全国都道府県対抗駅伝,三重県のアンカーで,アテネ五輪金メダリストの野口みずきが快走しました。7人をごぼう抜きにする活躍で,下位にいたチームを一気に9位に引き上げました。
さて,「ごぼう抜き」という表現が気になって,購入したばかりの「三国」を引いてみた。
ごぼう -ぬき①草などの根を,とちゅうで切れないように,勢いよく引きぬくこと。また,そのように引っぱりあげること。②デモのすわりこみの中から,目ざす者をひとりずつ,むりやりにつれ去ること。③〔人事異動などで〕大ぜいのうちからひとりをむりやり動かすこと。「-人事」④〔釣りで〕はりにかかったさかなを,一気に引き上げること。⑤一気に何人かの者を走って追いぬくこと。
目指す用例は,⑤に記載されていますね。でも,デモ隊のごぼう抜きとか,釣り用語のごぼう抜きは知らなかったなあ。
試みに「新明解国語辞典第4版」(1991年)を引いてみると…。
ごぼう -抜き〔もと,ゴボウを抜くように,草木の根などをすっぽりと引き抜く意〕①一人ずつ片っ端から順順に引き抜くこと。〔誤って,間を置かずに数人を追い抜く意にも用いられる〕「座り込んだデモ隊を-にする」②〔釣で〕まっすぐ上に,勢いよく引き上げること。
「間を置かずに数人を追い抜く」,すなわち駅伝のごぼう抜きは,なんと誤用なのですね。最新版はどうなっているかわかりませんが,こんなところにも,同じ三省堂から出ている二つの国語辞典の性格の違いがよく出ています。
「時代の鏡」を重視する三国は,もとが誤用かどうかよりも,現在定着しているかどうかを重視する。一方,「言葉の鑑」たろうとする新明解は,誤用であるかどうかにこだわる。
「やばい」を引いてみましょう。
やばい〔口頭〕〔もと,犯罪者や非行少年の社会での隠語〕①警察・につかまりそうで(の手が回っていて)危険だ。②不結果を招きそうで,まずい。
これに対し,三国は…
やばい〔俗〕①あぶない。「-仕事」②まずい。だめ。「そのやり方では-」③すばらしい。むちゅうになりそうで,あぶない。「今度の新車は-」④〔程度が〕はなはだしい。「教科書の量が-」
となっていて,若者の間で広がっている「やばい」の肯定的な用法が採録されています。
さて,「ごぼう抜き」という表現が気になって,購入したばかりの「三国」を引いてみた。
ごぼう -ぬき①草などの根を,とちゅうで切れないように,勢いよく引きぬくこと。また,そのように引っぱりあげること。②デモのすわりこみの中から,目ざす者をひとりずつ,むりやりにつれ去ること。③〔人事異動などで〕大ぜいのうちからひとりをむりやり動かすこと。「-人事」④〔釣りで〕はりにかかったさかなを,一気に引き上げること。⑤一気に何人かの者を走って追いぬくこと。
目指す用例は,⑤に記載されていますね。でも,デモ隊のごぼう抜きとか,釣り用語のごぼう抜きは知らなかったなあ。
試みに「新明解国語辞典第4版」(1991年)を引いてみると…。
ごぼう -抜き〔もと,ゴボウを抜くように,草木の根などをすっぽりと引き抜く意〕①一人ずつ片っ端から順順に引き抜くこと。〔誤って,間を置かずに数人を追い抜く意にも用いられる〕「座り込んだデモ隊を-にする」②〔釣で〕まっすぐ上に,勢いよく引き上げること。
「間を置かずに数人を追い抜く」,すなわち駅伝のごぼう抜きは,なんと誤用なのですね。最新版はどうなっているかわかりませんが,こんなところにも,同じ三省堂から出ている二つの国語辞典の性格の違いがよく出ています。
「時代の鏡」を重視する三国は,もとが誤用かどうかよりも,現在定着しているかどうかを重視する。一方,「言葉の鑑」たろうとする新明解は,誤用であるかどうかにこだわる。
「やばい」を引いてみましょう。
やばい〔口頭〕〔もと,犯罪者や非行少年の社会での隠語〕①警察・につかまりそうで(の手が回っていて)危険だ。②不結果を招きそうで,まずい。
これに対し,三国は…
やばい〔俗〕①あぶない。「-仕事」②まずい。だめ。「そのやり方では-」③すばらしい。むちゅうになりそうで,あぶない。「今度の新車は-」④〔程度が〕はなはだしい。「教科書の量が-」
となっていて,若者の間で広がっている「やばい」の肯定的な用法が採録されています。
平安時代の使用法と現在の使用法が違うのを「誤用」とは言わない。
ところで、生き物なので「死ぬ」こともあります。
辞書つくりも大変ですね。
カミナリ族とか,ナウいとか,ボインとか…