わが家の愛犬ハイジは、まもなく14歳の誕生日を迎えます。
この犬種(ウィペット)としては相当な高齢。親や兄弟はほとんど死んだのに、生まれたときはいちばんひ弱そうだったハイジが、今のところ元気にしています。もちろん、若いころと違って長時間の散歩は嫌がりますし、目の色は濁ってきていて、どれくらい見えているのかわかりませんが。
ハイジの面倒は、おもに妻が見ていました。その妻がある日突然いなくなりました。入院したからですね。その代わりに、普段は家にいない私や、もう嫁に行った上の二人の娘、妻の母、妹などが入れ代わり立ち代わり家にやってくるようになりました。そのたびにはしゃいではいるものの、みなが帰ったあとなど、鼻をクンクンさせながら、家の中をうろつきます。まるで妻を探しているかのように。
そして、毎日、お昼ごろから夜8時ごろまで、私と娘たちが面会に行っている間は、独り寂しく留守番です。室内で飼っていて、ふだんはおしっこやうんちのときだけ庭に出してさせています。留守番時は、浴室前の脱衣所に新聞紙とペット用のシートを敷き詰めてトイレにしています。留守番が長時間に及ぶときは、イライラがつのるのでしょうか、シートをかきむしったり、シート以外のところで粗相をしたりすることも。
「ハイジもかわいそうだね」
「仕方ないさ。病院に連れて行くわけにはいかないから」
入院した当初は、私も娘たちも仕事を休んで面会に行っていましたが、ずっと休むわけにはいかない。結婚した娘には自分の家庭もあります。私は東京の事務所に出社させてもらっていますが、週に1~2日は大阪に戻らなくてはならない。
今は仕事をしていない三女が、家でハイジの面倒を見てくれています。でも、ずっと三女に介護をさせるわけにもいかない。先延ばしにしている留学に行かせてやりたいのですが、犬の問題がネックになります。
妻はいずれリハビリ病院に転院することになるでしょう。病状に心配がなくなり、リハビリに専念ということになれば、毎日面会に行く必要もないので、三女を留学させて、私一人が家にいればよい。ただ、朝7時から夜8時まで、犬を家の中にひとりで置いておくのは無理。
さてどうしたものか。
週末に二女が家に来ました。
「うちのアパート、ペット可だったと思う。でも小型犬だけだけど」
「ハイジは小型じゃないよね」
体重12キロの狩猟犬です。
「管理人さんに聞いてみるよ」
「あと〇〇君(夫の名)もね」
「それは大丈夫。犬飼うのが将来の夢だっていってたから」
数日後、二女からラインが入りました。
「OKだって! それに一時的ならお金もいらないって」
ペットを飼う場合、敷金を1か月分上乗せし、家賃も何千円かあがるルールなんだそうです。
「それはよかった!」
犬問題はなんとか解決しそうです。
最新の画像[もっと見る]
- 浅草のポジャンマチャ 1日前
- 浅草で忘年会 3日前
- 浅草で忘年会 3日前
- タマネギ男の実刑確定 5日前
- 売春女性も弾劾集会で演説 1週間前
- 尹大統領の言い分 1週間前
- 弾劾ビジネス? 2週間前
- フィリピンパブ嬢の経済学 2週間前
- 金融実名制の思い出 2週間前
- 韓国、非常戒厳の怪 2週間前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます