妻が入院し、自宅のある飯能から川越まで通うのにはやはり車が便利。電車・バスを乗り継ぐと1時間半。車なら1時間で、荷物を運ぶのも楽です。
最初は運転に慣れている私や上の娘二人が運転していましたが、娘たちは早晩嫁ぎ先に帰らないとならないし、私も会社に行かなければなりません。毎日通えるのは、現在無職の3女だけ。ところが3女は大学生の時に運転免許をとって以来、まったく運転したことがないペーパードライバーです。
「わたし、自信ないよ」
「そんなこと言ってられないよ。練習しなくちゃ」
それで、私や上の娘がいるときも、運転はあえて3女にさせました。
「ちゃんと隣でナビしてよ」
「カーナビを見ればいいでしょう」
「そんなの見てる余裕ないよ」
初心者の常として、走行スピードは遅く、車線変更時にブレーキを踏んだりするので、後ろの車からクラクションを鳴らされ、なかなか車線変更できない。隣でハラハラドキしていました。それでも、家と病院の間を5往復ぐらいする間に運転にもだいぶ慣れてきました。しかし、車庫入れがなかなか慣れない。なんども切り返します。
一方、妻の病状はというと…。
手術直後は寝たきりでしたが、一週間程度で、上体を起こしてベッドに座れるようになりました。麻痺が心配された左手足は、右と同じとはいかないまでも、動かすことはできます。
最初は、ベッドの上で上体を起こすと、知らず知らずのうちに左に傾いていきました。右側の脳がやられたからのようですす。それでもリハビリの結果、数日後には上体をまっすぐに保つことができるようになり、支えられながら立つ練習もできるようになりました。
ところが、ベッドに寝た状態で、体をベッドの横や上のほうにずらすという動作ができない。
本人は、両足を踏ん張って必死に努力しているのですけれども、ただもがくだけで、体は最初の位置のまま。
「なんか〇〇(3女の名)の車庫入れそっくりだ」
「ハハハハ」
「ま、気長にやることだね」
3週間ほどすると、3女も一人で家と病院を車で往復することができるようになりました。
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