という希望を与えた」と評価した。…
テコンドーは、1988年のソウルオリンピックで公開競技として行われ、2000年のシドニー五輪から正式種目になったそうです。はじめは韓国選手が圧倒的な強さを誇っていましたが、2012年のロンドン大会から、韓国以外の金メダリストが増えてきた。記事が指摘するように、「手軽なスポーツ」として各国に普及し、競技人口が増えたためでしょう。
今回、東京五輪で韓国のテコンドーが金メダル0に終わったのは、1988年のソウル五輪で、日本が柔道で金メダルを1つしか取れなかったことを想起させます。
発祥の地がいつまでも強くあり続けるのは、そのスポーツの国際化にはマイナスに働くのでしょう。
1964年の東京オリンピックで、柔道が公開競技として行われたとき、最重量級の金メダリストは、オランダのヘーシンクでした。
ヘーシンクは、当時を振り返って、こう語っていたそうです。
「この大会で日本人が優勝していたら、柔道は地方のスポーツと見做され、1972年五輪の正式競技となる事はなかっただろう」(ウィキペディア)
混合団体で金メダルをとったフランスは、柔道競技人口が日本より多いそうです。
今大会で日本が団体戦を取りこぼしたのは、今後も長く柔道が国際競技でありつづけるためには、むしろ良かったといえるかも。
今回、公開競技として導入されたもう一つの「お家芸」、空手についても、日本はメダルを独占しないほうがいいのかもしれません。
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