犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

電車と車の旅

2017-01-04 23:04:18 | 大阪暮らし

 年末は30日に大阪から博多に移動。

 新幹線の指定席がとれなかった私は、前日にいただいた新大阪の駅長さんのアドバイスにしたがい、乗車予定の1時間前に駅に行き、東京発博多行きののぞみはすべてスルー、新大阪始発のさくらを一本見送り、その30分後のみずほで、無事に自由席を確保しました。

 坐れなかった人は通路にぎっしり。おそらくは指定席通路にまであふれていたと思います。その中には、外国人の姿も多い。たぶん観光客でしょうけれど、日本の「帰省ラッシュ」を知らないか、知っていても甘く見ていたか、ずいぶん苦労の多い移動になったと思われます。

 博多で次女の義父と夕食をともにしたあと、翌日は再び新幹線で岡山、さらに特急やくもに乗り換えて島根に行きました。こちらのほうは指定席がとれていましたが、やくもはわれわれ4人の席がばらばら。

 やくもに乗り込んだとき、隣の席にはアジア系の若い女性が座っていました。通路をはさんだ2人と友だちのようです。

「出雲までどれくらいかかりますか?」

 日本語で質問してきました。

「3時間ぐらいですよ。どちらの国の方ですか」

「ベトナムです」


 そのとき、日本の若者が話しかけてきました。

「すみません。僕、ここの席なんですけれど…」

 見ると、ベトナム人女性が座っている席のチケットです。

「えっ? ここ座ってはいけないんですか」

「ここは指定席です。自由席は、もっと前の方の車両です」

「そうなんですか。すみませんでした」


 彼女たちは、指定席をとっておらず、自由席の車両がわからずに乗っていたようです。すぐに席を立って、自由席の方へ行きました。

(たぶん坐れないだろうなあ。かわいそうに)

 もう少し会話を楽しみたかったのに残念です。日本語が上手だったので、日本のどこかに留学に来ている学生かもしれません。日本の旅が悪い思い出にならないといいのですが。

 大晦日と元日の朝を島根で迎え、帰路は車。義母(80歳)が自分の車を処分するというので、その車を長女が譲ってもらうことにしたのです。乗車するのは私たち夫婦と4女、それに義母の4人。長女は、帰路、友だちに会う予定があると行って、「青春18切符」で別行動。次女夫婦も特急と新幹線を乗り継いで帰ります。

「これが最後だから、ちょっと運転させて」

 義母は、今年80歳になり免許証を返上する決意を固めたのですが、大好きな車の運転に未練がありそう。最後の願いを聞き入れ、米子から中国自動車道に入るまでの道を運転してもらいました。

「あっ、眼鏡忘れたみたい」

と妻。ふだんは裸眼で生活しているのですが、車を運転するときだけは眼鏡をかけます。


「じゃ、運転できないの?」


「うーん、いちおう0.5ぐらいはあるから、信号は見えるけど…」


「こわいなあ」


「明るいうちは大丈夫だと思う」


 残る4女は、実質的にペーパードライバー。まだ高速道路を運転したことがない。

(大変なことになったな)

 幸い、元日の朝は快晴、東京に向かう道もスムーズに流れており、運転のストレスはあまりない。4女も高速道路デビューを果たし、視力0.5の妻にも少し運転してもらって、約12時間で埼玉までたどり着きました。


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