入院している病院は、外科手術と手術後の治療を行う「急性期病院」というのだそうです。脳血管障害の治療では、手術後、命に係わる状態を脱すると、その後は「回復期病院」に移って、リハビリに重点を置いた治療をすることになります。
もちろん、急性期病院にもリハビリのスタッフはいて、いろいろなリハビリをやってくれます。
リハビリのスタッフには3つの種類の専門家がいて、立ったり座ったりという手足の機能回復を担当するのが理学療法士。いろいろな作業を通して日常生活への復帰を促すのが作業療法士、そして言語能力や集中力、注意力などの回復を目的とするのが言語聴覚士。
それぞれ妻を担当する人が決まっていて、定期的にリハビリをしてくれますが、一回の時間も短いし、週末はお休み。リハビリは、早い段階に集中的に行うのが肝心だということで、入院して3週間経つころ、病院のソーシャルワーカー(相談員)さんからは、「そろそろ転院を考えましょう」と言われました。法律で、急性期病院には、最長でも2か月しかいられないそうなのです。
このころには食事も普通食になり、携帯電話も解禁、トイレも車いすに乗っていけるようになりました。
妻も自分の回復のスピードに自信を深めているようで、理学療法士さんに、
「いつごろテニスができるようになりますか」
などと尋ねて、苦笑されていました。
「今日は、横に歩く練習をしたの」
「上手にできた?」
「うん、反復横跳びだってできそうだった」
「反復横跳び! そういえばそんなのあったなあ」
「私、体が硬くて、前向屈は苦手だったけど、反復横跳びは得意だったのよ」
「いや、まずは踏み台昇降ぐらいを目指したら?」
前向きな姿勢は、リハビリで大切なことだそうですが、あまりに楽観的な気が…。
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